CLAUDIA AKI

読書と文章を書くことが好きです。大学を卒業後、20年以上同じ仕事を続けてきました。今は…

CLAUDIA AKI

読書と文章を書くことが好きです。大学を卒業後、20年以上同じ仕事を続けてきました。今は子育てと仕事の両立に必死です。一人の職業人として、母として、少しでも社会の役に立ちたいと、悩みながらも奮闘しているつもりです。日々のちょっとしたことを綴っていこうと思います。

最近の記事

やけどの男の子

ずいぶん昔の、小学生の頃の記憶なのだが、自分が子育てをするようになって急に思い出すようになったことがある。小学校5,6年生の時に同じクラスだった男の子のことだ。 特に親しかったわけでもないし、その子との間になにか特別な思い出があるわけではないのだが、側頭部から肩にかけて、大きなやけどの跡があったことを覚えている。そのことでいじめられたりはしていなかったし、ごく普通の男の子だった。とても目立つやけどの跡だったので、子ども心に「かわいそうだな」とか、「やけどのことをとやかく言っ

    • ハンカチを持ってきて欲しい話

      潔癖症です。 コロナ以前から、私はいつだって、ちゃんと手洗いうがいをしてました。一緒に食事をする人の飛沫とかも気になるし、あんまり大きい声で話さないでほしいなぁと思ってました。親族での食事でも、自分の箸で大皿の料理を取る人、嫌だなぁ、と思ってました。 最近はトイレの手洗い場に、手を拭くためのペーパーや、ジェット式ハンドドライヤーが設置される店が多くなったけど、あれもいただけない、と思ってました。(ジェットドライヤーはウィルスをまき散らすらしく、今はどこも使用停止になってい

      • 味噌汁を作る。

        料理が苦手だ。母として、子どものために農薬や遺伝子組み換え食品などを口にするのを避けたいから、っていう理由で手料理をしているけど、本当は苦手だし、好きではない。 実家を出るまで、ほとんど料理をしたことがなかった。20代後半になって、このままではいけないかな、と思って、母に「料理を教えて」と言うと、母は「今は料理なんかしなくていい、やらなきゃいけないときが来たら、料理番組でも見れば誰でもできるんだから」と言って教えてくれなかった。 母は私に、妻や母として立派な女性になるより

        • 共産党のキャッチコピーにもやもやする

          別に政治的メッセージではありません。共産党を特に好んでもいないし、嫌ってもいません。政策によっては共感できるところもあるし(少人数学級の実現とか)、候補者によっては応援したい人もいる。 でも、ちょっともやもやするキャッチコピーがある。私だけかな?と思って記事を書きます。 まず、最近見かける、「困った人にやさしい政治」。 えーっと、これって、「困っている人にやさしい政治」じゃないのかな? 「困った人」って、なんか、「迷惑な人」とか、「使えない人」っていう意味な気がするん

        やけどの男の子

          息子とチェス

          勝負が好きな息子と、この頃チェスをする。サンタが持ってきたボードゲームの中に、チェスも入っていたのだ。身近にチェスのルールが分かる人がいなかったので、息子と一緒にルールブックを読んで研究した。私たちが理解したルールが本当に合っているのかわからないけど、やっていて面白いからこれで良いのだろう。 チェスは奥深い。そして残酷だ。始める時点で、前列にポーンがずらりと並んでいる。ポーンは歩兵だ。弱い。最初は2コマ進めるが、あとは1コマずつ前に進むことしかできない。そして、味方の歩兵が

          息子とチェス

          何を下品と感じるか

          何を下品と感じるかは、人によって異なる。もちろん、「電車の中で化粧をする」とか「くちゃくちゃ音をたててご飯を食べる」とか、「これは下品だ」と世間一般に認知されていることもあるけど、同じ行為でも下品だと思う人もいれば、全然気にならない人もいる、という場合がある。 夫と私は、その辺の感覚はだいたい同じだと思うのだが、やっぱり二十年以上は他人だったわけだから、日々の生活の中で「え?そんなことするの?ちょっと品がないと思うんだけど…」ということもたまにある。 私にとって、「サンダ

          何を下品と感じるか

          当たり前のことをちゃんとする

          50人ほどの同僚と机を並べて仕事をしている。男女は半々。20代~60代まで、いろんな人がいる。役職がついていない人は、何歳であろうとほぼ、対等な立場で尊重しあって働いている。経験が長い年配の人の方がうまくできる仕事もあるが、ICTの導入や柔軟な発想など、若手の方がうまくできる場合もあるし、男性の方が有利な場合もあれば女性ならではの仕事も多いので、性別・世代を問わず対等なのだ。 私は2年前から、従来の仕事に加えて、少し自分には荷が重いな、と思う仕事を任されるようになったが、す

          当たり前のことをちゃんとする

          ミニマリストにはなれない

          少し前から「ミニマリスト」なるライフスタイルが注目されている。必要最小限の持ち物で、すっきりシンプルに暮らす、ということらしい。テレビや雑誌で紹介されているのを見ても、「いいところしか見せてないんじゃない?」と思って信用できないけど、実際にかなりモノが少なく、本当に「雑誌に載ってそう」な暮らしをしている「本物のミニマリスト」も知っている。時々家を訪ねると、本当に、ため息しか出ない。「はぁ…素敵。ちょっとでも、真似したい。こんな風に暮らせたら、どんなにいいだろう。」と思う。我が

          ミニマリストにはなれない

          公園をめぐる

          子どもが生まれてから、たくさん公園に行った。家から歩いて行けるところには遊具がたくさんあるような公園はないので、おにぎりと水筒とレジャーシートを持って、車で10~30分くらいの公園をたくさんめぐった。夫が仕事の平日は、私一人で大きな荷物は持てないので、日よけのテントなどは持って行けず、屋根のあるベンチや木陰が多い公園を選んで出かけた。もちろん、子供にとって使いやすいトイレがあるかどうかも重要。 息子は走りまわるのが大好き。娘はブランコが大好き。お砂場遊びってあんまりしなかっ

          公園をめぐる

          書きたいキモチ

          学生の頃、文芸サークルみたいなのに所属していて、いつも何か書いていた。詩とか、エッセイみたいなもの。いつでも何か書きたい気持ちにあふれていて、ノートの端っこに書きつけていた。同じような仲間が集まっていた。何をそんなに、一生懸命書いていたんだろう。 恋愛、人間関係、感動したこと、憤ったこと、学問、読んだ本について。文学とは何かについて。自分の未来や過去について。不安な事も、希望も。 大学を卒業したら、そんな時間はなくなったけど、やっぱり文章を書くのはずっと好きだったな。ブロ

          書きたいキモチ