1分で分かる~L型擁壁切断の注意点~

L型の切断については会計検査院でも指摘されており、斜切りにされた二次製品を使用するなどの対応が必要となります。

結論

L型擁壁を切断することとした場合に、鉄筋の腐食により、鉄筋コンクリート構造物としての耐久性が損なわれることがないか検討する必要があります。
コンクリート構造物内部の鉄筋が腐食すると構造物の耐久性は著しく低下します。

事例

L型擁壁について、道路と道路より低い位置にある民地又は水路との高低差より数cm以上高くなる規格の製品を設置し、L型擁壁が道路から突出する部分については、外観に配慮するなどのために、道路の縦断勾配に応じて全延長にわたり斜めに切断した。

対策

鉄筋の腐食は、酸素と水の両方が同時に存在する環境下で生じ、大気中に位置し雨水等の水が作用する箇所で促進されるとされています。
コンクリートの中性化(※)が、鉄筋コンクリート中の鉄筋の位置まで達すると鉄筋の腐食が生じやすくなり、一旦腐食が始まると、コンクリートにひび割れや剝離を引き起こし、鉄筋の腐食が一層進むなどとされています。

鉄筋をコンクリートで十分に覆う必要があります。

※中性化については前回投稿を参照してください。

みなさんはどう覚えていますか?

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