見出し画像

いじわるな天使降臨 シフト調整のあれこれ

シフト制では急な勤務変更がつきものである。


夜勤のある福祉現場では人手不足もあって、ひとりでも体調不良がでると誰かがシフトを変わる必要がある。

そういう時、人によって大きく反応が異なる。

・何も考えずに断る人

・ 渋々変更を受け入れてくれる人

・ 快く変更を受け入れてくれる人

・誰の代わりかを気にする人


ちなみに僕はシフトを調整する側の人間だ。

気苦労の多いこのポジション。

嫌がる人も多いが、僕は嫌いではない。

色々な人間模様が見えて楽しい部分もあるのだ。


その楽しみの一環で、誰がどのタイプかというのを加味して、連絡する順番を決めていたりする

快く変更を受け入れてくれる人」にはもちろん頼みやすいのだが、内心は断れず困っているかもしれない。

だから、意外とこのタイプの人にシフトの調整を依頼するのは一番最後になる。

最後の砦。


この人がいるからこそ、安心して他の人にシフト調整を依頼できるのだ。

さて僕が一番先に勤務調整を依頼するのは誰でしょうか。


正解は









「何も考えず断る人」でしたー。


え?

いじわる?


シフトを組んだり調整するのは「いじわる力」が必要なのだ。

もし、その人の機嫌がよく受け入れてもらえればラッキーという思考で、まずは声をかける。

もとから断られる気持ちでいるので、ダメージはない。

そして毎回断るこのタイプの人にじわじわと罪悪感を植え付ける。


はっはっは。

悔しかったら快くシフト調整を受け入れるのだ。

そして次に声を掛けるのは「渋々変更を受け入れてくれる人」


この人は嫌な顔はするのだが、受け入れてくれる率が高いので、2番目に声を掛ける。

このタイプの人が一番シフト調整の割りを食うことになる。

受け入れてれるだけありがたいのだが、どうせ受け入れるなら、快く受け入れてくれた方がお互い気持ちがいいのでは?

といつも思ってしまう。

そんなタイプのあなたは損してますよ。


シフト調整に限らず、最終的に自分がやる必要があるのなら、快く受け入れた方が相手にも好印象を与えられて絶対にいいと思うのだが。

そして先に述べた通り「快く受け入れてくれる人」には声を掛けづらいのだ。

嫌でも断れないんじゃないかと思うから。

だから嫌でもそういう態度を示しておけば、最終的には声がかかりにくくなる可能性がある。

だからラッキーと思って受け入れるのが得策というものだ。


そして最後の「誰の代わりか気にする人」には基本的には声を掛けない。


だれの代わりですか?」と質問され「〇〇が体調不良で」と答えると「あー無理ですね」という奴がいるのだ。

数は多くないが、悲しいかなこういう人間はいるのだ。

こういう人間の嫌なところを見るのが嫌なので、極力このタイプの人には声を掛けないようにしている。


問題はこのタイプの人間の代わりは周囲にお願いする時。

なぜ本人が困らず僕が困っているんだ。


しかし、嫌な人間の代わりというのは誰しもが少し抵抗があるもんだ。

それを何とかするのが、シフト調整者の腕の見せどころ。

「いじわる力」を駆使して「何も考えず断る人」に、あたかも「これは決定事項です」的な雰囲気でシフトの変更を伝える。


お願いするのではなく「こうです」と伝えるのだ。

どうしても断らざる理由がある時には仕方がないが「業務命令」のように言われると否が応でも受けざるを得ない。

普段からすぐに断るからこういうことになるのだ。

ざまぁみなさい。

年度末のシフト調整は年間の休み等を兼ね合いで、特に難しくなる。

その悩みを書こうとキーボードを叩き始めたが、ここまで書き見返してみると、ただ僕が「いじわるな人間」ということを告白しているだけのような気がする。

でもnote上で隠す必要もないだろう。


いじわるな人間も世の中には必要で、僕は「憎まれっ子世に憚る」という言葉が大好きだ。

なにせいじわるな僕は長生きするという事だから。


しかし、そんな僕は毎日職員が体調不良にならないように祈る天使でもあるのだ。

いじわるな天使とはこれ如何に。


ではまた。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?