見出し画像

配送業、この先どうなる?

今年に入り政府の後押しもあり、賃上げをされている企業もあるようですが、配送業はどのようになっているのでしょうか。
来年2024年から時間外労働の規制が変わり、上限が960時間までとなります。これにより下記の事が起こると予想されています。

1.今まで通り物が運べなくなる
2.配送ドライバーの収入減少

上記2点が主に問題視され、収入減少から更にドライバー不足が懸念されています。賃上げどころか賃下げです。
また、これまで通り物が運べなくなれば、食品や製造品などの生産などにも関わってきます。



配送ドライバーの収入

物流会社の給与は、一般職とは少々異なります。
まず基本給があり、それに対し下記のような手当がついてきます。
・運行手当
・残業手当
・無事故手当
・皆勤手当
・愛車手当
・通勤手当
・歩合手当など
手当の内容や金額は会社によって違いますが、配送ドライバーの給与は、殆ど手当によって成り立っています。その為、今回のように残業時間が削減されてしまえば、収入減少に繋がってしまいます。


配送ドライバーの拘束時間

一般職は8時間労働、休憩時間1時間が基本ですが、配送ドライバーは配送物、配送ルート、配送先などによって様々です。
大型トラックなどの長距離ドライバーは、走る距離が長い分当然時間はかかります。更に走行中に事故や渋滞にはまってしまうと、遅れがでますので、拘束時間が15時間なんて事は多々あります。

また、積込みや荷下ろしの際には車をその場所に接車しないと作業をする事が出来ません。
同じ時間に他のドライバーと重なったり、接車する場所が少なければ自分の車が接車出来るまで待機となります。今は倉庫内の作業員も人手不足の現場が多いのが現状です。その為、中々思うように作業が進まない事もあり、自然と拘束時間は長くなっていきます。

休憩時間に関しては何時と決められている事はなく、ドライバーが仕事の合間をぬって、休憩時間を作るといった感じです。なので、宅配業などのドライバーは効率よく配達しないと休憩が取れないなんて事もあり得ます。


配送業の利益はどうやって出る?

配送業の仕事はシンプルで、物を出荷先から届け先へ運ぶ仕事です。その運んだ対価として運賃を頂いています。
その頂いた運賃から高速道路の料金、燃料費、人件費、車両管理費など運行に携わる物から経営に携わる物を差し引いた金額が利益として残ります。
しかし近年、高速料金の値上げや燃料費の高騰などにより利益を上げるのは困難でしょう。
もはや運賃を上げて貰うのは必須となっています。

 

配送業の現状 

2024年問題に向け対策を練っている企業もあるようですが、現状はまだまだ進んではいないのではないでしょうか。
運賃は荷主との交渉次第になりますが、輸送費を出来るだけ抑えたいというのが本音だと思います。荷主側にも経営状況がありますので、交渉が上手く成立し、物流業界全体が良い流れになる事を願うばかりです。

待機時間に関しては現場によって予約システムを導入している所も増えてきています。これにより無駄な待機時間や待機している車両も減少傾向にあると感じています。
ただ全ての現場で予約システムを導入出来る訳ではないので、いかに構内の物量をスムーズにさばけるかがポイントとなってきます。

それに関連して、構内スタッフや配送ドライバーはまだまだ人手不足です。構内は物量に対して人の数が追いついていない現場も多いのではないのでしょうか。
また、配送ドライバーは若年層の車離れもあり、中型免許の取得率も低いのが現状です。
配送ドライバーは労働時間が長く、給与が安いと言うイメージも強いのでしょう。

現在配送業は高齢化が進み、40代で若手と言われる位高齢化が深刻です。高齢ドライバーでも通常業務を強いられることもあり、肉体的な負担や運転能力の低下が不安視されています。
また、人手不足の為欠員が出た場合や退職者が出た場合に変わりとなる人材がいないのが現状です。


最後に
配送業は物をどれくらい運べるかが勝負です。その際に輸送コストを出来る限り抑えたいと言うのは誰もが思う事でしょう。
しかし、運搬には様々なコストがかかる事は避けられません。自動運転や連結トラックの普及にはまだ時間はかかります。
荷物の仕分けをする作業員の代わりにロボットを使用するにもコストや時間はかかります。

昔は残業100時間超え、労働時間15時間なんて言うのは当たり前のようにありましたが、現在はかなり働きやすい環境へと変わりつつあります。
2024年を機に適切な運賃が適用され、配送ドライバーの給与が上がり、人手不足解消へと繋がっていって欲しいものです。
配送業は生活するうえで重要な役割を担っています。若年層へも魅力ある仕事へと進化していく事を願います。


電子書籍も出版しています。
良かったら読んで見てください。

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B09YPW45V3?storeType=ebooks

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?