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受験指導の際のモットー

 受験、と一言で申しましても、それを受ける生徒は様々です。ですが、「この学校に入りたい」という気持ちは皆一様です。これまで、教科においても、メンタルの面においても受験生と関わることは多くありました。
 時に、厳しく接することもあります。私は「分かりました」だとか、「大丈夫です」と安直に言われると、自分と生徒との間に信頼関係は築けていないのだな、と思うようにしています。受験において決して「大丈夫」ということは存在しないし、答えを聞いただけで「分かりました」という場合は、その問題から逆に目を背けている、そしてそのことに関して相手とは話し合うつもりはない、という意思であると感じるからです。
 そんな時、「そうなんだね」と生徒の言葉をうのみにはしないようにする、というのが私のモットーの1つです。口うるさいことは言わない、けれど、本人にとって不愉快な情報(例えば、ここの部分の理解が足りていない、大丈夫ではない、努力が足りないなど)も時には突っ込んで言わなければなりません。良い子ちゃんを演じていても、成績は上がりません。それぞれの理解度、受験校の難易度、その学校や生徒の特徴など頭に入れた上で、助言、指導をします。
 また、成績不振に喘ぎ、苦しんでいる生徒の声に耳を貸すとき、とにかく話を聞くことに集中します。その際には、本格的な助言は避けるようにしています。(助言を求められたら別ですが)生徒自身が自分なりの答えを導きだせるように話を聞き出します。
・⚪︎月の模試よりも点数がどう悪かったの?
・点数ではなく、具体的に何がだめだったの?
・そういう勉強方法で取り組んだんだね。
・よく頑張っているね、頑張っているからこそ、辛いよね
・少し疲れたの?
などと言った声がけをしながら話を進め、間接的に生徒自ら問題点に気づかせることを大切にしています。

夢を持っている生徒のことを教師側が諦めてはいけない。生徒が目標を変えない限りはそれを精一杯応援する

 時折、職員室などでは、生徒の成績を見て、「これじゃ無理だ」などと話し合う姿を見かけます。
 そうじゃない、その生徒が目標に向けて頑張っているのに、どうして教員側が諦めたような、見限ったことを口にしてしまうのか。
 もちろん、一番頑張らなければならないのは、生徒自身です。そのサポートをでき得る限りサポートをしようというマインドを持つこと。これを私は1番の受験指導におけるモットーにしています。
 だから、会話をとても大切にしています。生徒との会話、職員同士の会話、保護者との会話を通じて、情報提供を行う。そして、そのせいとに合った声がけを行う。

 いつまでも、誰かの応援団でいたい想いです。


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