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意識を失って倒れたら外出が怖くなった話

「大丈夫ですか?!大丈夫ですか?!」

教習所とかでよくやる救命対応のアレ。負傷者発見!意識の確認!大丈夫ですか?!大丈夫ですか?!誰か来てください!

まさか自分の身に起きるとは。しかも声をかけられる側で。


よく行く近所のスーパーで買い物中、目の前が真っ暗になり、気がついたら倒れていたのでした。ぶつけたらしくて後頭部が痛くて、でもどう倒れてどこにどうぶつけたのかは不明。

本当に、「ぶっ倒れる」ことは初めてでした。貧血で、視界がだんだん暗くなって何も見えなくなって、しゃがみこんだことはあっても。それでもその時は意識はあったし、思考も続いていました。「とにかく息吸わなきゃ、ちょっとしゃがめばよくなるからいまは立たない方がいいや」とか。酔ったときとか「ちょっと休もう」って自分を制御できていました。

それが今回は「あ、やばい」と思った次の場面は店頭の床だったのです。ぷっつり記憶がありません。遠くで「大丈夫ですか?!」と声が聞こえて、それが自分に向けられたものだとも思わずに、何故か目の前が床だったので上体を起こしました。「あれ?」という戸惑い。リュックもそばにひっくり返ってるし。寝てたのを起こされたけど、なんで私はここで寝てたんだろう。



その日は暖かい日で、夜中に2度吐いていたこともあり、水分が足りていなかったのだと思います。念のため病院に行ったけど精密検査とかはせず帰れました。頭が裂傷してたのでホチキスみたいので留めてもらいはしました。皆さんの手を煩わせてしまって本当に申し訳ない。




「また倒れたらどうしよう。」


帰宅できたはいいけど、また外に出るのが怖くなりました。あんなに突然倒れるなんて。全く予測できず、リスク管理外でした。防ぎようがなかったことは、恐怖でした。その日は外出せず、保育園のお迎えも夫に行ってもらいました。また倒れたら?もし倒れた場所が人通りがないところだったら?階段のてっぺんだったら?線路のそばだったら?横断歩道の真ん中だったら?どれだけ周りに迷惑をかけるんだろう。


予防策としては、水分をしっかりと摂ること。外出は短時間にすること。できれば一人で出かけないこと。万一のために人通りのある道を選ぶことだと思いました。車道ギリギリは歩かないとか、つかまれそうなものがないか探しながら歩くとかもできると思います。

幸い翌日のお迎えは自分の足で行けて、なんなら子どもに走らされました。ちょうど同じ方向に帰る保護者と一瞬に帰れたことも安心でした。


自分の体力を過信しちゃいけない。特に今は妊婦だから勝手が違う。

まだ痛む頭の傷と共に胸に刻みました。

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