落ち込み上手

 夢の中でさえ振り向いてくれない君が
現実で相手してくれるわけないのに
遠くに君を見つけた僕はまた胸をドキドキさせて
何も言わずにすれ違って1人で溜め息をつくんだ

 君はきっと知らないだろう
こんなに近くにいる人が
こんなに君のせいで悩んでること
夜も眠れていないこと
頭の中にずっと君がいるんだ

 誰にも言えなくて 1人で悩んで
君が気になってること 君が好きだってこと  
言えないまままた雪が降ってきた
嘘か本当かも分からない噂で一喜一憂して
何の変化もない僕に少し焦るけど
僕はどうしても君が良いんだ

 未来のことなんて何も分からない
だけどこれだけは言える
もし僕がこの人生の中で永遠の愛を誓うなら君だ
君にとって僕は空気のような存在かな
僕にとってもそうだよ 君なしでは息もできない

 君は僕の下の名前すら知らないだろう
恋人になってなんて欲張りは言わない
友達じゃなくたって良いから
せめて遠くに僕を見つけた時
君も嬉しくなるくらいの関係になりたいんだ

 僕の気持ちは変わらないよ 
何度季節が移り変わっても
花が散ったって また新しい花が咲くように
僕は何度も君に恋するんだ

 君は知らないまま もしかしたら
誰かのものになる日が来るかもしれない
僕がこのまま勇気が出せなかったら
でもどうしようもない 自信がない 不安しかない
今日も何も言わずにすれ違った
落ち込むことだけが上手になっていく

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