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#1:主観を排して、ワクチンについて学んだことを書く日記ータンパク質編ー

Noteを始めてまだ日は浅いけれど、
色々な人の意見やシャウトを聞けてとても楽しい。
ただまぁ、基本の知識は押さえておかないと強い意見に流されてしまうので、あらためて「ワクチン」なるものを勉強してみました。
後々、うちの5歳の王子に説明する時の練習のつもりで、学んだことを自分なりに紹介してみます。

目標は、
ワクチンの感染予防と重症化予防の仕組みを人に説明できること。
コロナのワクチンと従来のワクチンの違いを明確に説明できること。

この日記で上記2つの目標が説明できたらいいなと思っています。

そもそも人体の構成とは?

人間の体は、水分60%。脂質を除けば残りはほぼタンパク質です。骨や臓器、皮膚、筋肉などあらゆるものの主成分はタンパク質です。骨はカルシウムだよ、と思うかもしれませんが、どうやら実際はリン酸カルシウムとタンパク質でつくられているらしいです。
ではその大事なタンパク質はどのようにしてできているのか。

碇ゲンドウ:DNA

DNA

まずはDNA。これが細胞の核の中にある。このDNAには、タンパク質の設計図が保管されている。
いわば最高司令部であり、NERFの碇ゲンドウのようなもの。
彼がタンパク質を作るための設計図をすべて保管しています。
なんのタンパク質を作るか決めたら、指令書(mRNA)を発行します。
碇(DNA)「今はこれ(タンパク質)でいい」

指令書:mRNA(メッセンジャーRNA)

mRNAというのは、DNAが持っている設計図を書き写したコピーです。
碇ゲンドウが指示したタンパク質の設計図をコピーした指令書がmRNAです。実際、専門用語でも「転写」といいます。で、この設計図をコピーした指令書は、実際にタンパク質を作る工場に持っていきます。この工場がリボソームという細胞質にある器官です。
例えればチョコレート工場の建物そのものがリボソームということになります。

リボソーム工場

リボソーム

リボソームにmRNAが持ち込まれるといよいよタンパク質が作られますが、mRNAはタンパク質の材料であるアミノ酸の組み合わせが書かれた指令書に過ぎないので、当然材料と実際に組み立てる職人が必要になります。
この材料がtRNA(トランスファーRNA)です。

tRNA

そして、職人がrRNA(リボソームRNA)

rRNA

tRNAがmRNAが必要としているアミノ酸を持って来ます。持って来たアミノ酸とmRNAを合わせてタンパク質を組み立てるのがrRNAの仕事ということになります。
つまり、tRNAがチョコレートの原料のカカオのようなものです。で、rRNAがチョコレート工場で働くウンパルンパ族ということになります。
ウンパルンパ族が指令書と材料を使って、チョコレート(タンパク質)を作ることを「翻訳」といいます。

翻訳

セントラルドグマ

ちなみに、この碇ゲンドウ(DNA)→指令書(mRNA)+材料(tRNA)+ウンパルンパ族(rRNA)→タンパク質という一連の流れのことを「セントラルドグマ」といいます。
厨二病全開の名前ですが、れっきとしたというか超根本の専門用語です。

で、ワクチンの話どこいった?

今回コロナで使われているファイザーやモデルナのワクチンは、mRNAワクチンという新しいタイプのワクチンです。
この日記で説明してみた部分の理解が私はあやふやなところがありました。だから、mRNAワクチンと言われてもなんとなくの理解だったのです。でも、まずこのタンパク質の作り方を理解したら、mRNAワクチンがどいういうものか勘がいい人ならわかりそうですよね、ただ、まだ、免疫応答の理解が抜けるとワクチンについてよくわからないままになるので、次回もおつきあいいただければ幸いです。

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