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エンジニアと非エンジニアが密に連携するからこそ、ユーザーへ本質的な価値を届けられる。|PROBASEチーム エンジニア×PdM×CSクロストーク Vol.1

サーキュレーションは2021年8月より、副業やフリーランス契約をオンラインで一元管理するSaaS「PROBASE」をリリースしました。

PROBASEの開発や導入促進を行うPROBASEチームは、エンジニア・非エンジニアが混じる少数精鋭のチームです。それぞれのメンバーが深く連携を取ることは、事業成長のために欠かせないポイントと言えるでしょう。

しかし、専門領域の異なる職種同士がうまく連携を取ることは決して簡単なことではありません。PROBASEチームではどのような連携をとっているのでしょうか?

今回はPROBASEチームのエンジニア・PdM・CSの3人でクロストークを実施し、それぞれのミッションや想いを聞きました。

それぞれのミッションと、連携の形

ーーそれではまずみなさんそれぞれのミッションについて教えてください。

小林:
私はカスタマーサクセスとして、顧客満足度の向上をミッションとしています。お客様やプロ人材、社内メンバーなど全てのPROBASEユーザーさんからのお問合せやご要望に対応しています。そういったユーザーさんからの声をエンジニアへ共有したり、プロダクトマネジャーの菅野さんと相談したりして、プロダクト改善に日々取り組んでいます。
プロダクト改善に伴うマニュアルの更新や、顧客リストの精査、社内の他の部署との連携などの業務も多いですね。

小林 那帆|高校時代に地元福島で震災を経験したことをきっかけに、放射線を取り扱う仕事を志し、非破壊検査を専門に行う会社へ入社。その後サーキュレーションに入社し、スポットコンサルティングサービスのコンシェルジュを経験したのち、Webサービスチームにジョイン。現在はPROBASEのカスタマーサクセスを担当。

兵頭:
僕のミッションは開発の生産性を上げることです。PROBASEチームはスクラム開発という開発手法を採用しているので、スクラム開発をより効率よく進めていくための計画作りや、何か問題があればその障壁を取り除くための取り組みを行っています。
もちろんエンジニアとして日々コーディング、システム開発業務も担っています。

兵頭 辰弥|情報系の大学卒業後、エンジニアとなりWeb系企業2社で主に新規事業開発を経験。累計5つのプロダクト立ち上げに関わった。その後、サーキュレーションのビジョンやプロダクトに共感して入社。現在はPROBASEチームでエンジニアとして開発業務に従事。

菅野:
僕はプロダクトマネジャーの立場なので、プロダクトの品質を担保し、プロダクトをより一層成長させることがミッションです。
日々の業務としてはプロダクトの方針決定や会議のファシリテーション、チーム全体の業務改善に取り組んでいます。業務改善というのは、例えば開発の進め方自体に問題があると効率が悪いので、そんな場合は原因を突き止め、日々改善していきます。
また、直近は社外のプロ人材にサポートをいただきながらUX改善のプロジェクトにも取り組んでいます。

菅野 真吾|グラフィックデザインを10年経験した後ゲーム・SNSなどの開発に携わる。デザイナーとしてサーキュレーションにジョイン。現在はPROBASEチームでPdMを務める。チーム内会議では安定したファシリテーション力を発揮し、頼れる存在。

ーー皆さんそれぞれ違ったミッションを持っているのですね。皆さんの間ではどんな形で連携を取ることが多いのでしょうか?

小林:
例えば、不具合・バグの調査ですね。私がユーザーさんからいただいたお問合わせの声を拾い、スピーディーに兵頭さんへ相談したり、フィードバックをしています。

兵頭:
一つひとつの不具合へ対応するだけでなく、根本的な問題を突き止めたり、それをどう解決すべきか?といった大きな開発課題に対しての相談もよくしていますよ。
僕らエンジニアはビジネスサイドのことだとわからないことも多いので、小林さんがうまくビジネスサイドと技術サイドの通訳のような役割をしてくれて、とても助かっています。

菅野:
具体例を出すと、この前までこの3人で開発プロセス改善のプロジェクトに取り組んでいました。3人それぞれの立場から現場の課題意識を吸い上げ、結果的に開発フローのムラや無駄を取り除き、開発スピードの改善をすることができました。

このプロジェクトを出発点として、以前よりもさらに本質的な課題に向き合うことができるようになりました。この3人で普段から連携を密に取っていたからこそ乗り越えられたのだと思います。

非エンジニア・エンジニアの間のコミュニケーション

ーー日常的に深く連携されているのですね。コミュニケーションはどのようにされているのですか?何か工夫されていることはありますか?

菅野:
僕たちのチームは週に1回オフィスに出社しています。出社日はPROBASEチームのみでフロアを使わせていただいているので、ちょっとした会話も含めてコミュニケーションが活発ですね。一部フルリモートのエンジニアメンバーもいますが、Gatherを活用してリモートでもすぐに話ができる環境が整っています。

自由なカスタマイズが可能なバーチャルオフィス「Gather」

小林:
Gatherを導入する前は、何か相談ごとや疑問点があってもわざわざ時間をもらってミーティングを組むのは少し気が引けてしまい、聞きたいことを溜めておいて出社日に全て発散するぞ!というような感じでした。
特にフルリモートのメンバーにとってはすごく変わったと思いますね。

開発サイドとビジネスサイドの距離が近いことによって得られること

ーー兵頭さんへ聞きます。エンジニアとして、ビジネスサイドとの連携で得た学びや気づきは何かありますか?

