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行動変容のポイント


 人の行動、習慣を変えることは簡単なことではないですよね。看護師、保健師として相手に行動変容を促すことの難しさを痛感しています。自分の生活習慣でも同じですね。こうした方が良い、とわかっていてもできない…。
 ということで行動を変えるためのポイントをまとめてみることにしました。
 その前に、厚労省のホームページに『行動変容ステージモデル』が掲載されていますので、こちらを一度チェックしておくことをおススメします。今からお話する内容は、「無関心期」の方には当てはまらないことです。無関心さんには別のアプローチから引き上げる必要がありますね。無関心ですもの…。

1.実行できる目標設定

 行動する本人が実際にできる、達成できそうな具体的な目標を設定することが大切です。高い理想を持つことも大事ですが、まずは成し遂げることが最も重要です。
 目標設定時は、
具体的Specific)
測定可能(Measurable)
達成できる(Achievable)
関連性があり現実的(Relevant)
期限を明確に(Time-bound)
というSMART目標を意識して設定するとより効果的な目標設定ができます。

2.自己認識

 本人が自分の傾向を知ることが重要です。行動パターンや習慣を書き出したり記録したりすることで、自分の強みや弱み、欲求、価値観を理解し、”変えることができそうな部分”を見出すことができます。 自分を知ることで、無理のない適切な目標設定ができ、行動に移すためのモチベーションを高めることができます。

3.計画と戦略

 設定した目標を達成するための計画や戦略を立てることが重要です。 その際、段階的に取り組めるような具体的な行動計画を立て、日々のスケジュールに落とし込み、計画通りに進んでいるかを定期的に見直すことも大切です。必要があれば計画を修正し、戦略を練り直すことでより目標達成に近づけます。

4.自己効力感

 自分が目標を達成できるという自信や信じる力(自己効力感)を持つことが大切です。自己効力感が高い人は、困難に直面しても諦めずに努力を続ける傾向があります。「どーせ無理だ」とか「やっても無駄」というネガティブなマインドでは、どうしたってうまくいきません。だからこそ先述した『実行できる目標』である必要があります。嘘でもいいから「自分はできる、自分はできる…」とつぶいて脳に言い聞かせましょう。
 誰かが言ってました。「諦めたらそこで試合終了ですよ」と…。

5.継続的なモチベーション

 行動を変えること、それから結果を得ることにはある程度の時間を要します。すぐに結果が出ないからと短絡的に捉えていては前に勧めません。なが~い目でドッシリと構え、時々立てた目標に立ち返り、行動計画実行やそれらの評価を繰り返すことで小さな達成感を積み重ねましょう。それによって継続的にモチベーションを維持することができます。

まとめ

 以上、行動変容のポイントについてまとめました。これらを意識して、看護師や保健師の対象者に対するアプローチやご自身の生活習慣改善に活かしてみてください。



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