見出し画像

サースペンド高校 40話 最終回

シトラの卒業式だ、校長は孫娘の卒業を見て泣いていたようだ、在校生に当たるロミーとピテラは海外に旅行に行くことにした行き先はイタリア。ローマやヴェニスあたりだヘネシーは何やら、ゾーイに会うのだがその場では彼女はボカした。ボニーやシズナ、アシュラルドやバズにも皆それぞれ夏休みの予定があるようだった。ロミー達はローマでジェラードを食べているロミー達のそばにあろうことかエマとメグそれと男友達がいた。彼女はスリにあったが目の前で撃退してしまっていてロミー達は呆気に取られていた。一向はフィレンツェを満喫後帰国した。エルサ、アレスそれとカマロはボニー家で遊んでいた、やはりカマロはおっちょこちょいである。一軍男子のメンバーは3人でサマーキャンプを行っていた、ストライカーはロミーにまだ気はあるが諦めているようだ。ムムナとグレタは農作業を行っていた2人は意気投合しているようだった。ヘネシーはゾーイに母親と会いに行った。彼女がゾーイの家に行くのは初めてだった、ゾーイの部屋は整理されていてだったUKロック聞きながら2人は友情を再確認していた、ちなみにゾーイの行っているアスマー高校はミッションスクール、20年ほど前まで恋愛禁止だったらしい、が少し前のサースペンド高校はもっと酷かったかもしれない。ゾーイもサースペンド高校を覗いてみたいようだった。


キキ「この前プロムの写真送りました。ヘネシーはお友達と踊ってましたよ。」
ゾーイ「プロム楽しそうね。私はプロムは友達同士で参加したわ。」
キキ「プロムか。私も参加したことあるわ。」
ゾーイ「久々にキキに頼んじゃった。」
ヘネシーと再開してからもう探偵を頼むことが無くなったがプロムの日は気になったのでまたキキに探偵をしてもらった。キキはだいぶ安い価格で引き受けてくれた。

サースペンド高校のプロムもかなり盛り上がる一日だった。
ロミー「これでどうかしら?似合ってる?」
ロミー父「キレイだ!流石うちの自慢の娘だ。」
ロミーのお父さんは娘の晴れ姿に感動した。ドレス姿はまさにプリンセスだ。
ロミー母「プロムは本当に二度と来ない機会よ。ロミー、プロムクイーン取れるように頑張ってね。あなたのボーイフレンドがそろそろ来るわね。」
ピテラ「ロミー、相手が来たから先行ってるね!」
ロミー「分かった!ピテラまた後でね!」
ピテラのプロムの相手は別に彼氏とかではなくただの男友達。3年の時に校内で彼氏が出来たが4年生になる時に別れた。
ケンジ「ロミー、待たせたな。」
花束をロミーに渡す。
ロミー「ケンジ、今日すごいカッコいい。」
タキシードを来たケンジにロミーは抱きつく。
ロミー「今日はナイスガイにエスコートしてもらうわ。」
ロミー母「楽しんで来てね。」
ロミー「そう言えば、学生時代パパもママもプロムで踊ったんだよね?」
ロミー母「そうよ。プロムクイーンは惜しくも選ばれなかったわ。でもあなたのお父さんとこうやって思い出になる一日を過ごせたのが一生忘れられないわ。」
ロミー父「ハニー!」
ロミーの両親は抱き合ってキスをする。
ロミー父「ケンジ、娘を頼んだよ。」
ケンジ「任せてください。」
ロミー父「娘を泣かしたら俺とプロレスだ。」
ケンジ「失望なんてさせないので安心してください。」
この日ケンジが用意したのはリムジンだ。彼女はその横に座る。
ケンジ「予約したケンジ・ニクソンです。」
ウェイター「ご案内します。」
いつものデートとは違う。この日はケンジがしっかりお店を予約してある。
ケンジ「今日のドレスお前らしいな。ゴージャスだな。今日のプロムクイーンはロミーってところだな。」
ロミー「エマにはプロムクイーンの座は取らせないつもりよ。」
料理がどんどん運ばれる。
ケンジ「あの時、退学してたら今頃こんな所にいなかったな。あの時、退学を止めてくれてありがとう。」 
ロミー「あんたのことが好きだからよ。こんなナイスガイ逃す女がどこにいるわけ?」
ロミーは笑った。
ケンジ「食べる時はナプキンを使って。綺麗なドレスを汚すわけにはいけない。」
