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里山歩きのススメ。Part3 〜霧ヶ峰・車山

※写真:霧ヶ峰高原(車山)のニッコウキスゲ

近くの里山から飛び出して、少し足を延ばしてみよう。

 里山歩きのススメ。第3弾である。
 まずは、近くの里山、安全な里山から始めた「里山歩き」であるが、やはり、山登りを始めると、いつもの場所から飛び出して、少し遠くの山や、標高の高い山へ行ってみたくなるものだ。

 そこで今回は、少し足を延ばして、比較的気軽に行くことができる百名山を目指そう。

「車山」(霧ヶ峰)

 7月下旬、日本百名山に数えられる「車山」(標高1,925メートル)を中心とした「霧ケ峰高原」を散策してきた。

 ちょうど、ニッコウキスゲ(扉写真)が見ごろの時期である。

車山山頂から北方を望む

 アクセスは、中央道諏訪インターチェンジから約1時間半、上信越道上田菅平IC又は東部湯ノ丸ICからも約1時間半というところか。
 白樺湖から30分くらいで、「車山肩」といわれる登山口に到着し、そこからは山頂までゆっくり歩いて約40分の道のりだ。

 「車山肩」にはバス停もあるが、道路脇に30台~40台は駐車可能な駐車場があり、車から降りれば目の前が登山道(遊歩道)の入り口となっていて、近くの斜面はニッコウキスゲの群生地となっている。

 ニッコウキスゲは、かつて霧ヶ峰一帯の至る所に咲いていたが、シカの食害でずいぶん減ってしまったそうで、今では、群生地は電気柵で保護されている状況だ。

車山肩と周辺のニッコウキスゲ群生地

 登山道(遊歩道)は、少々岩や石がごろごろしているが、急なところや危険なところもないので、普段着でも気軽に行くことができる。

 観光シーズンには、登山やトレッキング目的ばかりではなく、ドライブ目的の観光客も多く、売店やレストラン(ヒュッテ)などもあって、食事や喫茶などもできるので、大変便利でもある。

 山頂には、天空の社「車山神社」があり、4本の御柱に守られている。

車山神社


 山頂から北方は、気軽に縦走が可能な蝶々深山、南の耳、北の耳といったピークが一望でき、更にビーナスライン沿いの三峰山、美ヶ原などが遠望できる。

車山肩とビーナスライン

 南東方向は、蓼科山、八ヶ岳のほか、足下には白樺湖を望むことができる。

蓼科山と白樺湖

 このほか、天気が良ければ南アルプス、中央アルプス、北アルプスなども見渡せ、最高のロケーションであるが、この日は、低い雲が山の頂を覆っていて、残念ながら、蓼科山の一部しか望むことができなかった。

 次回の楽しみに取って置こう。

山火事からの植生の回復

 今年5月の大型連休には、この一帯で山火事が発生し、広範囲に斜面が焼け、大きなニュースになったが、その名残はあるものの、自然の逞しさというか、植生は大分回復しつつあるようだ。

笹の間には焼けたツツジの枝
笹の根元には、焦げカスが残っていた。

八島湿原

 車山(霧ヶ峰)の見どころは、他にもたくさんある。

 湿原には、多くの高山植物が咲き、山を登らなくても、湿原周辺のハイキングを楽しむことができる。

 今回は、八島湿原から男女倉山(ゼブラ山)、北の耳、南の耳、車山山頂、車山肩、とぐるり周回してきたので、少々距離を歩いたが、八島湿原や車山湿原などを目的に散策をするのもいいだろう。

 それぞれ駐車場も整備されているほか、散策コースも整備されているので、普段あまり歩かない人でも十分に自然を楽しむことができると思うので、機会があればぜひ訪れてほしい。

案内板(八島湿原入り口に設置。)
八島湿原から車山を望む

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