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知覧特攻平和会館へ行きました。

知覧へ行きました(2022年以来)

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太平洋戦争末期、1945年3月の終わり

連合国は1500隻の艦船と
約18万の大兵力を率いて沖縄上陸作戦を決行した。

資源も人員も極限まで枯渇している状況の中、
本土決戦を何としてでも死守したい日本は
沖縄へ上陸する連合国の艦船を1隻でも多く沈める為
「体当たり作戦」を計画、そして実行した。

理由としては
・砲弾などに比べて艦船への命中率が格段にあがる
・戦闘機ごと突っ込む事で
 一撃で大ダメージを与えられる などがある。

これが「特別攻撃隊」の事です。
※神風=本来の読み方は「しんぷう」が正しい

生身の人間が乗った戦闘機が
そのまま突撃してくる...

それは世界でも例のない
極めて残酷な作戦だったそうです。

鹿児島県知覧町にある
平和会館には、知覧基地だけでなく、
宮崎県の都城など九州の各地をはじめ、
統治していた台湾等多くの基地から出撃・戦死した
全特攻戦死者1036人の遺書や遺品等が
できる限り当時のまま保管されています。

この知覧基地から
最も多くの特攻が出撃したという理由などがあり
ここに全特攻死者の方々が祀られているそうです。

太平洋戦争末期という事で、
日本には資源がほとんど残っていない。

特攻機は一部の鉄や銃が剥がされ、
故障も多いうえにボロボロ
燃料は行きの片道分のみ。

そんな状況下で日本の若者達は飛び立っていった。

少年兵達は死を決意し、
地図とコンパスを頼りに機上から島々を
目視で確認しながら約2時間半かけて
沖縄を目指したそうです。

はじめの頃は艦船に命中していたものの、
連合国は特攻隊の突撃パターンを
日々緻密に分析しており
中盤以降、大半の特攻機は戦艦にたどり着く前に
ほとんどが撃ち落とされていった。

沖縄戦以降、特攻機の体当たり成功率は
10%にも満たなかったそうです...

沖縄戦における特攻作戦期間
1945年3月26日〜7月19日

沖縄戦の全特攻隊死者数、1036名
そのうち知覧基地から出撃した兵士、439名
そのうち335人は10代後半〜20代前半の少年達
(平均年齢・21.6歳)

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特攻隊に選ばれる事とは...
〝生きる事は許されないということ〟

特攻隊の出撃とは...
〝確実に死ぬという事〟

「死ぬ直前の青年達」の遺書や手紙、
絶筆(生涯最後に書かれた筆跡の事)を
直接、見てきました。

資料は当時の政府の検閲済のものとあって

「一撃必殺」や「敵艦を必ず沈めます」

「父上母上、国の為に立派に
 死んでいったと褒めてください」

「天皇の為にやっと死ぬ機会をいただきました」等
勇ましい言葉達が中心となっています。

その達筆かつ力強い言葉たちは
少し震えているようにも見えました。

「誇り高く豊かな日本になるよう死んでいく」
「日本の繁栄を心から願っている」

そんな言葉が遺書の中にあり、
今、何不自由なく生きている者として
正直、色んな感情が交錯しました。

79年前の1945年ーーーー
親や大切な人に
「死にたくない」「もっと生きたい」という
本心すら伝える事が出来ない時代の中で
「国家繁栄の為」
「愛する人を守るため」と本気で信じ、
夢半ばで千人以上の若者が特攻作戦で死んでいった
(国の作戦により殺されていった)

79年後の2024年ーーーー
・(今現状としては)日本国内は平和であること
・選挙権があって政治に参加出来ること
・市民が国を監視し、批判できること
・自由な意見を言い合えること
・政府の検閲が(あまり)無いこと
・ネットで様々な情報を掴めること 等

改めて当たり前じゃないと感じます。

そして、体当たりした先にも生身の人間がいて、
多くの連合国兵士が亡くなった事も事実。

いつの時代も
戦争を始めるほとんどの人間達は戦場に行かない。
戦場で死んでいくのは罪のない庶民ということ。
庶民同士が殺し合うんだということ。
決して忘れてはいけない。

当たり前だが、
戦争に正義もクソも無いと思っています。

戦争に協力する事が正義と信じた若者たち
その果てに失われたのは
この国の未来を担う若者たちだった。
そんな惨い事を再び起こしてはならない。

こうして書いているものの、
「平和」を維持する為、
庶民たったひとりの僕にできる事は
正直とても少ない。

・直接足を運んで過去を学び
 自分ができる形で発信する。

・世界や日本国内の政治に対して
 無関心にならない。

・政府発信や各媒体の情報などは
 すぐに信頼信用しない。
 一度は疑う(考える)クセをつける。

・誰かが発信する情報は多面的に見て、
 自分でもきちんと調べる。


そして必ず政治に参加する。
必ず選挙に行き、自分の意思で投票する。

庶民の僕が今すぐに、シンプルに、
最低限出来ることだと感じます。

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