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サースペンド高校 7話

サースペント高校は受講できる言語が非常に多いが当たり外れがあるロシア語は確実にハズレ、一方フランス語担当のランドンやドイツ語担当のハンスは人気が高く時々食堂ではランドンの特別メニューが出る。デリアは芸術科目の舞台演劇を担当していて、授業中生徒に手を出したり人種差別的な発言をし時代遅れな教育だ。ケン料理長の腕は全米一とも言われる。校内に文学作品を投影しているエレベーターがあり、さらに観覧車もあるまた実践的な授業で裁判所を模倣した部屋もあり、近所の大学でも授業を受け持つビニシが法律の授業担当している


私はサースペンド高校の選択科目を調べてみた。アメリカは世界的にも選択科目の数は多い方だと思うがサースペンド高校はより科目が多い。
ボニー「シズナ、次のハンドメイドの授業一緒だね。」
シズナ「ボニーって両親が洋服屋開いてたんでしょ。」
ボニー「この話、シズナにしか話してないからね。」
シズナ「分かった。言わないよ。」
ハンドメイドの授業では編み物、羊毛フェルト、刺繍、レザークラフト、バッグ作りなどをする。編み物と刺繍は同時並行で、羊毛フェルトとレザークラフトも同時並行だ。ボニーは裁縫ばかりが得意で、ハンドメイドはあまり体験したことはなかった。刺繍、編み物とバッグ作りくらいだ。ボニーは飲み込みがすごい早いので成績はいつもトップだ。
教員「今日は編み物と刺繍を行います。」 
ボニー「シズナ、編み目が 迷子になったらこれを使ったほうが良いよ。」
シズナ「ありがとう。」
男子生徒「ボニー教えて!」
女子生徒「私も!」
ボニー「皆、先生に聞いたほうがはやいよ。」
何とボニーのほうが先生以上に知識がある。
教員「みんな…私が先生よ…」
女子生徒「先生これからどうすれば良いですか?」
この立場になると教員は虚しくなる。
ピテラ「ロミーって次何とってる?」
ロミー「宗教学よ。」
ヘネシー「ロミーなんで取ろうと思ったの?」
ロミー「何となくよ。」
ロミーは一年で完結する宗教学を今年取ることにした。
教室に入ると生徒数が少なかった。
サラ「隣良いかしら?」
ロミー「うん。」
サラ「私サラって言うの。」
ロミー「そうなんだ。」
ロミーはサラに興味なさげだった。
サラ「ロミー、あんたとどこかで会った覚えがあるの。」
ロミー「それ妄想でしょ。あんたとなんて一度も会ったこともないわ。適当な言葉をつらつら並べないで。」
ロミーはすきのない女子だから、初対面から打ち解けるのには中々時間がかかる。ピテラやストライカーみたいな子だとすぐに打ち解けるが、そうじゃない子は中々打ち解けるのには時間かかるし、うちとけないまま関わらないといけない時もある。
サラ「あんたの考えてること手に取るように分かるの。例えば今、ドイツ語のランドン先生のシュニッツェルが美味しいって考えてるでしょ?」
ロミー「は?デタラメ言わないで。」
サラ「素直になりなって。」
ロミーの考えてることは看破されていて、ロミーは内心動揺していた。
ハイシャン「これから授業はじめます。」
ロミー「リー先生はじめて見るな。」
この宗教学を教える人はハイシャン・リー先生。
ハイシャン「今日は宗教の歴史について取り扱います。」
音楽系の科目は吹奏楽、合唱、クラッシックギター以外にも色々会った。
エルサ&アレス「I was made for loving you baby, you're made for loving me♪」
教員「二人とも良いわ!その調子よ。」
エルサ「今度はメタリカの曲とか歌いたいわね。」
教員「来週はガレージロックについて教えるわ。」
アレス「私はパンクとか歌いたいわ。オフスプリングとかサム41とかあたりとか。」
エルサとアレスはこの授業に情熱を捧げている。
エルサとアレスのとってる科目は世界中のロックバンドを研究する授業。昔のロックだけではなく、他の国のロックもたくさん取り扱う。筆記試験は覚えることが多いが、実技試験は自分の好きなバンドを選べる。
シラス「次は手拍子をメトロノームに合わせて重ねましょう。」
ピテラ「こうかな。」
シラス「しゃべっちゃ駄目、録音してる意味ないですよ。」
ピテラ「そうだった。」
シラス「このマイク音拾いすぎだな。ここのつまみで調整しよう。ちゃんとしたマイク使わなければノイズだらけの音楽になるからな。」
