あまり軽率に「自カプ結婚!」と言わないようにしている

個人の感想です♡
↑何かへ物申そうとする意図を誤魔化すカスのワード。

アニメ・ゲーム系のカップリングにどハマりしてSNS上の界隈にいると、やはり自カプの絡みや供給が来る度に「キャー😍」と悲鳴が上がる光景を目にするし、私も例に漏れず悲鳴を上げて悶えまくっている。
供給があるってありがたいことだね。

ただしよく上がる悲鳴のひとつにある「自カプ結婚した!」について、私はなるべく言わないようにしている。

理由はふたつ。

  • 自カプの未来を縛りたくないから

  • 現代日本において同性間の婚姻は認められていないから

前者について。
自カプの将来について自分なりの解釈を深めた結果「自カプは結婚という選択肢を選ぶと思う」と考えた上での発言は別として、自カプの絡みへ脊髄反射的に「結婚!」と言ってしまうのは、そのカップリングが持つ未来への可能性を自分から狭めてしまうような気がして勿体なく感じている。
結婚という形を取らないパートナーでいるかもしれないし、パートナーという枠組みさえ取らないかもしれない。
自CPは世界にたったひとつの自CPであってほしい……ワガママではあるけれど、自分の心の中にあるその気持ちを大切にしたいのだ。

後者について。
まず私がハマるCPがおおむね百合・GLであることを前提とする。
その上で、現代日本で同性間の婚姻が認められていない現状において軽率に「自カプ結婚!」と言ってしまうのは、私自身の同性婚への賛否にかかわらず、現代社会に存在する課題への姿勢として不誠実に感じるからだ。
もちろん、気軽に結婚が選択肢に挙がる社会のほうがよい、という考え方もある。
ただ少なくとも、自分なりに考えた結果ならともかく、脊髄反射で「結婚」とは言うことは私にはできない。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』なんかは女性ふたりの婚約から物語を始めた上で最終的に自己検閲で雑誌からふたりに関する「結婚」というワードを削除していて、それはそれで私は「結婚って言えよ!いくら何でも現実の諸問題に対して不誠実すぎるだろ!」と怒っている。
「結婚が嫌い」というわけではなくて「結婚という大切かつ繊細な概念についてどこまで誠実であるか」というのが私の中での線引きになっているらしい。

もちろん何を以て「誠実」とするのかは人によって異なるので、その価値基準を他人に押しつけることは難しい。
なので他人の「自カプ結婚!」に難癖をつけることはないものの、私は上述の理由からそのノリに乗ることはない。

人によっては「カップリングやるのにそんな難しいこといちいち考えてるの?」「何言おうが全部人様の作品を借りた二次創作だよ?」という方もいるかもしれない。
しかし私はカップリングをやるにあたってその難しいことをいちいち自分なりに考えながらやろうと思っている。
なぜなら、自カプは人生だから。ハマった作品に人生を狂わされたから。自カプを考えるということは、すなわち自分自身の「好き」という気持ちと向き合うことだから。作品と向き合うことは、自分自身の人生と向き合うことだから。

これからどのようなジャンルにハマろうとも、そういう心構えで作品と向き合い、自カプをやっていきたい。

(それはそれとして自カプの片割れがなんとなく家庭を作る選択肢を選んでしまったが故に相方への未練を残しつつ灰色の結婚生活を送るような爛れた二次創作は大好き)

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