元塾講師と考える合格判定EからAまで

こんにちは。
私は個別指導塾で数年間塾講師をしていました。
中学受験、高校受験、大学受験に向けての勉強法の指導を行ったことがあり、教務可能科目は理系科目です。
体験談を基にしているため主観的です。

今回は大学受験にのみ焦点を当てています。


1.合格判定とは

模試には合格判定というシステムがあり模試を受けた時点での学力が志望校の入試に合格できる学力と比較して、Eを最低判定としてD、C、B、Aと順に分類されます。
合格率0~20%がE、20~40%がD、40~60%がC、60~80%がB、80~100%がAに振り分けられます。
これらの確率ですが、実際に受験した人々の偏差値等のデータが基になっています。

2.合格判定E

合格判定Eは合格には遠い状態です。
仮に高校2年生の3学期の模試でE判定だったとしても、その後1年でE判定からD判定になる生徒は半分いるかどうかという感じでした。
また、例外で判定EからCまで学力が伸びることはあっても、Bに届く人はほとんどいませんでした。
この層は志望校の学力レベルと自身の学力に差があるというだけではなく、その差を埋めるための勉強習慣やそれに伴う勉強量が不足しているというパターンが多く見られました。
暗記するだけ、とはよく聞きますが暗記が完了するほど反復回数が足りていないという印象です。
また、使用テキストの難易度が高すぎるか低すぎるかのどちらかだったりもします。

3.合格判定D

合格判定Dは判断がかなり難しいです。
私はD判定を見た時にE判定に近いかC判定に近いかに注目していました。
個人的な感覚ですが、D判定からC判定の間の試験の得点差はかなり開いています。
また、模試結果の偏差値帯の分布を見てみるとD判定の中でもE判定に近い層とC判定に近い層に二分されていていることが大体です。
つまり、D判定にはE判定より少し学力が高い層とC判定より少し学力が低い層が集まっているということです。
先程述べたように、D判定とC判定では得点差が大きいということもあり同じD判定でも学力に明確な差がついているのがこの層です。
勉強習慣というと、E判定と同じく改善が必要です。

4.合格判定C

合格判定Cは個人的には合格の可能性が現実的と言える判定です。
この層は勉強習慣は十分、妥当なことが多いように感じました。
勉強習慣の改善が必要というより、苦手な単元や科目が明確に存在している人が多い印象です。
また、本人の学力に対して志望校の学力が少し高い場合があります。
その大学の入試問題のうち、比較的難しい問題が解けるかどうかで合否判決が左右されることがあります。
難しいと感じる問題の解法を理解したりするなど、小さな目標の地道な積み重ねが必要です。

5.合格判定B

合格判定Bは年間を通してC判定になることがなければ大体合格します。
大学入試の合格点のボーダーを、問題の難化等の運要素に振り回される事なく上回ることができる学力です。
B判定の人の受験人数が多ければその限りではありませんが、模試の分布図を見る限りでは合格人数の範囲内の順位に位置することができます。

6.合格判定A

合格判定Aはほとんど合格です。
受験日一週間前から勉強をしなくても受かるくらいには十分な学力であると言えます。
ちなみに私が在籍していた塾ではA判定の生徒はあまり見かけませんでした。

まとめ

合格判定にはA、B、C、D、Eの5段階がありAを最高判定として降順にEが最低判定です。
体感上C判定以上が安定して合格できる学力があると言え、C判定以下はC判定と比べて学力の差が大きいと感じています。
改善には勉強習慣の見直しや、テキストの難易度の見直し、苦手問題の克服などを挙げています。


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