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虫の遺骸 (詩のようなもの)



虫の遺骸。


情けない

下らない


無様で  異様で 


お手上げな有様で

凝り固まって醜く

見るほどに不吉で


私は

虫が、死ぬほど大嫌いだった。




生きてても

死んでても


不気味で 不愉快で


気持ち悪くてならず

それに命があること

自体が、許せなくて


私は

虫愛好家のあなたに無視される。




趣味の相違

相性は最悪


でも好きで でも嫌いで


あなたはそれにも拘らず

私のすぐ側にいつもいる

なのに無視は虫のせい?


ごめんね。

遺伝的に、


私は

やっぱり虫はダメだけど



無視以外。


どうしても

あなたに…


じっと そっと ずっと


細部まで観察するように

そのマニアックな指先で

“虫のように”愛されたい。




虫好きなあなた、ごめんなさい🙏




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