わたしは日曜日の大半をひとりですごしている。

日曜日、一緒に住んでいる彼の唯一の休日。

詳しいことは言えませんが、個人事業主で
平気で1日12時間以上働く、いわゆるセルフブラック。


朝の5時30分に起きて、早い時は6時から作業開始
1時間の休憩なんてとる暇もなく、
昼食のおにぎりを流し込み
基本20時頃に家に帰ってくる。

何度か日を跨いで帰ってきたこともある。

彼女の身になると正直これを
「働き屋でえらいなあ」とは処理できず、
毎日毎日ぼろぼろになって帰ってくる彼を見て
ただただ心配になります(親心みたいなん芽生える)

常に国の制度に守られて生きてきたわたしにとって
想像もできない世界。

自分の頑張り次第では億万長者になれる世界。
ひと握りしかいないですけどね。


わたしみたいに「病んで仕事辞めた、
失業手当もらいながらゆっくり考えまーす」
なんてできないんだよなあ。

彼もわたしと一緒でとても傷つきやすい。
おそらくわたし以上に繊細だと思う。

彼は「会社っていう集団が苦手」といち早く気付き
新卒で入社した不動産業界を弾丸退職し、
そこから一人で働くことを選んだ先駆者でした。

今みたいに「フリーランス」っていう言葉が
蔓延っていない、情報すら少ない中で
若いながら一人でよく成功したなあと思う。

もう5年ほど上手くやっているらしい。
私生活からは想像もできないけど
本当に尊敬しているパートナーです。


そして、彼は今まで出会ってきた人の中で
一番のロングスリーパーで
わたしが起こさないと平気で20時間は寝る。

次の日の仕事に響くんじゃないかと思い、
最近はわたしが17時くらいに起こすようにしている。

それでも18時間は寝ているのでどうかとは思うが、
ごく稀にそういう人もいるみたいと
付き合ってすぐネットで調べて知った。

なので、日曜は彼にたらふく寝てもらう日にしている。

もちろんこの記事を書いてる今でも
寝室でぐうぐう寝ている。

わたしには到底味わうことのないほどの疲労やストレスを
寝ることによって回復させているんだろうな...

わたし自身は退屈だし、本音を言うともっと会話したいし
新しくSwitchで買ったスマブラの相手をしてほしい。

わたしは(割と)出かけるのは好きなので
映画とか、カフェ巡りとか、もっといっぱい。
色んな「楽しい」を彼と共有したい。

(彼はカフェ巡りとか行くタイプと真逆なので
想像してにやっとしてしまった)

けど、どれだけぼろぼろで帰ってきても
家で仕事の話を楽しそうに話す彼には
最高の尊敬と敬意を送りたい。すごいよ君は

寝ているだけの彼なので、正直「居ない」のと一緒。
わたしは、彼を起きるまではひとりぼっち。

だけど寝室を覗きに行くと、
寝息を立てる寝相の悪い彼がそこにいて
同じ屋根の下で居れるだけで幸せだと思う。

「我慢した後に食べるハイカロリーのものは
めっちゃ美味い」のと一緒で
「たまにとれる休みでゆっくりデート」は最高なので
(ソースはわたし)
いきなり訪れるその日を楽しみに待ちつつ
彼にもお仕事頑張ってもらおう。

ちなみに家事の分担はほとんど行っていなく、
基本的にわたしが家の中を仕切っている。
自分自身苦ではないので特に何も思わない。

その代わり、突発的に開催される
彼の「大掃除」には大変助かっている。

わたしが毎日ちまちまやっている家事とは別に
細かいところも全て綺麗にしてくれるので「大掃除」。

やり始めると止まらない、
仕事に対する熱と同じくらいの熱量を
1LDKの隅から隅までぶつけまくってくれる。

わたしは汚いものには蓋をするタイプなので
先程「家を仕切っているのはわたし」と言ったが
家の秩序を守っているのはおそらく彼だ。

毎晩料理を作るわたしに、お礼として彼は
アイスやゼリーなど食後のデザートを買ってきてくれる。

彼の中では仕事終わりのルーティンになっているそう。


今は減量中なのでオイコスを買ってきてくれるし、
「明日はいっぱい食べる日！」と事前に宣言している日には
ハーゲンダッツを買ってきてくれる。

そんなお礼なんていらないのに。

毎日働いてるだけですごいよ、体には十分気をつけてね
無事に帰ってきてくれてありがとう、
こんな月並みな言葉しか出てきませんが

やっぱり食後のデザートはいつまでも続けて欲しいなあ