ミステリ愛好会の葉村 譲（はむら ゆずる）とその愛好会会長の明智 恭介（あけち きょうすけ）との大学の食堂での会話から始まり、とにかく大学生ノリで始まるスタートに愉快な大学生活を思わせる。

謎を求めて大学内をうろつく明智 恭介がある日、映画研究部の夏合宿に加わることを画策する。明智は夏合宿をやめさせようとする謎の置き手紙に興味津々。

しかし、合コンを目的とした夏合宿に来てほしくない映画研究部部長の進藤 歩（しんどう あゆむ）は断り続ける。

そこに剣崎 比留子（けんざき ひるこ）の交渉により葉村と明智はこの夏合宿に行けることになる。剣崎は名家のお嬢様で難事件をいくつも解決してきた本物の名探偵だった。

このように愉快なミステリになっていくのかと思いきや。
テロリストによる不穏な動きも同時に描かれる。
そして、とんでもない連続殺人事件が起こる。

犯人は誰なのか？どうやって行ったのか？犯行の目的は？


この小説の登場人物の自称名探偵の明智 恭介が大好きになった。
彼の登場する小説があるなら必ず読みたい。