新人営業なんかでよくあるシーンですけど、入社後暫くは先輩に同行するなんてことはよくあります。

これ自体は悪いことではないですし、その会社の体質とかサービス内容を理解するのには近道です。

今回、私が問題にしたいのはそこじゃないです。同行自体はするべきだと思ってます。問題は先輩に着いて行って、どう見るか。何を得るか。どうやって得るか。

例えばただ着いて行くだけなら犬の散歩と同じ。何にも学ぶことなんて無いです。

私が同行させてもらった場合は、まず先輩が何を言うか。その時のクライアントの反応はどうかは大切なので必ずインプットします。そしてこの時に先輩が言ったことをそのまま真似るのではなく、先輩が言っていることを自分の中で咀嚼して砕いて理解し「自分ならこう言う」と言う頭の中で台本を書きます。同行するにつれその台本はページが増えます。それがその会社での自分の血肉になります。

私はある会社で同行をしていて同じように先輩の話を聴いていたのですが、その会社はどの先輩も同じこと話します。おかしいな？と思っていたら、どうやら創業時に社長が作った台本を代々引き継いでいるようで、違うことを話して（違う言い回しをして）失注したら責任を取らされると言う「恐怖政治」が蔓延していました。

恐怖政治で従業員を抑え込むと言うのは、プー◯ンか、習◯平くらいなもので、私から見ると愚の骨頂。私が私の台本で受注したら社長はどんな顔をするのか？更には社長の台本で失注したら社長は責任を取れるのか？もちろんこう言う社長は絶対に責任転嫁しますので取るわけないです。

さてさて私は先輩同行と言う初期段階からこの会社を辞めることを考えていたのですが、どうせなら自分のやり方で受注してからスパっと辞めてやれ！と考えて初受注まで1ヶ月。速攻で辞めました。売上を還元したのは少しやるせないですが、その会社にいても成長しませんからね。時間の無駄です。

似たような話になりますが、私はその会社には入っていませんが、ある会社は毎年1000人が入社して1200人が辞めると言うとんでもない会社らしいです。

365日毎日求人してます。実はまだ若かりし頃にその会社の面接を受けました。そして体験営業まで進みました。もちろん体験の段階から先輩同行です。そして体験営業数日、同行した先輩から「やってみます？」と言われてやってみました。この会社、ブラックで有名な土地活用の会社なので個人宅をドアノックするスタイル。私は全く気にしないのでガンガンやります。何軒かやってみて土地活用なんて門前払いが当たり前なので凹むでもなく、先輩は別のルートを行き、そして私も別のルートへ。

そしたら途端に土地を持ってると言う家主が出て来てですね「どう言う内容なのか」と聞かれて、それまでの先輩の説明を一通りして、どうするにしても電話すると約束をされたので先輩に伝えると「は！？嘘でしょ？」と言うので、リードになったお宅の住所とお名前を伝えたんです。

何とその日で体験営業は最終日だったんで、そのリードがどうなったか知りませんけど、その翌日に役員面接のお知らせが届いて、役員面接へ行きまして「この会社を選んだ理由を教えてください」と言われて、土地活用の求人てとんでもない給与額なのご存知ですか？実際に同行した先輩の中の1人は月給（月給ですよ！？）が「先月600万だった」と（笑）言うくらいなんですよ。来年の所得税どうなんだ？と心配したのを覚えてますけど、そんな会社なので役員に「お金ですね」って言ったんです。もちろん入社するつもりは先輩からいろいろ聴いてて無かったんで、そんな返答したんですけどね。

まぁ〜想定通り不採用ですよ。だけど今もスカウトメール来ますけどね。

かなり話がズレましたけど、営業なんてどんなに同行させてもらっても、どれだけオリジナルに出来るかで、その先の仕事の面白さが変わりますからね。

先輩同行は先輩を抜くチャンス！

次回は趣向を少し変えて会社としてのジャニーズ事務所について、私の考えていることを書きます