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いちばんゆうかんなことばは?  『ぼく モグラ キツネ 馬』より


「いままであなたがいったなかで、いちばんゆうかんなことば?」
ぼくがたずねると、馬はこたえた。

「たすけて」


私が大切にしている絵本『ぼく モグラ キツネ 馬』にある、支えとなっている言葉です。

「たすけて」ってなかなか言えない言葉だと思うんです。
言えない理由は様々かもしれないけど、助けを求められない人はたくさんいるのかなって。

私もそうです。
私にとっては我慢をすることの方が何倍も簡単です。
自分が耐えればいいだけだから。

「たすけて」

数ヶ月前の私だったら言えない言葉。
だけど今の私は勇気を出して言うことができます。

それは、
今の状況を何とかしたいと強く思っているから。
我慢することが時には良くないことを引き起こしてしまうと知ったから。
何回も助けてくれて、心から信頼できる人がいるから。

我慢し続けなくていい。甘える時があってもいい。自分に優しく。
この絵本から、そして信頼している人から教わったことです。


『ぼく モグラ キツネ 馬』の素敵なところは「たすけて」を勇敢な言葉だと言っていることだと私は思います。

「助けを求めていい」でもなく「一人で抱えこむな」でもない。

「勇敢な言葉」という言葉に私は救われました。

人に頼ることが得意ではない性格の人にとっては、「たすけて」と言ってみようかなと背中を押してくれる言葉だなと感じました。


今回このような内容のことを書こうと思ったのは、自分が「たすけて」と言えたことを忘れないように、

それから、助けを求められない人に少しだけでも「たすけて」と言ってみようと思えるきっかけになればいいなと思ったからです。


誰かに届いていますように。


この絵本には素敵な言葉がたくさんあるので、これから何回かに分けて私が感じたことと一緒にお伝えしようかなと思っています。

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