普段見ないケンジの姿に彼女はドキドキしていた。しっかりエスコート出来ていた。
ロミー「今日のプロム、ピテラ以外に誰が来るんだろ?」
ケンジ「ストライカー、スティーブン、エイセーブ辺は来るぞ。あとはよく分からないな。」
ロミー「きっとヘネシーは来そうね。エイセーブが来るってことはマリも来るね。」
ケンジ「そうか。あの二人付き合ってたんだな。授業かぶらなくなってよく分からなかったな。」
ロミー「私はよくつるむから知ってるわ。」
会計を済ませようとした。
ケンジ「カードでお願いします。あと、これチップです。」
会計もこの日はケンジが全て払う。
ケンジ「会場に向かうぞ。」
ロミー「楽しみだわ。」
リムジンに乗る。そして会場まで向かう。
会場に着くとピテラはいた。
ピテラ「ロミー、今日のドレス素敵ね。」
ロミー「ピテラもお似合いね。」
ケンジ「ロミー、飲み物何にするか?」
ロミー「レモンサイダーにして。」
ピテラ「いつも見てるケンジと違うんじゃないの?」
ロミー「今日はいつも以上にジェントルマンよ。」
ケンジはいつもロミーに対して紳士だが、この日はいつも以上にそれが強い。
エマ「やっと着いたわ。」
メグ「あら、ロミー先に来てたのね。」
エマ「今年のプロムクイーンの座は私よ。」
ロミー「あんただけには負けたくないわ。安心して、今年のプロムクイーンは私だから。そんなに焦る必要はないよ。」
エマ「いや、私よ。皆んな私に入れるわ。」
メグ「私達ダーク・ウィッチズのエマの美貌を見逃すわけないわ。」
テバクル「私も候補者だから私が勝つ可能性もあるわ。」
テバクルは男友達とペアだった。
ヘネシー「何言ってんの。プロムクイーンはロミーでしょ。」
ヘネシーはリンと一緒に会場に来た。
男子生徒「アレス、どれが良い?」
アレス「あたいはコレ食べたい。バズとアシュ。」
バズ「隣は彼氏?」
アレス「そんなんじゃないわ。ダンス踊るペアよ。」
ペアの男子に何度もプロムのペアになってくれと言われたのでしょうがなくアレスは彼のペアになったの。
アシュラルド「俺はバズとダンス踊るよ。」
アレス「二人とも仲良しね。そう言えば数学コンテストの全国大会、うちの学校が優勝だってね。二人ともおめでとう。」
アシュラルド「対戦した他校が中々凄かったよ。」
バズ「良い対戦相手だったよ。」
ロミー「何?あんた達優勝したの?」
アシュラルド「そうだよ。」
ストライカー「おめでとう。数学はアシュとバズには敵わないな。」
女子生徒「おめでとう。」
ケンジ「二人とも凄いな。」
ストライカーは彼女とプロムに訪れた。
女子生徒「タキシード、素敵ね。」
彼女はストライカーに抱きつく。
エマ「何よあれ。ストライカーとペア組むはずだったのに。私だって100人くらい良い人いるんだから。」
メグ「そうよ。あんなのエマの足元には及ばないわ。」
ロジャー「やっと到着したな。ジン。」
ジンジャー「そうだな。プロムってこんな所なんだな。」
ロジャーとジンジャーは家柄的にタキシードを着るのが初めてだった。
ロジャー「お前に彼女が出来るなんて思わなかったな。」
ジンジャー「僕もあんな可愛い子と付き合えるなんて嬉しいよ。」
ロジャー「俺もお前と同じ遠距離だ。」
そう実は私はヘネシーの紹介でつい最近、ロジャーと付き合うことになった。
ロジャー「ゾーイも今日はプロムらしいな。同じ学校だったらエスコートしたかったな。」
ちなみにジンジャーはロシア人の彼女が出来た。やり取りはロシア語。彼女はゲーム業界で働くのが夢だ。
ジンジャー「ロシア語学んで良かったのは、世界に一人しかいないあの天使と付き合えたことだな。」
ジンジャーは彼女以外には全く持って興味がない。
ジンジャー「そこだけはイヴァン先生に感謝だな。」
ロジャー「イヴァン先生とか記憶から抹消してたぞ。」
ダニエル「懐かしいワードを聞くな。」
目の前にダニエルとニゲルが現れた。
ロジャー「君達、一緒に来てたのか。」
ニゲル「そうだよ。」
ダニエル「蝶ネクタイ、自分で結んでんのか?ちゃんと結べてないぞ。俺が直してやる。ちゃんと結べないのは問題だな。」
