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妖艶な熟女との一夜

#火事 #出会い


 かなり前のことである。
土曜の夜オールナイト上映の映画館を出てから、車中で外をながめつつ無聊をかこっていた。
帰って休むにはまだ早い。若い私には体力が有り余っている。
繁華な通りだがやけに人が多い。あとで知ったのだが、近くで火事がありそのせいか野次馬が出ていたようだ。
人の流れに目をやると、その中に妙に男心をそそるような妖艶な熟女がいるではないか。
普段着だが色気が溢れていて隠せない。こぼれ出ていると言ってもいい。どストライクもいいところで目が離せない。じっと見いってしまった。その内相手も気付き見返してくる。
沈黙の数秒、何かしなければと思い手招きをした。
するとこちらに来るではないか、困ったこれからどうすると思う気持と嬉しい気持が交錯する。聞くと火事を見に来たという。せっかくだから見てくる。待っていて欲しいという。しばらくして戻ってきた。車に乗り走らせ家の近くまで来て話をしながら公園回りを一周した。しばらく経った頃さてこれからどうするということになった。すると自分の家に来ないかという。
その言葉を聞いて嬉しい反面私も20代前半で若かったし、言うに事欠いて、そんなの美人局的な変なのに踏み込まれたらヤバイと言うと、よくそんな失礼なことを言ったもんだと今更ながら思うが、彼女は冷静だった。
あなたがそう思うのも無理はない、出会いが出会いだから、でも信じてと言う。
私も彼女の言うことに嘘はないと思った。
わずかの間に二人の距離間は縮まっていた。お互いをある程度理解していたのだ。彼女の方は特に。年長者の経験地の差か。その後彼女のマンションに行くことに。
どうやらひとりで住んでいるようで、小綺麗にまとまっている。派手過ぎず質素でもない生活感が垣間見えた。何をやってるんだろうというのはおいといて、、、。

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