マガジンのカバー画像

視点 メンバーシップに移行するため、新規購読はお勧めしません

暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
※2022年8月移行はnoteの新機能「メンバーシップ」に移行していくため、定期購読マガジンの新規… もっと詳しく
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#不妊治療

仮に妊娠したとすれば、いつそれを伝えるのが最適なのだろう

「念校、ご確認ください!」 3月8日のお昼過ぎ。病院の簡易ベッドで支度を済ませ待機している最中に、担当編集さんから125ページに渡るPDFが送られてきた。1ヶ月後に世に出る拙著、『小さな声の向こうに』の最終原稿が送られてきたのだ。レディースクリニックの待機時間というのは往々にして長いので、できるだけ今スマホでチェックしてしまおう……とそのファイルを開いた瞬間に「◯◯番の方、手術室にお入りくださーい!」と呼び出されてしまった。「追って確認します!」とだけ返事をしてスマホを待

不妊治療、予定の組めない移植周期

「来月は50%の確率で仕事を受けられるかもしれないし、受けられないかもしれません。その如何は、来月にならないとわかりません」 仕事を発注しようか、という段階でそんな答え方をしてしまうと、「では今回はご縁がなかった、ということで……」となるのが目に見えている。プロジェクトを複数人で進めていく上で、とくに制作陣のスケジュールは何ヶ月先であれ絶対に確保しておけと社会人1年目にしつこく教えられたものだ。でも社会人生活12年目の今、私は自らのスケジュール管理すらお手上げ状態。その原因

断片的な日記のような、もしくは感情の備忘録のような

スマホのメモには、感情の備忘録が並ぶ。「いつか、ひとまとまりの文章に出来るかもしれない」と思いながら手を付けず、忘れ去っていく感情や出来事たち。 文章には起承転結をつけておきたいと思ってしまう性ではあるけれど、最近どうにも、そのルールがしんどい。日々の出来事は連綿と続いているのに、その中で持論を展開し、さらには結論まで持っていく……というのは少し、乱暴というか、脚色が強いように今の私には思えてしまう。 もう少し気楽に書いてみたい。とはいえいつもの日常といえば、家事をして、