ロジャー「君は本当にそう言う所変わらないんだよな。」
ダニエルは誰よりもドレスコードにはうるさい。
ニゲル「自分で結ぶ試みが素敵だな。僕は取り外しタイプの蝶ネクタイだし。」
ジンジャー「僕たちで写真撮らないか?」
アシュラルド「僕も入れて。」
バズとアシュラルドまで写真に写った。
ニゲル「皆んな、カッコいいね。」
この日は彼の専属のパイロットのニコラスは長期休暇中だった。
エイセーブ「ああ、もっと美人で性格キツくないのが彼女だったら良かったのにな。」
マリ「あんたに言われたくないわ。人の弱みをすぐにつけ込むような男子じゃなくて、しっかり私のことエスコートしてくれる男子が彼氏なら良かったな。」
エイセーブ「マリ、お前のレベルじゃ無理だろ。」
マリ「は?あんたみたいな男にだけは言われたくないわ。」
エイセーブとマリは喧嘩していた。
ヘネシー「二人ラブラブじゃない。」
リン「確かに。」
エイセーブとマリは罵りあいつつの実はかなりお互い愛し合ってる。
リン「まさにお似合いって感じだね。エルサが来た。凄い綺麗。」
ヘネシー「本当だ。」
エルサ「あー、もう扉重いんだからちゃんと開けて。さっきもドレスが挟まりそうだったわ。」
カマロ「悪い。ドアを軽くすれば良いんだな。」
エルサ「そう言うことじゃないわ。」
カマロは全然エスコート出来てなかった。
エルサ「ドアの前にいると邪魔よ。進むよ。」
カマロ「流石エルサだな。」
エルサ「あー、ジュースがかかったわ。」
カマロ「大丈夫か。拭くよ。」
エルサ「ありがとう。ん?待ってこれ何?」
カマロ「しまった。ハンカチじゃなかった。靴下だった。朝急いでたもんで。」
エルサ「はー、相変わらず怠け者でどこか抜けてるんだから。」
カマロ「そんな怠け者は嫌いか?」
エルサ「嫌いじゃないけど。」
彼女は顔を赤らめた。
アレス「エルサ、綺麗だね。」
エルサ「あんたもいつもと雰囲気違うわ。隣は彼氏なの?」
アレス「ただのペアだわ。エスコートされるのは嬉しいけどな。」
エルサ「私はカマロにエスコートされるのは期待しないわ。」
アレス「エルサがほぼ指揮ってる感じだからな。二人ラブラブで何よりだ。」
ジョセリンとサラが会場に入る。
ジョセリン「ボニー来てますか?」
ハイシャン「まだよ。」
ハンス「もうすぐ来ると思うけど。」
サラ「プロムって人間観察の良い機会ね。誰かバトルとしないのかしら。その様子をコレクションにしてみたいわ。」
サラはドレスではなく、タキシード姿だった。
ジョセリン「シズナも来ないわ。」
サラとジョセリンは不思議なペアだった。
グレタ「やっと着いたわ。」
ムムナ「もっと寝たかった。」
グレタとムムナが来た。ドレス選びの際しっくり来るのが無いため、ムムナはタキシードで来た。
メグ「グレタ、あんた今日はグレないのね。グレタがグレて来ないかと思った。」
グレタ「私はいつも至って普通よ。失礼ね。私だってプロムくらい来るのよ。」
ムムナ「梨のデザート美味しい。」
エイセーブ「マリよりグレタの方がドレス似合ってるな。」
マリ「エイセーブ、よそ見してんじゃないよ。」
エイセーブ「よそ見じゃなくてただの感想だよ」
マリ「それをよそ見って言うのよ。プロムの日なのに他の女の子が綺麗だなんて言うなんてつまらない男ね。」
エイセーブ「怒るなって。今日はお前は綺麗だぞ。3流女優みたいで綺麗だぞ。」
マリ「本当にわかってないわ。」
エイセーブ「それなら今日のニゲルカッコいいな、俺がゲイならあいつと付き合ってると言えば良いのか?」
ダニエル「エイセーブ、これ以上喋らない方が良いぞ。」
マリ「次のデートで高いスイーツ奢って貰うわ。」
エイセーブ「分かったよ。」
ムムナ「ラブラブなんだね。」
グレタ「私は恋人何て作らないわ。」
ムムナ「そこはあんたと一緒。恋愛とか面倒臭い。」
サラ「今日も大収穫って所ね。」
ジョセリン「ボニー、シズナ。待ってたわ。」
ボニー「道に迷っちゃったわ。」
シズナ「カーナビついてたけど迷ったよ。」
ジョセリン「二人とも凄い。ボニーのは自分で作ったドレス?」
ボニー「そうだよ。」