ピテラが受講してるのは多重録音という授業で、色んな音を重ねて音楽を作る授業だ。最初はずれないための重ね方や、オクターブの調整とかもやる。色んな録音ソフトにも対応出来るように授業を進める。
シラス「低い音だけを強調する場合はローパスを使いましょう。」
ピテラ「ハイパスだとホワイトノイズだらけだわ。ローパスをだんだん普通の周波にしてみたいわね。」
ピテラは小さい時から習い事でフルートとクラッシックギターを習っていたので結構音階がある方だ。
こういう特殊な授業もある。他に音楽科目は日常品で楽器を作る科目もある。
ムムナ「リサイクルできて良いわね。」
ムムナはこの科目をとっている。
ムムナ「竹カリンバ完成!」
男子生徒「俺は竹チャイム完成だ。」
美術系の科目はアメリカでよくあるグラフィックデザイン、油絵などもあるが似顔絵という授業もある。
フローランス「木の枝を切るときは手首の動きが大事よ。」
ニゲル「分かりました。」
フラワーアレンジメントの授業をニゲルはとっている。カリキュラムにハーバリウムやテラリウム、生け花も入っている。
女子生徒「あの子よく見たらイケメンだし、家が金持ちらしいよ。」
女子生徒2「土日はボランティア活動してるし、朝6時から授業受ける日もあるらしいよ。私じゃそんなに授業受けられないわ。」
男子生徒「でもあいつの父親二人ゲイなんだろ?俺は絶対ムリだわ。」
ニゲル「そうだよ。僕は二人には感謝の気持ちしかないよ。」
芸術科目の生徒達の作品は近くの態度が悪いで有名なエッグプラントスーパーやラチークカフェなどで飾られる。エッグプラントスーパーはローカルなスーパーだ。ラチークカフェはこの辺じゃ有名なカフェなようだ。造形科目は他にアクセサリー作り、陶芸などもある。
ヘネシー「良くも足踏んだわね!」
エマ「言いがかりは困るわ。」
ヘネシー「あんたの足も踏んでやる!」
エマ「ちょっと何すんのよ!世界中の男を虜にする私のビューティフルレッグに何をするつもりかしら?」
ヘネシー「あんたぶっ飛んでだよ!」
教員「ちょっとあんた達、今は授業中よ。くだらないことで争わないで。」
ヘネシー達のとってる科目は民族舞踊の科目だ。ダンス系の科目は他に創作ダンスという科目もある。自由度が高いのは創作ダンスの方だ。
ジンジャー「ロジャーの作ったゲームバグがあるぞ。」
ロジャー「まじかよ。」
ジンジャーとロジャーがとっている科目はゲーム開発の授業。
アシュラルド「先生、この案はどうでしょうか?バズとこのアプリ作ります。」
教員「サースペンド高校の職員向けの出会系アプリか。悪くないな。」
バズ「果たして需要あるのか…」
アシュラルドとバズが取っているのはアプリ開発の授業だ。
他にもウェブデザインの授業などもある。仕事に直結するようなことが多いので、パソコンを使う科目は人気度がかなり高い。
アシュラルド「お前この後暇か?」
バズ「また授業があるんだ。」
アシュラルド「お前今日6時から授業で倒れないか?」
バズ「大丈夫だよ。この学校に入学したのは勉強したいからだよ。アメリカの高校の中でも教育水準もすごい高いと思うし。」
バズはアシュラルドと別れて、授業に向かった。
教員「皆、今日は実習の説明をするから、いない人のことは知らないよ。」
バズ「あの子大事な日なのに休んでる。」
バスがとっているのは会計学の授業だ。実際に企業に訪問して、会社見学をすることも出来る貴重な授業だ。
カマロ「ヤバい、砂糖と入浴剤間違えた。」
男子生徒「こいつマジでうける!入浴剤なんてどこから持ってきたんだよ!」
男子生徒2「ワハハ!カマロのやつここまで来ると才能だよな。」
女子生徒「視界に入るだけで面白いわ。」
マリ「こんなにやらかす奴はじめてみたわ。」
ランドン「どうやったら間違えるんだ!」
ポワール「今年はキャラの濃い生徒が入ってきたのね。」
カマロとマリが受講してるのがフランス料理の授業だ。受講者数が今年は多すぎるため、ランドン先生とポワール先生の二人体制の授業だ。
ポワール「エシャロットはこのタイミングで入れるのよ。」
女子生徒「ランドン先生人気だから今年受講者多いですね。」
ポワール「私のフランス語の授業だって人気なのよ。」
ポワールはフランス人女性教師、ランドンに対して少しライバル意識を持ってるが、基本的には仲が良い。ポワールはこの他にビーガン料理も教えてるがとうの本人は毎日ビーガンしてるわけではなく、ビーガン食は週に2回程度だ。
他には中華料理の授業とスイーツ作りの授業もある。料理系の授業を取っている生徒の中には将来自分のお店をかまえたい生徒もいる。
サラ「あんたロミーと常に一緒だけど、ロミーのこと教えてくれない?」
