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都内在住。一児の母。第二子妊娠中。現役保育士です。辰年、動物占いはペガサス、五星三心占…

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都内在住。一児の母。第二子妊娠中。現役保育士です。辰年、動物占いはペガサス、五星三心占いは鳳凰です。

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最近の記事

働けて羨ましい

絶賛休職中の身としては、働ける人が羨ましいです。いいなぁ。人の役に立てて。お給料もらえて。娘の通う保育園の先生が、羨ましいのです。 仕事をしているときは、同業者に対して羨ましいなどとは、思っていませんでした。そこにあったのは「お互いにたいへんだよね」という共感の気持ちです。勤務条件の違いはあれど大枠では所詮同業者ですから、羨むとか憧れるとかの対象ではないのです。同業者ではなくとも働くことはたいへんで、各々がきっと仕事のたいへんさをどこかで味わっているのだろうと、社会人として

    • 妊婦でいる唯一のメリット

      妊娠がわかって喜んだのもつかの間。つわりが始まりました。もはや「つわり」「悪阻」という文字すら見たくないほど、それは過酷なものでした。経験したことのない消化器の不快感。寝ても覚めても一向に改善せず、食べることは愚か水を飲むこともできなくなりました。吐き気止めの薬すら、水で飲むことが難しいのです。 つわりが落ち着いてからも、だるさ、眠気、気力のなさが残りました。何もしたくない。すぐ疲れるから外出もままならない。立ちくらみ、めまい、肌の痒み。くしゃみや咳、ときには笑った瞬間に尿

      • あげたい側のエゴ

        プレゼントされるのが苦手です。欲しくないものをもらっても困ってしまうからです。「私それ欲しいって言いました?」と思ったことが先日もありました。 友だちとただごはんに行っただけなのに、早めの出産祝いをもらったのです。まだ生まれていないのに、というのが引っ掛かりの一点目。 「私、スタイとだっこひものカバー欲しいって言ったっけ?」というのが二点目。そしてその友だちからは、一人目出産したときも同じようなものもらったよね?というのが三点目でした。 でもプレゼントって突っ返す訳にいか

        • 子なしの人も応援してます

          先だって、大学時代の友人と食事をしました。独身のりえちゃんが最近アプリで異性と出会ってデートしたりしているらしい。結婚したいの?と聞いたら「私は××(私)みたいに結婚したいとか子どもがほしいとかはっきり明確な気持ちがないのよね」という意味のことを言っていました。確かに私は「結婚と子育てを人生で経験したい」と思い、婚活し、出会った人と8ヶ月後に入籍し、その一年ちょっと後には第一子を出産しました。りえちゃんは、まだいい人には出会っていないそう。 結婚したことも出産したことも一ミ

        働けて羨ましい

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        • 街と私
          28本

        記事

          「つきあう」ってなんなのかわからなくて

          「つきあっちゃおっか」と言われたのはJR横浜線の車内でした。座席が全部埋まるくらいに混んでいた、平日の夕方でした。私がその直前「好きなんです」と言ったのです。 高校1年生の秋のことでした。文化祭実行委員で同じ係をするうちに、先輩のことが気になり、姿を見かけたり話したりするだけで、どきどきするようになっていました。もっと傍にいたい。もっと私に構ってほしい。「好き」になったのだと自覚しました。当時の私は、「好き」というマスに止まったら、また次のマスへコマを進めなければならないと

          「つきあう」ってなんなのかわからなくて

          両親みたいにならないために

          反面教師でしかない。生まれ育った家庭に、居場所が見つけられませんでした。私が結婚したかったのは、自分が人生で経験する「家庭」というものが、生まれ育った場所しかないのが嫌だったからです。 端的に言って、母は小賢しく父は幼稚でした。母は父をたてるということをせず、何かにつけて自分の知識を振りかざしていました。土地とか歴史とか、「当たり前じゃん」「こんなことも知らないの」と、娘たちが育ってからは子どもに対しても言うようになりました。いまも、どの立場からものを言っているのかわかりま

          両親みたいにならないために

          今年の目標

          今年の目標は 1 自分の心に正直になる 2 自分の頭で考える です。 1 自分が本当はどうしたいのか、本当に望んでいるのは何なのかに、しっかりと向き合いたいと思います。それを貫くのか妥協点を探るのかは別として、最初から流されないで、自分の気持ちや感性を大切にしたいと思います。 2 あらゆる情報が溢れて、Xを開けば退屈することはありません。有益な情報もありますが、情報に触れることが時間をただただ消費するだけになっていることもあるのが現状です。情報を取捨選択すること、目的を持っ

          今年の目標

          ヒンメリをつくってみた

          北欧のインテリアのヒンメリをつくってみました。材料は家にあったストローと糸だけ。 大掃除で台所の物入れを片付けていたら、使ってないストローが出てきたのです。200ml紙パックの豆乳を飲んだときに使わなかったやつ。 そのまま捨てるのももったいないのでヒンメリにしました。一番下のフサフサがいい感じ。 #つくってみた