シズナ「ボニーって凄いよね。」
ボニー「シズナの民族衣装も凄い綺麗だわ。おとぎの国からやって来たヒロインみたいね。」
シズナ「これはうちの家族が代々着てるものなんだよね。」
ジョセリン「可愛い。」
シズナはチェコの民族衣装を着ていた。黒いブーツと靴下、白いブラウスにベストにペチコート、さらにベールもしていた。
ボニー「お姫様みたい。」
ジョセリン「二人とも凄いよ。」
スティーブンは彼氏と会場に着いた。
スティーブン「ストライカー、ケンジ‼︎待たせたな。」
ストライカー「タキシード似合ってるな。」
ケンジ「スティーブン、そろそろプロムキングとクイーンの発表があるぞ。」
男子生徒「プロムキングはスティーブンだな。」
スティーブンは彼氏とキスをした。
プロムクイーンの候補者はロミー、ピテラ、エマ、テバクル、エルサ。プロムキングの候補者はストライカー、ケンジ、スティーブン、ニゲル、ダニエルの5人だ。ジュニアの時のプロムクイーンはピテラ、プロムキングはストライカーだった。もちろんその時はロミーは自分のことのように喜んだ。
サースペンド高校のプロムは設立当初から同性同士でもプロムに参加可能だ。あの時代では異例のことだ。アクトロシーが生きてた時代はほとんどの学校が男女のペアではないとプロムには参加出来ない。友達同士でも同性同士のペアは禁止されていた。
ターボ「皆んな、お待ちかねのプロムキングとプロムクイーンを発表する。」
会場が緊張に包まれた。
ターボ「まず、プロムキングは…」
エマ「誰なのかしら。」
ターボ「ニゲル・ロビンソン‼︎」
ダニエル「ニゲルおめでとう。」
ストライカー「ニゲル、やったな。」
ケンジ「おめでとう。」
会場は歓声に包まれた。
ターボ「続いて、プロムクイーンを発表する。」
ボニー「誰が選ばれるんだろう。」
シズナ「気になるわ。」
ターボ「プロム・クイーンは…」
また会場は緊迫した雰囲気だ。
ターボ「ロミー・テイラー‼︎」
ロミー「キャーーーー‼︎やったーー!!」
ピテラ「ロミー‼︎おめでとう。」
ロミー「ピテラ‼︎」
ロミーとピテラはハグをした。かなりはしゃいでいた。
エマ「はー、今年は私はクイーンじゃないのね。まあクイーンはロミーに譲るわ。次の戦いでは絶対勝つわ。」
リン「二人は永遠のライバルか…」
メグ「私の中ではエマがクイーンだわ。」
ケンジ「ロミー、おめでとう。」
彼はロミーを持ち上げた。
ボニー「ロミー、おめでとう。」
ロミー「ボニーもありがとう。」
ダンスミュージックが流れた。
エルサ「プロムクイーンは流石に無理だったわ。」
カマロ「俺の中ではエルサがプロムクイーンだ。」
エルサ「あんたらしくないこと言うわね。でもありがとう。」
カップルは見つめ合いながら踊った。
ボニー「あれ?チェコの音楽?」
カルラ「私がかけたの。」
シズナ「おばちゃん。」
カルラもチェコの民族衣装を着ていた。最近、クロードおじさんと付き合った。
クロード「今日も綺麗だ。」
カルラ「あなた…」
二人は軽くキスをした。
ロミー「チェコの音楽踊りにくい。音楽自体は嫌いじゃないけど。」
ケンジ「テンポが変わりまくる。」
ヘビメタが流れた。
アシュラルド「メタリカ流れるプロムとか斬新すぎる。」
皆んな激しく踊る。曲がまた変わる。
ハンス「これはドイツのロックバンドだ。」
ハイシャン「これも激しいわね。今年のプロムはすごい選曲ね。」
ハンス先生とリー先生はペアで踊った。
エマ「次は私の曲よ。」
ダーク・ウィッチズのオリジナル曲も流れた。
ターボ「今年のプロムも成功だな。」
エブリン「最高なプロムになったわ。」
校長夫妻はキスをした。
ロミー「楽しかったわ。」
彼女は冠を被りながら、ケンジと写真を撮った。
ケンジ「帰るぞ。」
ロミー「そうね。ピテラ、先に出るわ。」
プロムは終わった。そしてリムジンで帰る。プロムが終わってもケンジは気を抜かない。
ケンジ「こんな冠なくても俺のクイーンだけどな。内面がクイーンに値する。」
ロミー「それならケンジは私のキングね。でも今日は皆んなが主役よ。」
ケンジ「もうすぐ卒業式だな。」
