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いしかわゆきさんの「ポンコツ本」を読んで思ったこと

こんにちは。いのうえちずです。

先日いしかわゆきさんのこちらの本を読み終わりました(通称ポンコツ本)。
色々思うことがあったので心の棚卸として書こうと思います。


自分との共通点がかなりあった


まず読んでいて、規模感は違えど共通点がかなりあって驚きました。

ひとつめは、飲食店アルバイトがダメダメだったこと。

専門学生の頃に百貨店内のお寿司屋さんでバイトしたことがあるんですが、お客さま相手になるとパニックになってろくにオーダーも取れなかったり、酒瓶を割ったり(!)、もう散々でした。

今思うと完全に合ってない職種だとわかるんですが、周りの人はみんな普通にこなしていて、当時は「なんで自分は出来ないの…」と自分のポンコツさを責めるばかりして凹んでいました。

それでも無駄な責任感から辞められず(辞めた方がお店的には助かったんじゃなかろうか?)、就職直前まで勤めてはいましたが、最終的には仕事が出来なさすぎてホールから皿洗いになってたし(正直助かった…という気持ち)、経理に就職することを店長さんに言ったら「経理なんてできるの…?」と心配そうに言われたのはまだ覚えています…。


ふたつめは、好きな仕事に就いたにも関わらず、やっぱりダメだった…と退職したこと。

一社目の経理職を4年ほど続けた後、「なんかもっとクリエイティブな仕事がしたい」という浅い気持ちで未経験のライター職への転職活動をしていました(無謀)。文章を書くのが好きだったのもありますが。

たまたま割と大きな会社に拾ってもらい、憧れだったライター職に就いたにもかかわらず、業務のスピード感についていけなかったり、周りのライターさんと自分を比較してしまったりして、最終的にメンタルを壊して休職した末に入社して5ヶ月で退職しました。
今思うとこの時期は本当にしんどかった。書くと長いし重いので、また機会があれば…。

退職当時から最近まで「会社は悪くない、私の出来なさが悪いんだ~」と都度思っていましたが、多分どっちも悪くなくて、単純に合う合わないのマッチングの問題だったのかなあと思います。


「憧れ」と「好き」は似てるけど違う


どちらも「憧れ」の気持ちが大きくてチャレンジした結果、自分には合っていなかったことのように思います。

「百貨店」の「寿司屋」というところに気品的なものを感じてチャレンジしたり、全貌が分かっていない未経験職の「ライター」にも憧れだけで凸したり。そこで働く自分、カッコイイ!という感じでしょうか。まあそれも経験なのでいいんだけど。

最近でも「憧れ」と「好き」の混合はよくあるな~と思います。

「この人みたいになりたい」という気持ちの中にも、「単純に憧れでキラキラして見えるだけ」なのか、「その人自体のマインドに惹かれている」のかなど。
よく似ているけど、ちょっと違う。そこの判断は結構難しい。
前者の気持ちだけで動くと、「やっぱり違ったな」となることが多い気がします。
とはいえやってみないとわからないことだったのかもしれません。チャレンジしたおかげでいま「合わない」と分かっている。
やっていないで「憧れのまま」なのと、やってみて「合わなかった」状態だと、また違うかも。


自分の弱さをさらけ出せる強さ


最近フリーランス一本の生活から派遣(コールセンター)の登録をしたのですが、「これから自分は何をしたらいいんだろ?」「ほんとにやりたいことってなんだろ?」と焦って悩むことが増えました。
無理にフリーランスとして頑張らなくても収入を得られる道に分岐したことで、余計に自分の「好き」と落ち着いて向き合えるタイミングになった気がします。

そんな焦燥感もある中で、著書の中でいしかわさんが「やりたいことがあるわけじゃない」というようなことを書かれていてほっとしました。
てっきり文章を書くのが好きで好きで、フリーランスのライターとして活動を始めたのかなと思っていたので…(今まで読んできたフリーランス向けの本のマインドはそういう印象だった)。

どちらかというと「やりたい」より「自分に合っている環境」重視、というマインドをたくさんの関係者が読むであろう著書に書けるのは強いなと思ったし、きれいごとじゃなくお腹を割って正直に書いてくれてるのが伝わってすごくいいなと思いました(語彙)。

バイトの話にしても、自分の失敗談って隠したい要素だと思うので、赤裸々に話せるところがすごい。
自分をよく見せようとしないところに惹かれる人がいるのかなと思うし、自分もそうなりたいと思いました。


悪い意味で完璧主義すぎるのかも


また、いしかわさんのそういうマインドに触れて、もしかしたら私は、「仕事に対しての姿勢的なところで完璧主義なところがあるのかも」と感じました。

「熱意がないとやっていけない」、「これ一本でやっていく気持ちがないのに続くはずがない」と思い込んでしまって、「人よりラクにできること」なのに仕事を取ろうとしてないというか。
ものすごくできるわけじゃなくても、人と比べてちょっとできるくらいでお仕事をもらってもいいのかも?
「やりたいこと」ではなくても「やりたくないことではない」というか、人よりラクにできることではあるので。

↑こういう面で悩んでた時のnoteです。よかったら読んでもらえると嬉しいです。

あと創作に対しても、完璧主義なせいでフットワークが重くなっているような気がしました。文章にしても、マンガにしても。
いい文章が書けそう!と思った時だけじゃなくて、ゆる~くかる~くアウトプットできるといい。
わざわざテーマを掲げるほどじゃないけど、日常のときめきはたくさんあるので、日記とかも気軽に投稿したいなと思いました。
思うだけで終わって文章に残っていないと、読み返せないのでどうにももったいない気がする。


熱量が抑えめのフリーランス向け教本が読みたい


「人と比べてちょっとできるくらいでお仕事をもらってもいいのかも?」と言ったものの、そのくらいの熱量だとなかなか積極的に営業を頑張る気にもなれないのもあり…。
「好きなことを見つけよう!」という方針も分かるんですが、どちらかというと消極的なマインドに寄り添ってくれるフリーランス向けの本があるとうれしいな…と思いました。見つけてないだけであるのかな。それとも私が甘いのかな。

ノウハウ本というよりは、「どういう心持ちでやっていくか」に焦点を当てた本が読みたい。

こういうことを悩んでいる時点でまだ「自分にもフリーランスとして頑張れる何かがあるんじゃないか」と思っている気がします。
熱量を持てるものがまだあるんじゃないか?と諦めきれない。

ただこれは本当に長い目で見た方がいいですね。
短期目標じゃなくて、本当に人生のテーマ的なところかもしれません。


余談:大学・海外経験のこと


余談ですが、私が「いいな」と思うマインドを持った人って、なぜだか海外経験があったり世間一般的にいい大学を卒業している人な気がします。いしかわさんも両方を持っている人。
そしてその時点で、ほかに共通点があったとしても、自分とは基盤が違う人だなと思ってしまう節がある…。

大学も海外も、自分に経験がないからコンプレックスになってる気がするので、いっそ行ってみて経験してみるのもありなのでは?と思ったりもしました(!)。

勢いで通信制大学のムック本を買ってみましたがどうなることやら。


以上、感想というより完全に自分の棚卸になりましたが…。
感想を書きたくなる読書経験って楽しいな。
「書く習慣」も読むのが楽しみです。

ここまで読んでくださってありがとうございました。


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