にじフェス2023のおかげで生きている話
にじフェスの帰りに死のうと思っていた。
にじフェスから帰って最寄り駅に着いたら、そのまま近所の海に行って飛び込むつもりだった。
親と何年も虚しいないものねだりを重ねて傷つけあう生活が続いていた。来年から新卒で寮に入ることは決まっているものの、何となくその先幸せになる自分は想像できなかった。本当に死のうとしたことは何度かあったが、いつも寸前で死の痛みや苦しみが恐ろしくなって惨めに家に帰っていた。
確か三秋縋だったか、昔読んだ小説に「自殺に必要なのは決意ではなく錯乱」みたいな