ロミー「私はここを出たら大学に行くわ。」
二人はロミーの家に到着。
ロミー「ケンジ、今日はありがとう。」
お互い見つめ合う。ロミーは去っていくリムジンを目で追った。
ロミー父「ロミーおかえり。」
無事に1日は終わった。

また卒業式がやって来た。
ロミー「ピテラ、今行く。」
ピテラの車には両親も乗った。
ピテラ「ヘネシーも迎えにいかないとだわ。」
ヘネシーの家まで行く。
ヘネシー「ロミー、おまたせ。二人ともガウン似合ってる。カッコいい‼︎」
この日は皆んなガウンとキャップをする。卒業式は野外で行われる。
マーチングバンドによって743人の卒業生が席に案内された。全員、赤か白か緑か青のガウン、そしてキャップを身につけている。そしてアメリカの国歌を歌う。
ロミー「キャーー、始まった。最高。」
ピテラ「キャーー。」
歓声が響いた。
エマ「キャーー、イケメンの隣だわ。」
こんな歓声も聞こえた。校長のスピーチが始まる。
ターボ「こんばんは、皆様。ようこそ、サースペンド高校2040年度卒業式へ。そして教育委員会、登校の関係者の皆様、親御さん、ご家族の方、ご友人の皆様、卒業生の集まりにようこそ。今の調子はどうですか?楽しい気分い違いないでしょう。」
男子生徒「イエーーイ。」
メグ「キャーー。」
かなりの盛り上がりだ。
ターボ「卒業式は一生懸命勉強した最後の集大成です。私の養母のアクトロシー像もあなた達の卒業を感動しています。入学したばかりのあなた達が苦労や困難と立ち向かって自主的に変わろうとする姿を何度も見て来ました。最後までここに学びに来てくれて光栄に思います。学校を揺るがすさまざまな事態を考えて問題解決したあなた方を私は高く評価します。」
ストライカー「校長良いぞ‼︎最高‼︎」
ターボ「他の友達が苦難に陥った時、皆んなで私に抗議した日を覚えています。」
ケンジ「退学取り消しした日は今でも忘れないから‼︎」
周りは笑いに包まれた。
ターボ「私はあなた達の未来と躍動力に期待しています。そして世界で今起きてる問題を解決して行く可能性に秘めています。」
校長のスピーチは数分にも及んだ。内容は世界の偉人の言葉を出したり、例え話などもあった。
ターボ「皆さんの4年間の成長や成功などを拝見出来て誇りと名誉に思います。2040年、卒業生の皆さん、改めておめでとうございます。皆さんの幸運をお祈りします。」
ロミー「校長ありがとう!!」
ピテラ「校長最高!」
校長のスピーチが終わると喝采と歓声に包まれた。
ハンス「次はサースペンド高校卒業生代表、ロミー・タイラーによるスピーチです。」
ロミーは壇上に上がる。
ピテラ「ロミー、頑張って!」
ストライカー「ロミー!ひゅーー!」
ヘネシー「ロミー!!」
エマ「ロミー、今度スピーチ勝負しようじゃないの!」
女子生徒「ロミー!素敵!」
男子生徒「ロミー!キレイだ!」
数人の生徒がロミーに向かって叫ぶ。
ロミー「こんばんは、皆んな。みんな知ってるロミー・タイラーよ。まず、皆んなに言いたい事があります。たくさんの人達の前でスピーチ出来るのをとても光栄に思ってます。ワオ、私達、もう卒業なんだよ。ビックリじゃないですか?」
ピテラ「私もビックリよ。」
エマ「あんたがこの壇上に立ってるのがビックリよ。」
ロミー「本日出席してくださった同級生の皆んな、生徒思いの校長と先生、そして親御さんやご家族の方やご友人の皆様に感謝申し上げます。今夜はただの卒業だけではなく素晴らしい未来へと進む一歩です。」
スティーブン「ロミー、良いぞ。」
ケンジ「ロミー‼︎」
マリ「キャーー、ロミー素敵。」
女子生徒「ロミー。」
