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暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
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2022年10月の記事一覧

私には羞恥心が欠落している

私にはどうやら、羞恥心が欠落している。 そしてその事実が、文筆業において大いに役立っているよな……と思い至るようになった。 というのも、先月から続けている文章講座で、メンバーシップの会員の方々から「文章にまつわる質問」を受け付けていると、こんな意見があった。 恥ずかしい。いやこれ、以前からよく出てくる定番の質問だ。 「SNSをやるのが恥ずかしい」 「文章を人に読まれると恥ずかしい」 「自分の意見を公にするのが恥ずかしい」 「だから、始められないのです」 ……という

車輪がまわる、それぞれのリズム

「リズムが悪いのはね、自分ではどうしようも出来へんから。でもリズムが悪いってことに、気付けるようになれたらええよね」 まだほの明るい夏の日の放課後、まもなく使われなくなる予定の母校の研究室で、日本画家の川嶋渉さんがそんなことを言っていた。私はこの台詞をそっくりそのままノートに書き込み、それからずっとなんとなく、リズムのことを考えている。 ── 私たちにはそれぞれ、リズムがある。目には見えないけれど、車輪 ──もしくは歯車のようなものを各々が持っていて、それをくるくると回

「情景が浮かぶような文章」を書くには? | エッセイストの文章講座 第2回

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