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社会全体が輪廻してるはず、今の妊娠の辛さからくる休みを許して欲しい

管理職の立場で極小組織で働く今、休んでも夢に仕事が出てずっとつらい。元気印な私が3週間寝込むってのは人生でも初めてで、このもどかしさといったらない。

世間の妊婦への風当たりがまだまだ辛いのをベッドの上でSNSを眺めて知る、咄嗟に消す。意外にも若い女子が厳しいのだから、女性の健康問題は闇深い。

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今から10年以上前、新卒で入った大企業に私はいた。とても優しい会社で働きやすく、遅くとも19時には帰宅していた。部署は殆どがスーパー派遣社員で構成される特殊な場所で、社員:派遣が1:3くらいだった。

その働きやすさに20代中盤の私は絶望していた。代わり映えのしない毎日。まだエネルギーあるのに、グローバルに出たい、死ぬほど働いて成果あげたい!

一切の遊びを断り、予備校に通い資格試験を目指して退社後&週末は20時間くらい勉強してた。

そんな時そのスーパー派遣さん達のうち6人が妊婦になった。事業譲渡もあり全体業務量が人に対してモリモリと増えていた。

若い私にその業務がどんとやってきた。転職のことは内緒にしていたので1秒でも早く会社を出て勉強したい思いがあったのでいつもの倍のスピードで働き残業プラス1時間くらいで片付けて帰ってた。正直「何で私の夢の邪魔をするのよ」と思ったし、管理できていない上司にも腹が立ったがこなすしかない日々だった。

その1年後、資格試験に失敗したが、もっと納得できる転職先を得て会社を辞めた。

部員全員の前で最後の挨拶。新しい仕事に加えて、翌週からの北米南米旅行、恋もしてた私は、華々しいすっきりとした気持ちで「お世話になりました!」と満面の笑みで全員の前に立ったその時。

直属の課長が「あの時は。。。あの時は、本当に頑張っていただいて申し訳なかった」と男泣きし始めたから全員が驚きの表情、誰よりも私が驚いたが悪い人ではなかったのでとても温かい気持ちになった。

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それから10年。正直妊娠がこんなに辛いものだと若い女子だった私も知らなかった。

同じ組織にはいないけれど社会全体でみて、あの時20代の私の頑張りをこのつわりで苦しむ今、お願いだから回収させてほしい。という思いで心痛みながら休んでいる。

健康や経済力は永遠じゃないし、長い人生自分が脆弱な立場に置かれること誰もが可能性ある、まさに今がそうであるように。輪廻してるのだから優しくなければいけないなと思う