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1人部署のマネージャー、管理職経験の質問にどう答える?

管理職の定義はいろいろありますが、おおまかに言えば、次の4点です。

・部署のメンバー(部下)のマネジメントをしている。(管理や育成の責任を負う)
・部下の人事評価をする権限を持っている。
・経営の重要な情報に触れる立場にあり、また経営に対する意見を言う立場でもある。
・時間管理の対象外である。

会社の規模によっては、必ずしもすべてに該当しない場合もあるので、法的に言うともっと実態を精査する必要があるのですが、今回はあくまで転職者が面接や書類選考で「管理職であった経験」を問われている、ということを想定しています。

小規模な企業で、一人で管理部門を任されている人など、1人部署でマネージャーなどの肩書が与えられているが、部下はいない、というケースは結構聞きます。今回は労働法の定義で、本当に管理職としての処遇を受けているかどうか、という問題は措いておくことにします。

こういう人が、同じような規模の同じような職に転職する場合はそれほど問題にはならないかもしれませんが、キャリアアップのために転職する場合、その会社では部下がいて、管理職の経験を問われる、というケースもあることでしょう。

その場合、次のような経験をしていないか、自分の業務を点検することをお勧めします。

・社内の人事評価をまとめ、経営者と評価について話し合い、処遇について決定していた。
・自部署以外の一般社員と定期的に面談し、それが社員の評価に反映する立場だった。
・管理部門で管掌している分野(人事・経理・資金繰りなど)については、社長・役員から相談を受け、また自身の助言によって会社の方向性が決まっていった。
・採用業務では、媒体・エージェントの選定、依頼、書類選考、一次面接、内定後のフォローなどの責任を負っていた。
・社員から、業務上の悩みなどの相談を受け、助言し、場合によってはその上司や社長・役員とコミュニケーションを取って問題解決をしてきた。

以上のような経験があれば、「ある程度の人数の部下をマネジメントしてきた経験が必須」という企業以外では、管理職の経験としてある程度までは評価されるのではないでしょうか?

例えば、50人前後の企業の管理部門マネージャーが、3人以上の部下を持つ組織、というのがあまりないような気がします。そのあたりまでのチャレンジであれば、自信を持ってやりたいと言っていいでしょう。

他の質問でもそうですが、きちんと自分の経験を点検し、誇りをもって答えられるようにしてください。

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