見出し画像

【映画感想】バックドラフト

少し時間ができたので、しばらくちょくちょく映画を見ては感想を残して行こうと思います。

今まで映画という文化にほとんど触れてこなかったので見解が完全に素人というか初心者だとは思いますが、そのあたりはご了承ください。

※以下ネタバレあり

備忘録的な意味と、話をまとめる練習を込めてあらすじも書いておきます。

【あらすじ】

幼い頃に消防士の父が殉職するのを目の前で見た主人公ブライアンが、父に憧れて消防士になるが、憧れの父のようにはなれず、うだつがあがらない。一方兄のスティーブンも同じく消防士になったが、こちらはブライアンと違ってめっちゃ活躍していた。ブライアンは兄への羨望もあっていがみあうが、何だかんだで仲良くもなっていく。でもスティーブンがあまりに凄いので悲しくなってやっぱり消防士をやめ、火災捜査官的な仕事に就く。

一方その頃、あたりではバックドラフトによる火災がやたら起きていた。ブライアンが上司と一緒にその火災を調べていると、事故ではなく実は放火っぽいことが分かる。あと被害者が何か会計士とか金のところで繋がってることも分かる。犯人の心理を知るため放火魔のアドバイスを聞いたりしていると、犯人は特殊な薬を持ってる消防士っぽい。で、スティーブンを調べるとその薬を持っていた。これはもしや! と思ったけど連続火災の犯人は最年長の消防士アドコックスで、その人は父が殉職したときに助けた当時の新米だった。

アドコックスは消防費を削減する市議?的な人を恨んで犯行を行っていた。最後は火災現場で、でも何だかんだみんな消防士としての誇りで行動してたんだね、的な空気になるけど、アドコックスは火の中に落ちていって死ぬ。重症で動けないスティーブンは、ブライアンが覚醒して炎を制して外に運び出す。スティーブンは「アドコックスが犯人だと知れると人々を不安にさせちゃうからこのことは秘密にしよう」的な提案をして死んでしまう。

(ほぼ)一人残されたブライアンは消防士として復帰して、また火災との戦いを始めるのだった。

【感想】

●自分の「映画を見る能力」が低すぎる
登場人物の名前と顔が覚えられないので、話の展開がすぐ分からなくなるし行間も読めない。「あれ、これ最初に主人公抱いた人?」「今のお兄ちゃんだった?」とか、不要な疑問点が随所で発生して困った。今後の成長に期待。

●ブライアンとスティーブンの絆
優秀な兄と劣等感を持つ弟。でもよくよく話してみると兄も兄で結構問題を抱えてたりとか、表面上いがみ合っていても弟をバカにされたらブチ切れるとか、分かりやすい設定が心地よい。最後に炎の中から脱出するときの「すげえだろ、アイツ俺の弟なんだぜ」的なセリフは素晴らしかった。

●炎の描写しゅごい
30年前の映画とは思えないくらい、迫力のある描写だった(まあ映画の描写自体を全然知らないんだけど)
「炎は科学現象じゃない 生き物のようなものだ」みたいな話があるけど、映画の主題の一つにも感じられて、消防士たちが「ただの現象ではない、得体の知らない魔物に挑んでいく」姿がとても上手く描かれていたと思う。その流れで、最後にはブライアンが覚醒して生き物のような炎を見切ってしまうシーンも、少年漫画的で熱い展開だった。

●犯人のキャラ立ち
自分の父親の死の原因となった人物が犯人、というこれも割と王道な展開。だがそれがいい。
途中で「これ、もしや兄貴が犯人か…?」とかそうあって欲しくないなと思いつつ予想してたんだけど、外れてよかった。犯行の動機も納得できるもので、最後には(改心とまでは言わないけど)お互い分かり合えたような描写もあって、視聴者として心の収まりどころがあるので安心できた。やっぱりこういう物語の「基本」的なところは大事なのだなと思う。

ブライアンが(多分)本当にアドコックスの犯行については黙っていて、壮大に葬儀が行われていたのも、心地よいモヤモヤ(これで良かったんだ…的な)が残ったなと。

創作作品において、「観客のみが知っている事実」というのは、話を盛り上げる要因として強いのだなと再認しました。

●濡れ場
他の隊員が命をかけて戦っている中で主人公が欲望にまみれている、という対比表現として上手く使われていたとは思うけど、お前ら何やってんねんというツッコミの意識が先に来てしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?