D.Tの道程 5/22

ここ数年、ある種の恐怖感に押しつぶされそうになる時がある。

「俺って、いつまでD.T.なんだろう」と。

イニシャルからして既に呪われているが、こんなにイニシャルと現実が乖離していない人間がいるだろうか。

もちろん、()をカウントして良いのであれば、東京某所で数限りなく行ってきた。
あまりに行き過ぎて、「うーん、いつもの人しかいないね・・・」状態に陥りつつある、

私の脱D.T.よりも、脱原発のほうが、日本の長い歴史の中で先になるかもしれない。
私はポスト宮沢賢治である。
もっとも私は、筆よりもチ〇チン〇を持っている時間の方が長い自信がある。

まあ、そんな恐怖感から早く脱却するために、私はマッチングアプリを馬鹿の一つ覚えで、続けている。

そこで、今回は5/18(木)にマッチングアプリ内で実際に出会った奇怪な女性について、お話をさせていただく。

まず、マッチングアプリ内のお話をする。
なんというか、やたらと付き合うことを臭わせるメッセージが多かった。
たとえば、
私「○○いいですよねー」
女性「すごくいいですよ。こんど浴衣で○○いってみたいんですよね」
みたいな。
当然、ホグワーツ魔法学校を首席で卒業、いや、まだ在籍している身である私は、有頂天に陥っていた。
が、実際に女性と会ってみて、「なるほどね」となるのである。

約束の日、当日、前回、127万の痛い目を見ている私は、超地元でなんとか集合に漕ぎつけ、いまかいまかと待ち構えていた。

みどりの窓口で集合になっており、私は徒歩25分ほど歩いていたため、汗がナイアガラの滝状態。
近くのスーパーで涼んでいたため、少し、到着が遅れてしまった。

遅れること5分。「どこだ?どこだ?」と探していると、それらしき人が見つかる。
が、なんとびっくりマッチングアプリの画像よりも、ふくよかな女性であった。
「マジかよ。。。パネマジは風俗だけにしてくれよ。。。」と既に士気が下がり、そのまま素通りすることも考えた。
が、そこは漢D.T.。「人類みな兄弟」をその瞬間だけは座右の銘にし、勇気を振り絞り、「○○さんですか?」と声をかけたのであった。

女性「はい。」
僕「初めまして、D.T.です。」
僕(冗談だと言ってくれ・・・)

幸い、予定していたカフェはみどりの窓口から近くにあり、そこまで会話せずに到着し、店内に入ることに成功。

女性はあまり喋らず、私も良い勝負だったので、なかなか注文が決まらない。

私「人見知りなのかな?」と思い、半ば強引に店員を呼び出し、注文お願いする。

目当ての料理が届いてしばらく、無言が続く。
いや、何だこの時間。
たまらなくなった私は、「○○さんって、お料理されるんですか?」と雑な質問をする。
※パネマジの時点で、既に戦意喪失しています
そこで、私は世にも奇妙な世界に迷い込んだことに気づくことになる。

女「ワタシ、リョウリスル。」

私「そうなんですね。週にどれぐらいですか?」
(なんで片言???)

女「シュウサンデス」

私「パスタ料理が得意なんですよね?」

女「パスタツクル。パスタダイスキ。」

ワタシ(イブンカコウリュウデスカ???)

思わず、「私」が「ワタシ」になるほど片言で、

女「ポニョ、ソウスケ、スキ!」
と言われても、
私「魚の子おおおおおおおおおおお!!!」
と自然な発言に聞こえるほど、日本語が片言なのである。

そこで、私は感づいた。
「ははん、なるほど、こいつは中国人かなにかだろう」と。
※もうここからは、女と呼称させてください。

女も地元に「小5から住んでいる」と言っていたが、とんでもない。
生まれてこの方、日本人であるならば、こんなに片言な日本人になるわけがない。
127万のぼったくりバー被害に遭った私は、その時点で営業停止をした。
そこからは、もう「疾きこと風の如く」。
武田信玄の教えを乞うた私は、
ハヤシライスとコーヒーのセットを頼んでいたのだが、早弁よろしく、勢いよくかっ食らったのであった。


早々に食事を済ませ、早々に会計を済ます私。
正直、割り勘にしようかと迷ったほどだったが、おごることには慣れているので、我慢したのであった。
※本当は離職期間中だったから、割り勘が良かった。

で、店を出ると、もう面倒くさくなり、「すいません、ちょっと次に予定ありまして・・・」と誤魔化し、早々に解散を促す私。
どこの世界に、平日の真昼間にプライベートな次の予定を入れる会社員がいるだろうか。
仮に付き合ってくれる相手がいたなら、なかなかなものだろう。

部活をしている中学1年生が履いてそうなボロボロ運動シューズの女は、意外にも私に食らいつく。
女「もっと遊びたいです」

私は、口がうまくないので、「あ、ちょっと電車が来ちゃったので」と誤魔化し、改札に逃げたのであった。
本当は、電車賃が惜しくて、歩いて帰りたかったのだが・・・
その証拠に、行きは歩いてきているのだから・・・

以上、今回のあらましである。
ちなみに、興味もないが、LINEの交換は断られた。
関西人ではないが、「なんでやねん!!!」とツッコミたくなったのを、私の中の小さなD.T.が制止した。

帰宅後、「またこんど遊びましょう!!!」とマッチングアプリでコメントが来たが、現在進行形で無視している。

※この話は、ノンフィクションです。



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