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私のPTA役員記

この時期の保護者会に参加することが憂鬱な方、多いのではないでしょうか。私も去年まではそうでした。なぜならPTA役員決めの、あの長い誰がやるのか沈黙する時間をまた教室で迎えなきゃいけないのかと思うから!

去年1年間PTA役員をやってきて感じたことを赤裸々に書いてみようと思います。PTA批判でもありませんし、PTA最高!の擁護記事でもありません。私の目から見てフラットに感じたことをそのまま記録として残します。

まず前提条件として私が参加した昨年のPTA体制と自身の働き方を簡単に箇条書きで残しておきます。

【PTAの体制】
・PTA本部役員と学年で役員20名(1クラス5名)の約120人体制
・PTA加入非加入が選択できた年。加入者5割、非加入者5割の全体感
・私は学年役員を担当
・学年役員は与えられた予算を元に1年間活動する(学年で自由)
→お楽しみ会開催学年もあれば学用品購入、教室整備に全額使う学年もあり

【私の働き方】
・フルタイム会社員かつ完全フレックス(コアタイムなし)
・月数回の在宅勤務が可能
・子は小学校低学年
・夫はがっつりフルタイム、在宅なし、帰宅遅め

PTAって何をしてるの?


ここからは私の見たものを主観的に書いています。まだたくさんあるかもしれないですが私が会議に参加してきたなかで得た情報です。これが得られただけでも私は役員をやってよかったと思っています。

①地域一体となってのこどもの見守り
なんとなく理解はしていましたが、具体的な内容は知りませんでした。大事なのは地域のかたへの小学生の見守りのお願い(登下校時)。また地域の行事にPTAとして参加することでつながりを地域の方とつくること。不審者が出たりすると報告、守ってくださる地域の方の心強さを1年で知ることができました。

よくネットで出てくる話として「人を雇って見守りすればPTAやる必要なくない?」ですが、PTAやってみて感じたのはでは正直誰がお金をだして、見守ってくださる方のワークを管理調整し、お支払いまでの流れを担うのか不明です。(本来であれば区や市、国でと出そうですが正直そこまでお金が小学校まで下りてきません。あとで書きます)

②PTAの団体に加入すると声が大きくなり予算がとれる
もう1つは団体加入することでの大きな組織との連携のしやすさです。例えば通学路で頻繁に子どもと自転車が接触する道があり、何人か事故にあって危険だと認識された場合。教育委員会に地域の保護者数人で「あの道危険なので!ポールか看板か立てて!」と言ってもたぶん他にも同じような地域たくさんあるし優遇できないですと言われるか、もしくは教育委員会の誰あてに言えばいいの?状態になると感じました。(私なら)

今回同じようなことが起こったときに正式に書類を作りPTA団体加入者として教育委員会にあるルートにあげたことで数か月で予算がおり、あっというまに道が整備されました。

地域の安全を守る意味でも〇〇小学校の保護者数名が声を細々とあげるよりも、PTA団体として声をあげることの意味を知りました。これはでも会社と一緒だと感じます。

③小学校の設備や環境をよくするための予算確保と使い道決定
小学校は本当に予算がついていないのだと実感しました。うちの小学校の場合、ほとんどのPTA会費は学校や教室の整備費、こどもの学習に関する補助教材の購入に使われていました。中には「え!こんなのも予算ついてないのか」と驚くものまで。

PTA会費で授業や環境整備をしたり、ベルマークでたくさんの体育用マットや竹馬、一輪車を購入していると「なんだ。予算つけなくても学校でまわせるじゃん?」と思われているのかと感じたほど。国にもっと予算をつけてもらうには、どうすればいいのだろうと感じた案件です。本当はPTAでの購入などやめたらいいんでしょうが、実際に国から予算がおりたときには、もう我が子は小学校卒業しているというジレンマもあります・・・難しい

役員の仕事で敬遠されがちなポイントを分解してみた


ここが1番の書きどころかと思っていますが、よくネットやSNSで見る私は役員やりたくない(できない)問題の本質をもっと深堀りしたく書きます。役員をやったことでの不快ポイントを探ってみました。

①集まりが多い
要するに「時間的拘束」の多さです。働いている人、働いていない人関係なく普通に多いと思いました。月1~2回×約10か月。役員の決定事項の報告案件が多かったと思います。マストではないので休むときもありましたが、介護や小さい子を育てている方も大変だろうなと思いました。書面開催で済む内容も多めかなとも思います。(本年度はほぼ書面開催になるそう!意見をだせて良かった)

ただ集まりがあってよかったことは知り合いが増えます。子の困ったことはなんでも聞ける同士が増えるのはよいことでした。あとは子どもがめっちゃ喜びます(笑)我が家は少し学校に行きたくない日が多めの子だったので「今日ママが学校くるから私もいく」と言ってくれる日が増えました!それは本当に助かりました。

②価値観や育った環境の違いからくるズレ
どの環境でもそうですが、新しいコミュニティに入ると様々な価値観の人や育ってきた環境のかたと一緒に1つの物事について考え実行することが必要です。PTAの場合は「こどもがどう楽しく安全に学校生活を送れるか予算を使って考える」というミッションが与えられます(うちの場合)

会社員のプロである私は比較的このような場面は慣れていると踏んでいました。が、まったくダメでした!(笑)むしろ会社は入社面接で同じような感覚、価値観を持ち合わせた人を採用しているのではないかと驚愕しました。

そもそも保護者10人集まるとこどもに対しての熱量から違う。「すべて子の満足のいくようにサポートしたい!」という親から私のような「時間あまりかけられないので、子のサポートしたいけどさくさく進めたい」親もおり、なかなかみなが納得のいく答えが出るまでかなり時間がかかります。プロリーダーがいて進めてくれるならまだしも、みないい人なので譲り合ったりしてなお進まないことも多々!

「じゃあ私が責任もって進めるか」とできるところまで進めるものの、会社終わって家でもみなの意見まとめる資料をPCやipadで作り管理していると「あれ。私なにやってるんだ。ここまでする必要ある?」と冷静になる。

このあたりが1番敬遠されがちなネックになるポイントなんだと役員を1年やって感じたことでした。こどもを守りたい、こどものため!をみな思っているからこそ起こることかなと。

結論として

私は自分でやってもいない物事に対して批判をすることが嫌いで。どのような物事でも自分の目で見て確かめて参加してみることを重要視しています。そのおかげで色々拾ってしまったりすることも多いのですが・・・でも何も知らないのに悪口は言いたくないんです。というか言えないんです。知らないので。

今回のPTA役員をやった経験は正直LINE通知がたくさんくるのも苦手だったし(しかもLINEだと物事は全く決まらないし進まないことも勉強しました)また集まりかと自身の有休をたくさん使ったりしたけれど。自身のポリシーからして、PTAを知ることができたのは1番の収穫です。

この役員をやったことで実は今後免除ではないのですが・・・(笑)
もし役員やりたくないな・・・いやだなと感じている方がこの記事をみて少し心構えの参考になったら嬉しいです。



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