お客様で70代の女性がいる
明るくて元気、ニコニコして来店される
肩こり、腰痛、とにかく全身お疲れなのよー😮‍💨

ただ年に数回しか来る事ができない
A子さん「ホントはもっと来たいのよ、だけどね、お姑さんがあまり出掛けるのを嫌うのよー
出掛けた日は、すごい機嫌が悪くなってねー(辛)」

私「そうなんだ、結婚してからずっとそんな感じなの？」

A子さん「そうねー、結婚して50年余り、昭和の時代はどこも嫁は嫁いだ家の為に従順に尽くすものだったから、毎日子育てしながら、畑仕事しながら、3食きちんと食事を作り、舅とお姑さんに支えてきたのよねー」

私「そうだね、今の時代じゃそんな家もあまりなくなって、逆にお嫁さんに気を使って生活してる人も少なくないよねー
だいたい同居すること自体が少ないもん」
「ところで、お姑さんは何歳になるの？」

A子さん(力なく笑いながら)
「101歳になるのよ」

私「え〜〜っ！ひゃくいっさい？
なんか、マンションの部屋みたい、101って( 笑)」
「長生きしてるわー、じゃあ介護とかはしてるの？」

A子さん「いやいや、それが元気でねー、3食きちんと完食するし、畑も行くし、好きな事してるよー」

私「介護しなくて元気ならまあ、ありがたいっちゃあ、ありがたいじゃん」(ごめん、テキトーな返ししたわ)(-.-;)y-~~~

A子さん「そりゃそういう点はいいけど、元気だから余計に家のことに口出すし、今だにこの家の家長は私だからって感じで監視してるし、何一つ自由にならないだよ」
「それにこの前見ちゃったのよ！」

私「なになにー？ひみつ？」

A子さん「お姑さん、毎日日記を書いてるの
で、私が出掛けて帰ってきたら、また機嫌悪くて…お姑さんの部屋を片付けていたら、机の上に日記が開いて置いてあってねー」

それには、「あの嫁が家に来てからろくな事がない。気が効かないし家事も手抜きして、毎日うんざり、私がこんな風になったのも嫁のせい…なんたらかんたら…etc(ぶつぶつ)」

毎日のようにA子さんの悪口を日記に何十年と書き綴っていたという
これ見よがしに、わざと見えるように置いてあり、ついつい見てしまったA子さん

一緒懸命に尽くしてきた
自分の時間も自由もなく
嫌な顔されても優しいA子さんは家族の為に笑顔で頑張ったんだ

それなのに
こんなふうに思われていたなんてねー
なーんかバカみたいだなって悲しくなってしまったという

さらにさらにー
健康診断に連れて行った時のこと
お医者「いやあー、お母さん　実に健康ですね
どこも悪くないし若いねー！
これなら、後20年は長生きしますよー
101歳でこれだけ健康なのは
中々ないですね、よかったですねー！^_^

えっ？
こうお医者に言われたお姑さんはもちろん
ニコニコの笑顔に
しかしA子さんの顔は…
真っ青に😱😱😱😱😱😱😱ゲゲッ、マジか？

今101歳、20年もまだ生きる気かー‼️
130歳超えるわ😨
無理、わたしの方が先に死ぬわ…
え？ホント？なにこの人生😰
悲しみと怒りと虚しさとで愕然と

もう　やってらんねーし‼️😡😡😡😡😡

どんなオチよ！
聞いてて私もなんて言ってあげたらいいの？
私の手も思わず止まる
そして無いアタマで振り絞って考えた

私「A子さん、人間ってなんで生きてると思う？
魂の修行の為って言うよね
何回も生まれ変わって、その度に魂がどんどん浄化され、魂のレベルが上がっていくんだよね
A子さんの今回の人生での出来事はまたさらにレベル上げる為のものだし、お姑さんを通して修行して、もうかなりレベルアップしてると思うのよ
つまり、お姑さんよりA子さんは上のレベルなんだから、勝ちだ！」

それに比べてお姑さんはまだまだレベルが低い
多分、初めて人間になったばかりだから
こんな幼稚な考え方しかできないんだよ
きっと前世は

「ミジンコ」

だったんだと思う！
人間じゃなかったんだから
仕方ないんだな

A子さんの方が偉い‼️

と、切々と伝えてあげた
A子さんは
「そうか！そうなんだねー、私の方が上なんだよね！よかった、私なんだか
勇気が湧いてきた
もうお母さんって言わない
101(いちまるいち)ミジンコって呼ぶ事にするわ‼️☺️☺️☺️☺️☺️☺️

ありがとう！スッキリしたー！
心も体も軽くなった！

にこにこしながら、帰って行ったA子さん
あんな事言ってしまったけど、よかったのかな？

1週間後、再び来てくれて
にこにこしながら

「今日も、101(いちまるいち)ミジンコは
朝食を完食だわ！」

A子さん、元気でよかった！
人生、諦めないでね！
私も諦めないからねー！👍