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おかえりなさい、赤坂蚤の市

どれくらい、久しぶりなんだろう。
多分、一年八ヶ月ぶりくらい?
長かった。待ち焦がれてた、いつのまにか。

赤坂蚤の市。東京で数多ある蚤の市の中でも、
少し高価で貴重で、店主のこだわりが強く出ている、
通好みの品揃えで人気が高い。

そんな解説を読んだことがある。
いや、私は自分のハンドメイド作品の材料を探すのが、きっかけだった。
あ、私、ハンドメイド作品をネット販売してるんですよね。

こういう、チェコの伝統工芸のガラスボタンや、アンティークボタン、ビーズを主に使ったアクセサリーを。
なので、北欧、東欧、アメリカヴンテージものが多いここは、狙い所。

服、食器、雑貨、ハンドメイド作家、花に食べ物まで、幅広く何もかもが目新しい。世界中から集めた宝箱を、ひっくり返したようなイベントなのだ。


それが、ずっと中止になっていた。

屋外なのに。屋根はあるけど。宣言がずっと出ていたから、東京は。仕方ない。踏ん張りどころ。
でも、自ら買い付けに現地に行っていた出店者は、ダメージをモロに食らって、だれもが四苦八苦していた。

私は元々の接客業癖か、ハンドメイド作家のはしくれもあってか、毎月開催される市に通ううちに、顔を覚えてくれて親しく話せる店主さんがまあまあできていたので、その翻弄される様をSNS等で知っていた。転身されてしまった方もいた。ネット販売に切り替えた方の所には購入に行ったし、どこかでPop-up出店されるなら、行けるタイミングを見計らって出かけた。再会を喜んで長話したりした。
何とも世知辛い期間だった。

だから、余計、この蚤の市が再開できることに意味があると思っていた。


ついに、赤坂蚤の市は開催された

サントリーホールのオルゴールが、鳴り響く。

その前のカラヤン広場だ。いつもは、隣の建物の奥や階段踊り場までひしめくが、今回は、ぐるっと囲まれた中だけだ。

入り口で入場券もらって、出口で返すタイプの人数把握制。囲われた周りと真ん中のゾーンだけにして密集を避けてた。屋外だし、充分だよ。

出店数が限られたこともあり、事前発表の告知に、私の行きつけは2店だけだった。

その寂しさを紛らすように、今まで見なかった店も全部見た。

イタリア製ピュアカシミアのマフラーは、今回一の掘り出し物だ。子供が気に入り、すでに取り合いだ。(笑)

あつ森UTにカシミアとは、なんたる一点豪華。
いや、お値打ちだけど、100年早いわ。
100年も生きないとか言う減らず口のせいで母の物に…なるんだろうか…まあ、長く使える品だ。

このようにがあらゆるものがいろいろ混ざって置いてある。ちなみにここでは、レトロなキーホルダーを購入。よく見ると、上にデンマークと透彫がしてあり、一時期企業ノベルティとしてよく作られていたんだと、店主さんが教えてくれた。皆さん、色々知っている。聞いていて楽しい。

少し珍しめの、部屋のアイキャッチにピッタリな花も華やぎをプラスしている。


そして、懐かしの、行きたくて食べたくてたまらなかった necoqavreeno_cafe さんが、私を見て「あっ」と。覚えていてくださった😭 

実は10ヶ月前に一度開かれたが、食べ物は出店できず、しばらくぶりだと教えてくれている間に、子供がすでに欲しいものを握っている(笑)。こちらはこだわりの食材で、余計なものは一切使わないのに、素朴かつ間違いなく美味しい。また変わらない味に会えた嬉しさに、爆買い。しかも、おまけまでしていただけて。もう子供的には目標達成すぎ。(家で速攻おやつに。)新作もゲットして、また冬のチョコがけを楽しみに、また来ますとお約束。

あとお一人、 cioca jewelryさんも、かなりお久しぶりなのに、覚えていてくださった😭😭 
インドをこよなく愛する彼女が作るジュエリーは、繊細でインドにインスパイアされていることがよくわかる美しいものだ。

しかも、この期間中に、ジャイプールの知り合いと連絡をとり、新しく美しすぎる布ものをたくさん!ストラップも仕入れていた。どれも、サリーに通じるような華やかで美しいもの。市場で見つけてきてもらったそう。かわいすぎて即買い。荷物届くのが大変だねと話しつつ、もっと大きい袋も見つけてきて、綺麗だからエコバッグ時代に売れるよ!なんておねだりした。こんな世の中でも、こうやって工夫して頑張っていてくださるなんて、嬉しすぎるなぁ。



今回の出展者さんで、私がいつも行く方はそのお二人なんだけど、あとぐるっと回って、これって小物買ったりして、ああ、このワクワクが蚤の市だったなと、しみじみ。




隣の建物の、子供が大好きな金沢のトンカツ屋さんも健在で、シティベーカリーも健在で、その懐かしのルートを回って帰宅。食べ物主体の戦利品。

いつも、私が行く所は何やら面白そうなのと美味しいがあると、必ずついてくる子供と2人、ああ、たまにはいいね、これだね、この道だったねと。多いに懐かしみ、こんな開放感は久々で、そんな癒しを感じられるお出かけが、必要だったんだ。
またね、また来るねと約束できる境界線。
その温かさが、あそこにはあるから。


月一回のお楽しみ。
私たちの日常に大事なものを再認識した日。
おかえりなさい、赤坂蚤の市。



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