ロミー「私達はこの4年間で楽しい思い出だけではなく、たくさんの辛い事や中々超えられない壁がたくさんあって、一緒にその橋を渡って来ました。時には誰かを傷つけあったり、悪く言ったり、優劣をつけて見下したり、それが返って来た経験があるかと思います。熱心な先生だけではなく、ここの仲間達も共に解決策を考えたり議論の場を設けてたくさん話し合いました。皆んな1人1人が変われたのはここの1人1人の仲間のおかげです。2年前ここの学校は襲撃の被害がありました。その後、皆んなは何を考えていましたか?きっとここに戻って勉強したり友達と楽しい高校生活をまた送りたいと思ったでしょう。私もその一人でした。そして今こうやって勉強出来たのは、ここにいる最高な先生方のおかげです。親身になって私達一人一人に寄り添ってくださった先生方が分からない事が多くて時々不安になる未来に必要な事や希望を下さりました。卒業生の皆さん、私は知ってます。私達は1人1人特別な存在でこれからを担う主役です。」
ピテラ「ロミーも主役だよ!」
ヘネシー「ロミーの良いところ知ってるんだから。」
皆んなロミーに向かって叫ぶ。
ロミー「パブロ・ピカソは言います。『生きる意味とは、自分に与えられた才能を見つけること。生きる目的とは、その才能を他人に分け与えること』。私達一人一人には思わぬ特技や良いところがあります。もちろん100%の人間じゃなくて良いんです。自分の特技を世界発信して世界中で活躍しましょう‼︎」
ストライカー「ロミー‼︎」
ケンジ「ハニー、最高だ‼︎」
男子生徒「ロミー‼︎」
ロミー「私は今日この場に立って新たな人生の1章に進んでると実感してます。答えの分からない世界に期待で胸がいっぱいです。」
グレタ「たまに良い事言うじゃないの。」
グレタまで叫んだ。
ロミー「皆んなが明るい未来を歩めるのを願います。私は皆んなの幸福を願います。2040年卒業生やここにいる皆んなに何度も言うけど、ありがとう。」
ピテラ「ロミー最高‼︎」
ケンジ「良いぞ。」
エイセーブ「ヒューー。ロミー、良いぞ。」
スピーチは終わる。
ハンス「続きましては卒業証書の授与に移ります。」
卒業生達は皆、スタンバイしていた。
ピテラ「ロミーのスピーチ最高だったわ。てかもうすぐうちら卒業じゃん。」
ロミー「もう卒業証書貰うんだよ。」
ハンス先生とリー先生がが渡す準備をする。
ターボ「ロミー・タイラー。」
ロミーは壇上に上がる。
ケンジ「ロミー!」
ピテラ「ロミー!おめでとう!」
ヘネシー「ロミー!」
ターボ「おめでとう。」
ロミーが卒業証書を受け取ると喝采に包まれた。他の生徒の名前が呼ばれた。
ターボ「ピテラ・スミス。」
ロミー「ピテラ!」
男子生徒「ピテラ!きれいだよ!」
ヘネシー「ピテラ!」
ターボ「おめでとう。」
ピテラは卒業証書を受け取った。ピテラは皆の方を見て決めポーズをした。
ターボ「アシュラルド・バシン。」
バズ「アシュ!」
ロジャー「アシュ!」
ターボ「おめでとう。」
アシュラルドは卒業証書を受け取った。他の生徒の名前がしばらく呼ばれる。
ターボ「ジンジャー・スコット。」
ロジャー「ジン!」
ターボ「おめでとう。」
ジンジャーは卒業証書を受け取った。
ターボ「メグ・レイノルズ。」
エマ「メグ、キレイよ!」
リン「メグ!」
テバクル「メグ!」
ターボ「おめでとう。」
メグは卒業証書を受け取った。
ターボ「エイセーブ・ムーア。」
マリ「ダーリン!」
ターボ「おめでとう。」
エイセーブは卒業証書を受け取った。
ターボ「エルサ・カミンスキー。」
カマロ「エルサ!こっち向いて!」
アレス「エルサ!」
ターボ「おめでとう。」
エルサは卒業証書を受け取った。
ターボ「ジョセリン・ファブリ。」
ボニー「ジョセリン!」
シズナ「ジョセリン!」
ターボ「おめでとう。」
ジョセリンは卒業証書を受け取った。
ターボ「スティーブン・グレイ。」
ストライカー&ケンジ「スティーブン!スティーブン!スティーブン!」
ターボ「おめでとう。」
スティーブンは卒業証書を受け取った。
ターボ「マリ・ゴセック。」
エイセーブ「ハニー、素敵だ!」
ターボ「おめでとう。」
マリは卒業証書を受け取った。
ターボ「ストライカー・パウエル。」
スティーブン「ストライカー!」
ケンジ「ストライカー!」
女子生徒「カッコいい!」
女子生徒2「キャーー!」
エマ「ストライカー!私を抱きしめなさい!」
ターボ「おめでとう。」
ストライカーは卒業証書を受け取った。
ターボ「バズ・ワグナー。」