兵頭:
たくさんありますよ!
そもそも、ビジネスサイドとエンジニアが深く連携をしなければ、真にユーザーの課題を解決できるプロダクトにはなっていかないと思っています。ビジネスサイドとエンジニアの目線がずれると、見当違いのプロダクトができてしまう。そういった例はよくありますし、僕の以前の職場でもよく起こりがちな問題でした。

ビジネスサイドと日々連携する中で、「何のためにこの機能を開発するの?」「この機能によって誰のどんな課題を解決するだろう?」という観点でしっかり目線合わせをしていくことの大切さを実感しています。

軸の一本通ったプロダクトをつくるためには、ただタスクを投げ合うだけではなく、チームとして進んでいる方向も含めてみんなの共通意識が不可欠なんです。
PROBASEチームにジョインしてから、改めてビジネスサイドとの連携の大切さを実感しました。

ーーなるほど。反対に非エンジニアの小林さんへ聞きます。小林さんにとって、エンジニアと身近で連携して働いてみて感じたことや、学んだことはありますか?

小林:
そうですね…。今になって思い返すと、PROBASEチームに入った当初は、何か問題が発生したら「エンジニアさんがなんとかして直してくれるだろう」と思ってしまうことがありました。エンジニアさんの業務への理解度が低かったんだと思います。

でもエンジニアさんと関わることが増えてから、お互いの立場や状況を理解し、情報共有をしていくことの大切さを学びました。
例えば、システムの不具合について調べるのには、その不具合が発生した経緯や問題の緊急性・重要性など、必要な情報がたくさんあります。そういった時にはユーザーさんとの距離が近い私の立場だからこそ、情報を整理して早く的確に伝えることを心がけるようになりました。

事業開発フェーズならではのやりがいとは

ーー事業開発フェーズならではのやりがいについて教えてください。

兵頭:
ただコードを書くということだけではなく、事業の方向に合わせて開発の計画を立て、チームとしての生産性を上げることも含め、考えなければいけないところでしょうか。

スピード感を追いかけつつ質も疎かにできないので、そこのバランスをとっていくことがとっても難しい要素だなと思います。
ただ、ジョインした当初に比べるとかなりバランスをとりやすくなってきたと思います。最近はチームの課題を言語化し分類して、優先順位を正しくつけられるようになっています。

手触り感を持って改善活動を行えるところにやりがいを感じます。

小林:
私は、ユーザーさんの声を聞きながらどんどんプロダクトが進化していくことにワクワクします!
ただ、プロダクトとしてはこれからさらに磨き込みをかけていかなければならないフェーズなので、時折ユーザーの期待値に追いつけていないことを痛感することもあり、難しいなと感じます。
直近はユーザーインタビューなどを通じて、より一層ユーザーの視点に立てる機会が増え、もっと頑張らないと!と気合が入ります。

菅野:
僕が一番やりがいを感じるのは、「正解がないこと」です。
PROBASEは副業/フリーランス人材活用というまだまだ未整理なフィールドで課題解決をするプロダクトなので、外部人材活用において「自分たちのプロダクトは誰にどんなメリットをもたらすか?」ということを正解がない中でも手探りで考えていく必要があります。細かい機能やUIについて思案するのに加え、市場全体のニーズそのものを解き明かしていかないといけません。
答えがないことに対してどうアプローチしていけばいいか決めるのはすごく難しいです。

さらに、プロダクトをよくするにはチームが良くないとダメです。プロダクトの改善とチームの成長、その両輪を回していかなければならないのが、挑戦的で面白いところだなと思います。

今後プロダクトをどうしていきたいのか

ーー今後の展望や、やってみたいことを教えてください。

兵頭:
僕は、「ユーザーの課題を解決するプロダクトを創る」これにつきます。先ほど菅野さんがおっしゃったように、マーケット自体に不確定要素が多い中で、どうすれば最速でユーザーに価値を届けられるかという課題に挑戦していきたいです。

小林:
私は、ユーザーと共にPROBASEを創り上げていきたいです。SaaSのいいところはユーザーと共に創り上げていくことができるところです。そのために日々PROBASEをどうよくするかを考え、ユーザーの声を聞きながらプロダクトをよくすることに注力したいです。

菅野:
僕は、「PROBASEを使って良かった」と思ってくださるユーザーさんを一人でも増やしたいと思っています。
そのために自分がやるべきこととしては、まずお客様をよく知ること。知って・理解して・改善するというサイクルをさらに固めていきたいです。
何にせよユーザーの声を聞いてプロダクトもチームも向上していくものだと思っているので、チームをよくしていくことにも注力します。

終わりに

ーー色々と教えていただきありがとうございました。今回3人で話してみていかがでしたか?

小林:
普段業務中はほとんど仕事の話しかしていないので、改めて2人のことがよくわかりました。特に兵頭さんは青い炎を持っているというのが改めてよくわかりました!深掘りしていくと実は熱い男なんだなって。普段からもっと出してくださいよ〜(笑)

兵頭:
普段から熱さを出していたつもりだったんですが…(笑)もっと出していきます!

僕は今回お話してみて、すごくいい3人を選んでいただいたなと思いました。それぞれ役割は違うけど、それぞれの視点で全体のフローを見ていて、プロダクトの成功という一つの目標に向かっているということを改めて知ることができて良かったです。

菅野:
そうですね。兵頭さんについては同感(笑)それと小林さんはやっぱり顧客志向が強いなぁと思いました。こういうサービスは顧客志向が一番の原動力なので、それを牽引してくれる人がチームにいるということがとっても頼もしいですよ。

ーー改めて理解が深まった日になったということで嬉しいです!
みなさん、本日はありがとうございました!