君から始めてほしいなんて

 今日も君は僕が好きな君だった
それだけで本当に満足なの?
分かってるんだって
僕はもうこんなんじゃ物足りないってこと

 君の後ろ姿じゃなくて君の横顔を見て歩きたい
もっと焦らないと
君は手遅れになってしまうかもしれないのに

 同じ日々を繰り返して
自己満足で終わっているようじゃ
いつか君を見る度に苦しくなるだろう
君は待っていてくれないんだから
僕がここで立ち止まって君を見ている間にも
君は前に進んでいく
時も流れていく

 今日も明日もきっと来年も
僕は君を想っているはずなんだって
それなのにどうして僕の予想する未来では
いつだって僕は片想いのままなんだろう
自分がドラマの主人公になったと思い込んで
堂々と君に告白してしまおうか
どんな結果になったって受け入れるしかないんだ

 君から話しかけてくれることもあるし
嫌われてはないと思うんだけど
好かれてる自信はないから
僕の決心はまた揺らぐんだ

 全部僕が悪いんだろう
だって君は何も悪くないんだから
自分が主役なのに何もできずにいる僕が悪いんだよ
脇役にすらなれていない
もし付き合えたなら
どんなことだってしてあげる自信があるのに
告白だけは君からして欲しいなんて
甘えた考えだよね

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