ヘネシー「あんたに教えるわけないでしょ。」
ヘネシーはガーデニングの授業もとっている。実は中学時代彼女の庭にはよく訪問してたけど、本当にキレイな庭だった。両親の影響でガーデニングに興味をもつようになった。
ヘネシー「キャー、虫怖い!」
男性教員「どうした?」
ヘネシー「先生虫が怖いんです。」
どうやら教員が好みのタイプでセクシーな服装でアピールした。彼女は本当に人が変わってしまった。
女子生徒「ヘネシーのやつ何やってるのよ。」
サラ「ヘネシー、一緒に食堂行かないかしら?」
ヘネシー「私、ロミーとピテラと待ち合わせしてるから。」
サラはロミーに興味津々だった。たまに実習で日本庭園やイングリッシュガーデンなどを見学する時もある。
カマロ「ニゲル、ここ教えてくれないか?明日テストあるからさ。」
ニゲル「ごめんこれからまた授業があるんだ。」
男子生徒「ニゲルは勉強熱心だな。」
この学校は6時からはじまる授業もある。夜20時まで授業を行っている。流石に17時以降、授業する生徒はそうそういない。夜遅くなるともちろん生徒に危険がおよぶ場合がある。そのため、学校のすぐ近くに泊まれる寮がある。ホテルのように使うことが出来る。ちなみにこんなに遅くなってもニゲルはパイロットのニコラスが送り迎えをする。
ニコラス「お坊ちゃま、機内でも勉強ですか?」
ニゲル「ちゃんと授業の復習をしないとスッキリとしないんだ。」
ニコラス「坊ちゃまは勤勉ですね。」
ニゲルはスキマ時間も無駄にはしない。
ニゲル「パパ二人には感謝の気持ちしかないよ。」
ニコラス「将来はパイロット目指してるんですか?」
ニゲル「そうだよ。」
ニゲルのように勉強熱心で授業数の多い生徒もたくさんいる。勉強する生徒がまさに多い学校だ。
グレタ「今日も遅くなったわ。」
ラディア「今日も私の家に来てくれる?ダーリン。」
グレタは教員のラディアを見て呆れた。
グレタ「何あれ?学校であんな行為するなんて何考えてるのかしら?今って、性の堕落が進んでるのね。禁欲じゃないと駄目だわ。」
グレタとダニエルはともに行動することはあるがどうやっても恋仲には発展しない。二人とも清純を貫くつもりでいる。
デリア「ちょっと、何度指導したら分かるの!」 
デリアは舞台演劇を受講する女子生徒をビンタした。出来ない生徒に対して手が出ることが多い。
ラディア「何かと思えば、デリア先生子供に体罰っていつの時代なんですか?」
ラディアはたまたま一部始終を見ていた。
ラディア「デリア先生、今度良い男プレゼントするので、それで機嫌直してくださいよ。」
その間に女子生徒は逃げた。
デリア「ちょっと、あんた!待ちなさい!ラディア、あんた何するのよ。私はあんたみたいに授業中に男とイチャつくような問題教師じゃないの。」
ラディア「そんなんだと一生男に恵まれない人生ね。」
デリア「それは仕事と関係ないでしょ。それに私がやってるのは体罰なんかじゃなくて、教育よ。叩かないと演劇なんて上手くならないのよ。」
果たしてこんな演劇を見て誰が楽しいと思うのだろか?
ターボ「ケン、今日は仕事が膨大すぎる。少し手伝ってくれないか?」
ケン「任せろ。」
ターボ校長はたまに仕事がおつかなくなると料理長のケンに手伝ってもらうことがある。それ程二人の信頼関係はあつい。
ターボ「お前の息子は元気か?」
ケン「何とか元気にやってるよ。孫がアスマー高校で成績トップを叩き出してるからすごいよ。」
ターボは自宅に帰ると奥さんがいた。彼女の名前はエブリンという。若い時、複雑の家庭環境で育った彼女を連れ去って、そのまま結婚した。
エブリン「あなた無理してない?」
ターボ「仕事は大変だけど、私には責任がある。姉貴の宝物をものに壊すわけにはいかない。」
エブリン「そうやっていつも一人でも突っ走ってボロボロになるんだから。」
老夫婦でも二人とも気持ちは若い。
サースペンド高校の創設者はアクトロシーという校長ターボの養母だ。彼は今でも亡きアクトロシーを姉貴と呼んでいる。アクトロシーはサースペンド高校を誰よりも愛していたし、かなりカリスマ性があった。サースペンド高校はターボの母校でもあり養母の宝物でもある。そんな一面もありつつも、学校に観覧車を建設斬新な発想までする。
校長はケンと掃除の職員クロードとカルラを呼んで、アクトロシー像の前に立った。かなり偉大な人物だったので、彼女の死後にこの銅像が建てられた。
校長「姉貴。今年も何があってもこの高校を守るからな。約束は必ず守る。」
アクトロシー像に雨粒が流れた。