アシュラルド「バズ!!」
ジンジャー「バズ!!」
ターボ「おめでとう。」
バズは卒業証書を受け取った。
ターボ「リン・オズワルド。」
エマ「リン!!」
メグ「リン!!キャーー!」
テバクル「リン!!」
ターボ「おめでとう。」
リンは卒業証書を受け取った。
ターボ「ヘネシー・ターナー。」
ロミー「ヘネシー!」
ピテラ「ヘネシー!」
ターボ「おめでとう。」
ヘネシーは卒業証書を受け取った。
ターボ「ダニエル・サーマン。」
ニゲル「ダニエル、おめでとう。」
ターボ「おめでとう。」
ダニエルは卒業証書を受け取った。
ターボ「アレス・ロペス。」
エルサ「アレス。ありがとう。」
シズナ「アレス!」
ターボ「おめでとう。」
アレスは卒業証書を受け取った。
ターボ「ニゲル・ロビンソン。」
ダニエル「ニゲル!」
女子生徒「キャーー!素敵!」
ターボ「おめでとう。」
ニゲルは卒業証書を受け取ったです
ターボ「シズナ・ブラフタ。」
ボニー「シズナ、素敵!」
ジョセリン「シズナ!」
ターボ「おめでとう。」
シズナは卒業証書を受け取った。
ターボ「ロジャー・イーズリー。」
ジンジャー「ロジャー!」
ターボ「おめでとう。」
ロジャーは卒業証書を受け取った。
ターボ「エマ・ウィルソン。」
メグ・リン・テバクル「3、2、1、エマーーー!」
ターボ「おめでとう。」
エマは卒業証書を受け取った。
ターボ「ムムナ・ウッド。」
グレタ「やっとあんたの番ね。」
ターボ「おめでとう。」
ムムナは卒業証書を受け取った。
ターボ「テバクル・フランクリン。」
エマ「テバクル!」
リン「テバクル!」
メグ「テバクル!」
ターボ「おめでとう。」
テバクルは卒業証書を受け取った。
ターボ「サラ・フリーマン。」
リン「サラ!」
ターボ「おめでとう。」
サラは卒業証書を受け取った。
ターボ「ボニー・ルグラン。」
ジョセリン「ボニー!」
シズナ「自作ガウン素敵!」
ターボ「おめでとう。」
ボニーは卒業証書を受け取った。
ターボ「カマロ・ゴンザレス。」
エルサ「カマロ!転ぶんじゃないよ!」
全員「ワハハハ!」
ターボ「おめでとう。」
カマロは卒業証書を受け取った。この時は特に何もヘマすることは無かった。
ターボ「グレタ・ルンダール。」
ムムナ「グレタの番か。」
メグ「グレタ、グレるなよ!」
グレタは卒業証書を受け取った。無表情に見えるが内心喜んでいる。
ターボ「ケンジ・ニクソン。」
ロミー「ケンジ!」
ストライカー「ケンジ!」
女子生徒数人「キャーーー!ケンジ!」
エマ「ケンジ!私のスウィートハート!私も熱いキスよ!」
スティーブン「ケンジ!」
ボニー「ケンジ!」
ピテラ「ケンジ!」
ヘネシー「ケンジ!」
ケンジが最後だった。多くの生徒がケンジを呼んだ。
ターボ「おめでとう!」
ロミー「ワオ!皆座ったわ!」
女子生徒「キャーー!」
エマ「キャーー!イケメンがいっぱい!」
卒業生の歓声は響き渡る。
レムア「卒業おめでとう。」
ボニータ「涙が出るわ。」
ヨルダンカ「一人一人に花束を用意したわ。」
ターボ「2040年、サースペンド高校卒業生743名、卒業おめでとう。」
向かいのお店の人達もこの日は仕事を休んで卒業式を見に行った。卒業式が終わる。
ターボ「シニアの皆さん、キャプにかかるタッセルを右から左に移動させてください。」
ロミー「キャーーー!」
ピテラ「キャーーー!」
タッセルを移動させながら、皆声を上げる。
ターボ「卒業生が退場します。」
マーチングバンドが先頭になって、その後ろに卒業生743人がついて行く。そして退場する。
ロミー「皆行くよ!3・2・1。イエーーイ!」
ピテラ「キャーーー!」
ストライカー「ひゅーー!」
卒業生全員キャプを空に向かって投げた。彼らの両親がその様子を撮影する。
ロミー「ピテラのキャップ受け取ったよ。」
ピテラ「私もロミーの受け取ったよ。」
皆感動して泣いていた。
アシュラルド「バズ、写真撮ろう。」
バズ「良いよ。」
ボニー「私達も一緒で良い?」
ジョセリン「お願い。」
アレス「うちらも混ぜて。」
アシュラルド「良いよ。」
