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読書感想文【眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話】

睡眠に興味があるんです。
子どもを産んでからと言うもの、なんだか熟睡出来ている気がしないからです。
なので、読んでみました。
『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』


それでは一緒に睡眠の世界へ参りましょう。

睡眠の働き

・脳を休ませ、体をメンテンナンス
・自律神経やホルモンバランスを整える
・記憶を整理して定着させる
・免疫力を上げて抵抗力を高める
・脳の老廃物を除去する

感染症予防

感染症予防において睡眠の重要性が強調されるようになりました。
十分で良質な睡眠は、免疫機能を向上させ、自然免疫を増強するからです。予防接種をしていても、睡眠が十分でないと抗体反応が弱く、その効果が認められなかったという報告があります。

レム睡眠・ノンレム睡眠

レム睡眠:脳は起きているが体は眠っている浅い眠り
ノンレム睡眠:脳も体も眠っている深い眠り

入眠直後の深いノンレム睡眠で眠気や疲れを除去し、自律神経・ホルモンバランスを整え、免疫の増強や老廃物の除去など、睡眠の重要な機能のほとんどを果たします。

睡眠で重要なのは、最初の90分。
これは、入眠後最初に現れるノンレム睡眠で成長ホルモンが多く分泌されるからです。

よく聞く90分周期で起きると目覚めが良いという説に関して。
ノンレム睡眠とレム睡眠の周期は90分と言われており、
90分周期で出現するレム睡眠に気性のタイミングを合わせるとスッキリ目覚められるはず。という考えから広まりました。

しかし、睡眠周期は80〜120分と個人差がある上、健康状態などに左右されるため、90分の周期が正しいとは限らないとのこと。

睡眠と肥満

短時間睡眠の女性は肥満を表すBMI値が高い。
サンディエゴ大学の研究結果ー睡眠時間が短いほど、食べ過ぎを抑制するホルモンのレプチンが減り、食欲を増すホルモンのグレリンが増えている。
ちなみに、長すぎる人もBMIは標準以上で、7時間睡眠の人のBMIが一番低い。

長く起きているから食べてしまうのではなく、食欲にかかわるホルモンが睡眠不足により増えてしまうわけなのです。

しかし、この研究なんで女性限定だったんだろう?という謎。

昼間の眠気について

昼食後の眠気をアフターヌーンディップ(ポストランチディップ)といいます。
ご飯を食べて、満腹感から眠くなるという説があるが、
そうではなく、体内時計の一つである概日リズム(サーカディアンリズム)は14時〜16時に眠気が強くなると示されている。

※概日リズム(サーカディアンリズム)とは、体内時計のうち、地球の自転にあった約24時間周期のもの。概日リズムは体内時計により調整され、
睡眠や覚醒のタイミングを決定する重要なシステム。

つまり、人間はそもそもの体内時計の仕組みにより、昼食をとってもとらなくても14時ごろは眠くなるのである。

眠気に逆らうよりも寝た方が良いとのことなので、ぜひ日本にもシエスタ制度を導入していただきたい!(専業主婦のくせに)

朝型・夜型

「朝型」「夜型」は遺伝的な要因が大きいが環境的な影響もあります。

朝型は、早朝から体温が上昇するので覚醒の準備が早く整い、目覚めてすぐに活動を始められる。

夜型は、夕方から夜にかけて体温の高い状態が続くので、
夜遅くまで元気に過ごせる。

何事も向き不向きありますよね。

ちなみに、翌日の起床時間を意識して眠ると覚醒に欠かせないコルチゾールというホルモンの分泌が活発になります。

明日は5時に起きる。起きると思いながら寝ると、体内時計が調整してくれて、5時に起きることが出来るようですよ。
人間の身体ってすごい。

入眠をスムーズに

就寝の90分前に湯船につかり、深部体温を上げると眠るころに深部体温が下がりスムーズに入眠出来ます。
入浴出来ない人は足湯や靴下で足を温めても良いそうです。

さいごに

この本を読んで私が一番驚いたこと。
寝つきが悪い時に、
「羊が一匹、羊が二匹……」と日本語で数えても眠りの効果は薄いということ。

「sheep、sheep、sheep……」と数える必要があります。
「sheep」は発音しやすく息をひそめるような響きが相まって眠りやすくなるとのこと。

今まで私が数えてきた「羊」さんの効果は一体……

睡眠は奥が深いです。
でも、人間は一日の約1/3は眠っている計算になるので、もっと意識を高めていきたいなと思いました。


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