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伝説のロッカー、PANTAさん、永遠なれ!

昨日、まさに『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』関西宣伝をしていたキノキネマ、岸野令子さんとの『AFTER ME TOO』上映後に行うフェミニズムトークの準備をしていたとき、流れてきたニュースに衝撃を受けた。日本語ロックの先駆者と呼ばれた頭脳警察をはじめ、音楽シーンに大きな足跡を残したPANTAさんの訃報だった。

コロナ禍の2020年に、久しぶりのリアルな取材だと気持ちを高ぶらせる一方、ロック界の巨匠自らがインタビューに応じるということでいつになく緊張もしながら挑んだPANTAさんのインタビュー。当時、ミニシアター・エイド基金のサンクスシアターで瀬々敬久監督による5時間に及ぶドキュメンタリー映画ドキュメンタリー 頭脳警察』を観て予習ができたこともあり、博識で、どんなことも丁寧に教えてくれ、また当時のエピソードを次から次へと披露してくださったPANTAさんには感謝いっぱいだった。今その記事を読んでも、いいお話を聞けたなと、改めてあの時話してくださっていた表情が思い浮かぶ。

そして、その年の秋(だったと思う)、神戸のライブハウスでのライブが決定。初の生頭脳警察は、声出し厳禁、そしてビニール越しだったように思うけれど、それでも音の波動が伝わってきて、前から2列目ぐらいで生演奏に酔いしれた。若いメンバーを立てる一方、まだまだ負けないと言わんばかりに気持ちを込めて歌い上げ、エレキを鳴らす。マイペースなTOSHIさんときめ細やかなところがあるPANTAさんに見事なコンビネーションに、まだまだ頭脳警察は進化するのだと心が躍った。

あれからまだ数年、まだ70代半ば。若すぎる。いまごろPANTAさんは空の上で「絶景かな」と今世を見下ろしているのだろうか。2020年当時からこれからはAIの時代と名言し、広く、長期的な視点でこれからの音楽業界を見据えていた稀有な存在だった。ご冥福をお祈りいたします。


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