こちらで把握している2023年統一地方選杉並区議選の候補者リストです。把握漏れや誤り等ありましたら、情報ソースと併せてお知らせください。

地区割戦術

　公明や共産は効率よく票を割り振り、獲得議席を最大化するため、大選挙区では地域担当を決めて、各候補その地域を徹底的にまわる戦術をよくとります。しかし、杉並は珍しく、立憲もこの地区割戦術を前面に押し出しています。各党の地区割戦術を「みんなの行政地図」をお借りして、地図上で示したので、それぞれ見てみましょう。

立憲杉並

　立憲の地区割戦術は、やる場合でもあくまで組織内々の区分けで表に出さないことが多いですが、今回の立憲市議候補は表に出して、各候補のツイートにも地図＆住所付きで区割りを載せていたりします。
　ただ、気になるのが何故か地図と住所が食い違っている点です。おそらく、担当地域を細かく決めたものの、細部までは図示できなかったのでしょうか。ここでは、住所で示された担当区域を地図に起こしてみました。

公明杉並

　公明の地区割戦術の内訳は厳密に定められているものの、非学会員にはなかなか手に入れられない情報です。そのため、ネット上で得られる断片的な情報から、推測も交えて図示しました。正確な情報が手に入れば修正するかもしれません。

共産杉並

　共産の地区割戦術も地形に合わせて細かく担当地域を定めていますが、分かりやすく担当地域を公開しているので、助かります。

会派解説

　住民ではないので、杉並区民や杉並区政ウォッチャーからすると、明らかな誤りがあるかもしれません。誤りなどあれば、大目に見て正しい情報を教えていただけるとありがたいです。

自民

　杉並区議会の会派の特徴としては自民会派が四つに分裂しており、そのいずれにも自民ないし自由民主党の単語が会派名に含まれていることです。同一党派で会派を分けている場合は、分裂理由をHPにでも明記してほしいものです。

・自由民主党杉並区議会(自杉)
　最大会派にして議長会派。ややこしいのだが、杉並区議会自由民主党から分裂する形で成立。分裂理由は田中区政(当時)とのスタンスの違いで、自由民主党杉並区議会は反田中区政。代わる岸本区政には中立的で他自民系会派と比べると、岸本区政に(あくまでも)比較的近め？

・杉並区議会自由民主党(自民)
　本家大元の自民会派。一部例外はあるものの、田中区政と親和的で、岸本区政に対しては徹底抗戦の構え。思想も自民の中では右寄りな印象。

・自民党(自)
　補選当選の一人会派。おそらく、補選のときに自民系各会派の議員の力を借りたため、いずれかに肩入れできないのでは？と思われる。石原直系で各自民系会派の中立的存在。

・自民・無所属・維新クラブ(無維)
　略称を見ると、維新系会派に見えるが、無所属議員が国政選挙では自民候補を支援しており、どちらかというと自民系。田中区政・岸本区政に対する姿勢は議員ごとに喰い違う印象。

立憲・公明・共産

　党派＝会派。わかりやすいね。

・杉並区議会公明党(公明)
　第二会派にして副議長会派。親田中区政。

・立憲民主党・無所属クラブ(立無)
　元々、立憲単一党派会派であったが、山本議員の離党に伴い、名称変更。杉並区議会の交渉会派要件が4名であるため、離党後も会派には残っている。そのため、選挙後にそれぞれ当選した場合には別会派になるかも。
　田中区政に対しては議員にもよるが割と親和的。岸本区政に対しても基本的に区政与党的立場。

・日本共産党杉並区議団(共産)
　反田中区政。親岸本区政。

リベラル系

・いのち・平和クラブ(平和)
　リベラル系の寄り合い所帯。社民議員がいたときは、この会派に所属していた記憶。現在はリベラル系無所属2名と生活ネット2名が所属。緑の党候補や社民推薦候補が当選したら、この会派かなと思っている。親岸本区政。

・都政を革新する会(革新)
　一人会派・中核派。たしか、いのち・平和クラブから離脱だったような。岸本区長の政策協定書を踏み絵として批判していたため、反岸本寄りの中立会派といったところか。

・杉並わくわく会議(杉わ)
　一人会派。親岸本区政。

・杉並を耕す会(杉耕)
　一人会派。親岸本区政。山本太郎となかまたち出身で国政選挙ではれ新を支援している。れ新候補との関係が気になる。

・無所属(無)
　一人会派。完全無所属を標榜し、岸本区政に対しては中立。田中区政に対しては批判的だった。

保守系

・共に生きる杉並(共生)
　一人会派。反田中区政。区長選では田中ゆうたろう候補を支援したらしいが、岸本区政に対しては割と親和的。

・正理の会(正理)
　一人会派。NHKから国民を守る党公認で当選したものの、除名となった。日本平和神軍(極右宗教団体)に所属している。