キャラクター紹介
元になったキャラクターを紹介していきます。
(今回新しく登場したキャラクターの解説です)

例:
本作キャラ名:(本編と違う場合元のキャラ名)
(元のキャラの設定説明)

サラ:
ピタ子の作品「アメリカンガールズと妄想殺人」に登場している元々ホームレスの少女で主人公のゾーイの家で同居を始める、彼女が来てアルファベットパズルを用いて妄想上でいじめっ子を殺していくだけの遊びのつもりが実際にいじめっ子が死んでいきゾーイも彼女に依存していっていた…

※この今noteで書いているサースペント高校の話はゾーイがサラと合わなかった世界線です
アメリカンガールズと殺人妄想 https://ncode.syosetu.com/n9775ho/

ハイシャン・リー:創造神リーハイシャン
破壊神ロンローの約9億歳年下のビジネスパートナーで、銀河ロンローHEROSのNo.2、一見ヒト型だが下半身は蛇、元々は上半身も蛇だったが12億1千万歳、頃お金欲しさに怪しい治験実験に参加してしまっている 荒廃した銀河を2段階(おそらく体感2秒)で元に戻せる。

※ハイシャン C.Naとリーハイシャンは 破壊神ロンローとロンローM.O同様に別物です

シラス(silas):しらす(sirasu)
ピタ子ワールドのキャラクター。その名の通りシラスでバンドマンをしていて誰かを驚かすのが好きと少し悪役的な要素もある、煮干し君と以前シーボという名前でグループを組んでいたが売り上げやトレンド重視の彼と意見が食い違い解散したがガールフレンドは彼の曲が好き
どうやらバンド活動だけではなくて社員で定職についているとも思われる。

フローランス:香りの精霊(フローランス)
ピタ子ワールドのキャラクター。夫パスカルとセットで香りの精霊になっている。お互いとても中がいい年齢は70歳になるが魔力によるアンチエイジングは行っていない、フランス出身で実は空が飛べる。

パスカルはお花の姿をしています。

ポワール:マダム.ポワール
ピタ子ワールドのキャラクター、元ネタでも教師をしていて、フランス北東の都市アミアンで生活している。洋梨の形になって眠ってしまうことがあるが、寝ていても周りの話は案外聞こえているようだ。

エブリン:エブリン=アスマー
ロンローの物語Galaxy scale pythonsに登場する白蛇の女の子ターボ(エヌスク)と並んで主人公になる、彼女の実家は神社で巫女になりたくなく、いろんな星々を旅したくターボに彼女同意の上で攫われた、運が強くリスクなんか気にする間もなく先に動けるが独りでいるのが苦手な性格。

故アクトロシー:アクトロシー.リッシュ
ロンローの物語Galaxy scale pythonsに登場するアナコンダ、サースペント星ラチーク王国の姫(後に女王)ターボを自分の子供のように愛して育ててきた、幼少期ギャンブル依存の母親が父を殺してしまっていてからは奴隷みたいだった時期が家出し、サースペント星のラチーク王国にヤマタノオロチに頼んでワープさせてもらってきた。アクトロシーの旧姓はレンジ。


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