ロジャー「僕たちも混ぜて。」
シズナ「良いね。」
エルサ「しょうがないわね。」
ジンジャー「セルフィーにする?」
カマロ「写真は俺が撮るぜ。携帯落とした。」
エルサ「何やってんのよ。」
カマロ「悪い。」
カマロは写真を数枚撮った。
シズナ「後で送って。」
バズ「良い写真だ。」
ロミー達も写真を撮っていた。
ロミー「明日、4人でパーティーするよ。」
マリ「それならエイセーブとのデートはキャンセルかしら。」
ロミー「エイセーブも連れて来て良いわ。」
ピテラ「了解。」
ヘネシー「ゾーイに写真送るわ。」
ピテラ「友達?」
ヘネシー「そうよ。」
私はガウンを着た写真を見た。その日は私もちょうど卒業式だった。
ストライカー「今度、クラブ行こうぜ。」
ケンジ「それならロミーも連れてく。」
ロミー「ケンジ…」
スティーブン「良いぞ。」
アレス「今度、4人でセッションするよ。」
エルサ「そうね。」
ロミー「アレス、エルサ、写真撮ろうよ。」
アレス「良いよ。」
エマ「ロミー、次の戦いでは私が勝つわ。」
ロミー「望むところよ。」
2人のライバル関係はきっと永遠に続く。
メグ「エマ、こっち来て。」
ダーク・ウィッチズで写真を撮っていた。
サラ「分析完了。」
ジョセリン「何を分析してるの?」
サラ「あんたには関係のない話よ。」
シズナ「サラって最後の最後まで不思議なことするね。」
サラは何かしていた。
カマロ「エイセーブ、今度ボウリング行こうぜ。ダニエルもついてこい。」
ダニエル「審判には俺が必要だな。」
ニゲル「僕も行くよ。」
カマロ「その後エイセーブ家でパーティーだ。」
エイセーブ「やめてくれ。うちではパーティーはまたあんなことになる。」
グレタとムムナは一緒に話していた。
ムムナ「私、将来シスターになる。」
グレタ「将来の夢が私とかぶるなんて驚きね。」
2人はシスターを目指していた。
パーセク「俺達、今度シニアだぞ。」
ライク「そうだな。無事にあの親から離れられたから自由な生活が送れるよ。」
パーセク「良かったな。」
レノ「これから夏休みね。」
ジュニアの一部の生徒達は卒業生達を見ていた。サースペンド高校のある物語は終わり、新しい物語が始まる。
ロミー「ピテラ、4年間うちのそばにいてくれてありがとう。」
ピテラ「何言っての。これから離れ離れになってもずっと私とロミーは友達よ。そんなもろい友情じゃないわ。」
2人は抱き合った。2人は車で帰った。そして高校を去って行く。

キキ「サースペンド高校の卒業式もついに終わったのね。終わって見るとつまらないね。ロミーや数人の家に設置した盗撮カメラ回収できた。何とか存在がバレずに済んだわ。私は本当はサラなのよ。次はどこの誰を探偵しようかしら。この会社に潜入して闇を暴露しようかしら?それとも高校か大学辺りに潜入しようかしら。楽しみね。」
私はもう探偵を頼むことは無くなった。これからヘネシーも私も誰にも作れない新しい一章を作る。



ピタ子「40話(最終回)まで観ていただき大変ありがとうございます。」
ロンローM.O🐴「!!大変ありがとうございます?ブィィ?ピタ子さん誰に言ってるんですか?」
ピタ子「ここまで観て頂いた方と、キャストとスタッフにです」
ロンローM.O🐴「おぉならもはや全員ブィィですね」

ロン(ロン美)「さてと終わったぁー最後までなんとか死神さんを魔女から守れ通せてよかった。」
死神さん「ありがとな、でもロンさんまだ終わりじゃないぜ」
ロミー(ロン美)「(分かってるわケンジ)エピローグだっけ?この卒業式から少し月日が経った話がある。」

ピタ子「相変わらず卒業後もロン美さんとエマはライバルでしたね」
ロミー(ロン美)「わっピタ子さん違います!。たまたま好きな相手が一緒だったのと私あくまで彼を…」
死神さん「あぁOKOK。」
ロンローM.O🐴「あぁそれでは、エピローグ。卒業式から少し月日が経ったロミーやピテラ、エマやケンジ達の様子を見てブィィましょう」



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?