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藤先針子作の絵本「きょうはおやすみなさい」は700冊絵本を読んだ私がはじめて出会った本でした。【文学フリマ大阪11にて購入】


見出しの写真の全体の書影です。
縦18×横18センチの絵本です。

見出しの書影の写真全体が私のカメラ技術がつたないせいで、トリミングのようになってしまいました。だから、最初に全体の書影をのせてます。

ごぶさたしております。喋々(ちょうちょう)です。


この記事は文学フリマ大阪11で購入した本の読書感想文になります。

文学フリマというのは、さまざまなところから来た方々が、ご自身で製作された、自分が文学だと思うことを販売される場のことです。

つまりは、文学のフリーマーケットですね。

文学フリマについては、こちら↓の記事にくわしく書いてあるので、よかったらご参考にしてください。

ようやく、読書感想文を書くふんぎりがつきましたので、書きました。

まだまだ、書くべき本は残ってますけどね…!

まあ、まずは最初の一歩ということで、文学フリマで買った本の読書感想文1冊目です。

タイトルにもあるとおり、絵本を紹介します。

え…? 文学フリマって、絵本を売ってるの? と思われた方々のために、ご説明します。

文学フリマでは、自分が文学だと思ったものは、なんでも売っていいのです。

だから、絵本でもいいし、小説も、評論も、カードゲームも売っていいのです。私も、これらのものを買いました。

自分が考えてつくった文学だと思うものをたくさんの人たちに、手にとってもらえる場、それが文学フリマだと私は思います。

その文学フリマで出会った絵本が「きょうはおやすみなさい」です。

この絵本の最大の特徴は、ページ数にあります。何ページあるか、考えながら、少し長い私のおはなしに、おつきあいください。

興味のない方は、長い空白部分が現れるまで、読みとばしてくださいね。絵本の内容には、ふれてませんので。

では、少し長いおはなしを。

私は絵本を勉強しなければならない時期があり、ひたすら、来る日も来る日も読んでいた日々がありました。

で、700冊読んだあたりで、あっ、これ、たぶんたくさん読んで勉強しても、わからないやつだ、とさとりまして、冊数を数えるのをやめました。

以降も読んでますが、気合いを入れて読んではいませんね。

それでも、得たものはありまして、絵本はページ数が極端に少ないものはない、ということが、わかりました。

もちろん、字数が少ないものは多いです。

字数が少ないからこそ、絵の描きこみが素晴らしいものが大半です。

だからこそ、同じページをずっと見ても、いろいろな発見ができるようになっています。

ただし、これは一人で読むぶんにはいいですが、絵本を読み聞かせる場合、話が変わってきます。




















「きょうはおやすみなさい」は、子供に夜の絵本の読み聞かせをせがまれた、すべての親御さんにオススメできる本です。

さて、「きょうはおやすみなさい」のページ数、何ページあるか、わかりましたか?

では、答えを発表しますね。

3ページです。

正確には、絵本の内容として読まれるページ数が、3ページです。

つまり、3ページ読めば、この絵本は読み終わります。

これは、すごい。

なんで、思いつく人がいなかったのかというくらいに、素晴らしいアイデアです。

これから先、3ページ絵本が流行るのではないか…? シリーズ化されたら、売れるよね…? すごい…。

もう、すごいとしか言えません。なんで、だれも思いつかなかったんだろう。

私は700冊絵本を読みましたが、今まで3ページの絵本はありませんでした。

いわゆる、赤ちゃん向けの絵本でも、3ページの絵本はありませんでした。

この絵本のすごさがすぐにわかる人は、たぶん絵本の読み聞かせの経験がある方々でしょう。

作者の藤先針子さんに、おはなしをお聞きしたところ、やはり、読み聞かせ用に作られた絵本でした。しかも、寝る前の読み聞かせ用です。

すごくピンポイントですが、ほしい人は絶対にほしくなる絵本です。

いや、本当にすごい絵本に出会ってしまった…。

今まで、3ページすごい! と言いつづけてますが、肝心の本の内容について、おはなしします。

表紙にいる黄色い猫のようなキャラクターが、3人出てきます。

ポイポイくんや、みけこちゃん、名前が書かれてない、もう一人の猫が、寝るおはなしになってます。

最初に読んだとき、ぜんいん同じ猫さんだと思ってしまったのですが、よーく見ると耳の色が、それぞれ違うんですよね。すごい細かい!

よーく見たり、読まないとわからないふうになっているのも、長く絵本を楽しめるようにつくってあるなあと、感じました。

1ページあたりの字数は、ちょっとだけ多めです。このちょっとだけ多いのが、とてもいい。

つまり、少し字数が多いと、それだけ長く読むことになるので、聞く側としては、たくさん読んでもらえた! とうれしくなる効果があると思います。

そしてなにより、本文もすごい。子供が親に読んでもらえると、とてもうれしい気持ちになれる言葉で満たされています。

「きょうはおやすみなさい」の絵本は、寝る前の読み聞かせ用の絵本なのを考えると、最高のできではないかと。

私はこの絵本以外に、寝る前の読み聞かせ絵本として、読まれることを前提として作られた絵本を読んだことはあります。

ただ、ほとんどの絵本がページが多くて、短いものが少ないんですよ。

夜中に読み聞かせをする側にやさしく、なおかつ、子供も満足する絵本だなあと、思いました。

ぜひ、夜中、子供に絵本の読み聞かせをせがまれるときにあると、心強い一冊です。

たぶん、子供に「もう一回読んでー!」と言われて、あと2回ぐらい読んでも、そんなに体力は削られないかと。

本当にすごい絵本でした。

あと、イラストのにじんだ色の感じも大好きです。

読書感想文を書き終えて気づいたのですが。ほとんど著者の方に伝えた内容そのままだなあと…。

ひたすら「3ページすごい!」しか言ってなかったですからね。

藤先針子さんは、文学フリマ京都8にも、ご参加されるそうなので、ぜひ、この記事を読んで絵本が気になった方は、行ってみてください。

また、この「きょうはおやすみなさい」は、株式会社ニコモが運営している「YOMO」というサイトでも通販しているようです。「YOMO」というサイトの左上にある横3本線の「メニュー」から「絵本をさがす」の項目がありますので、そこから探すのがいいですね。タイトルをキーワード検索できませんので、「0~1才向け」「知育」「かぞく」「スキンシップ」の4項目をタップか、クリックして検索をしたら、早めに出てきます。また、「クリエイターをさがす」からは、見つからないので、ご注意を。

文学フリマ京都8は、今年の1月14日の日曜日にあります。

私も行きます。

それまでに、読書感想文をあと3つあげねば…。間に合わなかったら、それまでだ…。


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