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視点 メンバーシップに移行するため、新規購読はお勧めしません

暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
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#外出禁止

「化粧したほうの私」だけが存在を許される世界で

随分と化粧をしていない。 正しくは、週に1度スーパーに行くときにはアイブロウとアイラインだけ引くのだけれども、あとはマスクで隠れるのでまぁ意味がない。マスクがすぐに汚れてしまうので、ファンデーションもはたかなくなった。 これまで、自分の脳裏に存在している自分の顔は、いつも「化粧したほうの私」だった。人と会うときの顔こそが、自分。グーグルの検索窓に自分の名前をほおりこんでも「化粧したほうの私」しか出てこない。検索結果が物体のイメージを形作るのだとすれば、「化粧しないほうの私

勝者の論理と、自堕落沼からの助言

お疲れ様です。みなさま。 いろんな職業、いろんな役割、いろんな土地で暮らす方が読んでくださっているのだろうと思うけれども、ひとまず、お疲れ様です、という気持ちでいっぱいだ。みんなみんながお疲れ様。そんな合間にここに寄ってくださって、ありがとうございます。まぁお茶でも一杯、という気持ちです。 さて……。またしても、なかなかnoteが更新できない日々が続いていたのだけれども、その言い訳は2つあって、

SNSを追いすぎない。異常事態の中でも病まずに暮らすには?(最後に追記あります)

こんにちは、塩谷です。ニューヨークは今日は曇り。 セントラルパークにテントが並び臨時病院が建設されたり、病院船コンフォートがニューヨークに到着したりと、もう本当に、これは、異常事態です。ニューヨークの病院ではたらく日本出身のお医者さんの手記は、未読の方はぜひ読んでいただきたい……。とてもショッキングな内容ですが……。 そんな異常事態の中で。 一般市民の私たちは何をするべきなのか? 医療関係者の方々の負担を増やさないために、今出来ることは、家で過ごすのみなのです。感染

ロックダウンされたニューヨーク。それでも人々は営みを続ける

隔離生活をしている。 もう何ヶ月もこの日々が続いていいるような気さえするのだが、事実上の外出禁止令が出されてから、まだ5日しか経っていないのだ。 日頃からかなりの時間を自宅で過ごしているはずなのに「好きだから家にいる」と「家にいなければならない」では、体感時間が随分違うものだなぁと思ったけど、望まぬ待ち時間って、だいたいそういうもんだ。 18日後に個展開催、というミッションインポッシブルな目的を失った我が家はしぼんだ風船同様になり、夫は確定申告を始めつつ、料理や掃除にも