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「シネマコレクション by KADOKAWA」が8/13までに登録でお得なうえラインナップが凄いので個人的おすすめをあげてみる

最近まで、その存在すら知らなかった、「シネマコレクション by KADOKAWA」。

Amazon prime videoチャンネルの1つで、もとは月額399円で、対象の角川作品が見放題になるもの。

それが、(Amazonプライム会員の場合)、8/13までに登録すれば最初の2ヶ月間は月額99円で観れるキャンペーンをやっているとのこと。

それで俄然興味が出て、どんなラインナップがあるのかを調べてみた。

シネマコレクション by KADOKAWA

調べてみてわかったのは、角川と名をうっているし、イメージ画像でも『セーラー服と機関銃』や『犬神家の一族』あたりを押し出しているが、そもそもそういった角川のメジャーな作品は、もともとAmazon prime videoで見れるもの多い。それだとメリットが少ない。

ただ、よくよく考えると、このコレクションには旧大映の作品も含まれており、映画ファンからすると、昔の大映の名作の数々が観れるメリットが大きいのだ。

「昔の日本の映画なんか観ないよ」、という人も多いとは思うが、実は今観ても楽しめる作品は山ほどある。黒澤や小津だけが観ておくべき古い日本映画ではない。

と偉そうなことを言いつつも、私自身も古い邦画を見まくっているわけではないので、とりあえず、このコレクションから自分が気になった作品をいくつかあげてみようと思う。(1監督1作品に絞った)

1.清作の妻 (1965/増村保造)

【あらすじ】舞台は、日露戦争時代の貧しい農村。愛する夫・清作を戦争にやるまいと、妻・お兼は恐ろしい行動に出る・・・。戦争という状況の中で、愛する夫のために戦う女の凄まじさと、その凄まじさの中にある美しさを描き出す。

2.無法松の一生 (1943/稲垣浩)

【あらすじ】明治、小倉の町。去年、小倉を追放になった富島松五郎が舞い戻ってきていると云う。巡査は松五郎が宇和島屋に潜伏していると睨んでいた。松五郎は黒崎で無理難題を押し付けてきた男にに飛びつき、逆に散々な目に会わされ臥せているのだった。富島松五郎、人呼んで不死身の松、もしくは無法松。根っからの善人で度胸骨のいいことと、義侠に富んだその性格は小倉一円で知らぬもののいない名物男だった。

3.ぼんち (1960/市川崑)

【あらすじ】四代続いた船場の足袋問屋の一人息子・喜久治は57歳の今、妾の子である太郎に養われる日々。時代の波に取り残されたのにも気づかずに旦那気分に浸ったまま喜久治は、下手な落語家の春団子に昔語りを始める。それは五人の女をめぐる数奇な男の半生だった……。

4.浮草 (1959/小津安二郎)

【あらすじ】岬の上に燈台のある風光明媚な志摩半島の小さな港町。そこの相生座に何年かぶりで旅回りの嵐駒十郎一座がやってきた・・・。一座の長である駒十郎が、むかしの女に生ませた息子と再会する話を中心に、周囲の人々が織りなす温かい心の交流と愛情の厳しさを格調高く、そしてあふれるような詩情でうたいあげた文芸巨編。

5.雨月物語 (1953/溝口健二)

【あらすじ】戦乱の到来を契機に大商いを目論む陶器の名工源十郎と、侍として立身出世を夢見る弟の藤兵衛、そして息子と家族3人で貧しくともささやかな幸せを望む妻の宮木。そんな三人の命運を、やがて荒廃した時代が飲み込んでいく・・・。うつし世にさぐる女の喜び!夢幻の境に燃える男の情念!

6.白い巨塔 (1966/山本薩夫)

【あらすじ】大阪・浪速大学医学部では、東教授の定年を控え、後任教授には若きエリート助教授・財前五郎が有力視されていた。しかし、野心家で傲慢な財前を嫌う東教授が対立候補を擁立したため、教授戦に向けて熾烈な裏工作合戦が始まる。そんな折、財前は、同期の里見助教授から依頼された患者の胃に癌を発見するが、里見の忠告を無視して断層撮影をせずに手術した結果、肺移転により死亡させてしまう。財前は教授の座を手に入れたものの誤診で訴えられることになる…。

7.稲妻 (1952/成瀬巳喜男)

【あらすじ】観光バスの案内嬢をしている清子には三人の兄姉がいた。母親おせいの生んだ子ではあるが、全員父が異なるという複雑な家庭だ。長姉の縫子が、清子に両国のパン屋綱吉との縁談を持って来た。だがその裏に、金儲けのうまい綱吉を利用しようという腹が見えすいていて気分が悪い。身内の醜さにうんざりし下宿して自立生活をはじめた清子を、いっときでもほっとした気持ちにさせてくれるのは、隣に住む国宗周三とその妹つぼみとのつき合いだけだ。

8.かげろう侍 (1961/池広一夫)

【あらすじ】この部屋、あの部屋、謎の女と男でいっぱいの温泉宿におしどりコンビの推理合戦!

9.女系家族 (1963/三隅研次)

【あらすじ】代々女系の家筋を続ける大阪船場の繊維問屋で当主が急死し、残された三人の姉妹の間で、遺産をめぐる醜い争いが起こるが、さらに大番頭や、故人の愛人、長女の恋人などがからみ、紛争は一層エスカレート・・。伝統の船場と女権家族を背景に、物欲に狂奔する人間のエゴと執念を鋭くえぐる人間ドラマ。

10.女は二度生まれる (1961/川島雄三)

【あらすじ】芸なし芸者の小えんは、本能の赴くまま気のむくまま行動する天衣無縫の性格。そんな彼女が初めて知った女の本当の幸せとは?富田常雄の「小えん日記」より井手俊郎、川島雄三による共同シナリオで映画化。無知で無欲な可愛い女小えんを若尾文子が演じ、名匠 川島雄三が大映で初めてメガホンをとった作品。

11.越前竹人形 (1963/吉村公三郎)

【あらすじ】越前・福井の一寒村に住む若き竹細工職人と芦原の遊女上がりの妻との儚くも哀しき純愛。歌舞伎か人形浄瑠璃の世界から抜け出てきたような古風な魅力を持つヒロイン玉枝とマザー・コンプレックスに囚われた若き竹人形師の純粋で一途な愛。愛されながらも拒まれる悲しい肌のあやまち・・・、哀れな宿命につつまれた生ける竹人形の哀しき恋を詩情豊かに描く。

12.ダイナマイトどんどん (1978/岡本喜八)

【あらすじ】昭和25年、九州小倉では昔かたぎの岡源組と新興ヤクザの橋伝組が縄張りをめぐってしのぎをけずっていた。このヤクザの抗争に業を煮やした警察はGHQの勧めもあって野球の試合で決着をつけることにした。ルールも守らぬ荒くれヤクザどものこと、凄まじい喧嘩野球に発展して・・・。

いやあ、こうやって並べてみても、錚々たるラインナップ!
とりあえず、2か月は加入して損はないでしょ。

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