          ヒンメリをつくってみた

          『ただ、一緒に生きている』

          今年のベスト本を決めるにあたり読書記録を見返すと、今日までで115冊読んでいました。9月から10月が読めなかったからこんなもんか。独身一人暮らしで時間をもて余していたときは、年間180冊くらい読んでいた気がします。 そんな中でベスト本に選んだのは『ただ、一緒に生きている』という坂本美雨さんの本です。坂本美雨さんは、Tokyo FMでパーソナリティーをされているので存じ上げてはいましたが、御著書を読むのは初めてでした。美雨さんの娘さんや、育児にまつわる新聞の連載記事をまとめて

          『ただ、一緒に生きている』

          「召還」(ショートショート)

           雨が降ってきた。牧野は舌打ちをした。なんだってこんなときに。図書館で借りた本が濡れてしまうじゃないか。  自宅から徒歩5分の図書館に、来ているのだった。在宅ワークの昼休み。気分転換に外に出てみたらどこからか金木犀の香りがした。目当ての書架だけみて、返却期限が迫ったものを返し、すぐに帰宅する予定で本と財布と鍵しか持たずに家を出た。傘は、なかった。  仕方ない。牧野は馬を呼び出すと素早く本をシャツの中に入れ、背中にまたがった。 「家まで急いでくれる?」 茶色い毛並みの艶やかな馬

          「召還」(ショートショート)

          卵巣機能障害でも子どもを産めました

          15歳になって3ヶ月が過ぎても初潮がきませんでした。小学校5年生のときに、学校で性教育を受けていて、生理の話はそこで初めて聞いたように思います。今なら家庭で性に関する知識を親から話すことも増えてきたようですが、20年前は今よりもっと「寝た子を起こすな」でした。それでもなんとなく周りが初潮を迎えている中、遅れをとっていることには気づいていました。 母に「生理がこないんだけど」と打ち明けると、「いつ話そうかと思っていたんだよね」と返されました。二人で産婦人科に行くことになりまし

          卵巣機能障害でも子どもを産めました

          子どもを持つか考えている方へ

          タイトルを見て読んでくださっている方は、現時点で「子どもをこれから作ろうかな」と思っていたり、「将来的に自分は子どもがほしいのかな」と思っているのかもしれません。あるいは、「自分たちは不妊治療してまで子どもを持ちたいのかな」や、「里親に登録してみようか」、「同性パートナーとの間に子どもを持つと生活はどうなるだろう」とか。そのどれでもない方も。そして、男の方も女の方も。 私は3才の娘がいて、かつ妊娠中の身です。妊娠はこれまでに3回しました。幸運にもいずれも望んで授かりましたが

          子どもを持つか考えている方へ

          妊娠出産子育てで失うものもあるという事実

          妊娠してからもやもやしていて、それをどうしたらいいかわからなくて、助産師さんに話を聞いてもらいました。そこで言われたのが「妊娠や出産で失うものもありますよね」という言葉。私は、失うものから目をそらしていたから、もやもやとして苦しかったのだと気づきました。 妊娠したら、「おめでとう」。それはそう。新しい命の始まりがおめでたいことだから。でもプラスの面だけじゃなくて、マイナスもあります。体調の変化。たとえば体型の変化。嗜好の変化。動悸や息切れ。疲れやすい。「つわり」と一言でまと

          妊娠出産子育てで失うものもあるという事実

          意識を失って倒れたら外出が怖くなった話

          「大丈夫ですか?!大丈夫ですか?!」 教習所とかでよくやる救命対応のアレ。負傷者発見!意識の確認!大丈夫ですか?!大丈夫ですか?!誰か来てください! まさか自分の身に起きるとは。しかも声をかけられる側で。 よく行く近所のスーパーで買い物中、目の前が真っ暗になり、気がついたら倒れていたのでした。ぶつけたらしくて後頭部が痛くて、でもどう倒れてどこにどうぶつけたのかは不明。 本当に、「ぶっ倒れる」ことは初めてでした。貧血で、視界がだんだん暗くなって何も見えなくなって、しゃが

          意識を失って倒れたら外出が怖くなった話

          自分の気持ちの着地点~うつ病と診断されました~

          妊娠17週です。イコール5ヶ月で安定期です。でも悪阻が終わりません。毎日だるくて食欲にムラがあり、夜も夢をいっぱいみて疲れて起きる。幸いなのは赤ちゃんが順調だってこと。 悪阻のピークは夜から朝までで5回吐いていた頃。胃液も出なくなり胆汁を吐いて、さすがにこれはヤバいと受診することに。入院は上の子もいるし避けたかったので、なんとか通院して毎日点滴してもらっていました。点滴前に吐いて、点滴中に吐いて、点滴後に吐いて、家帰ってからもずっと寝てました。お風呂は毎日入ったけど洗髪は3

          自分の気持ちの着地点~うつ病と診断されました~

          喧嘩したい訳じゃなくて悲しいって伝えたいだけなんだ

          私が一人で戦ってる気がする。この妊娠は、夫と私の問題なのに。夫と私の子どもなのに。それが、悲しくて。 急に寒くなってきて湿度も下がってきたし、感染症がこわい。インフルエンザもコロナも妊婦は重症化しやすいし、最悪流産や、早産を引き起こすという。早産で、その後の経過がよければまだいい。でも体の各機能が未熟だった場合、後遺症や障害が残る可能性もある。無駄に、生まれてくる子に苦しい思いをさせたくない。防げるものなら防ぎたい。 感染対策への温度差は前から感じていた。衛生観念の違いは

          喧嘩したい訳じゃなくて悲しいって伝えたいだけなんだ