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愚かさによって滅びる

「栄枯盛衰」

いずれは人類も、地球という舞台から退場する日が来るでしょう。

でも。

病原体で人類が滅亡するなんてことは

絶対にありません!!

その証拠に、過去数十万年にわたって、我々は、さまざまな病原体と共存してきています。
たとえ一時的に人数を減らすことはあっても、決して「絶滅」などしないのです。

それは病原体側にも言えることで、人類がいかなる薬剤・治療法を開発しても、彼らもまた必ず生き延びます。
両者の「共存」もまた「生態系」の一部であり、持ちつ持たれつの「健全な関係」を築いているからです。

とはいえ。

この「ワクチンもどき」は、下手をすると人間を絶滅させるおそれがあります。
38億年かけて徐々に「進化」してきた遺伝子をいじくりまわし、大事な大事な設計図を不用意に書き換えてしまいかねない。

恐れるべきはウィルスなどではありません。

愚かさ

こそが最大の敵なのです。

地球史上5回あったとされる「大量絶滅(ビッグファイブ)」の原因は、いずれも「環境の激変」がもたらしたものでした。
そのときに繁栄していた「生物種」は、その環境に「最もマッチ」したからこそ覇権を握れました。しかし、火山の噴火や隕石落下によって環境が一変したせいで、たちまち「環境とのミスマッチ」を起こし、あっけなく王座を明け渡しました。

人類が過去に絶滅した生物種と異なるのは、みずからを環境に合わせて「進化」させるのではなく、環境のほうを自分たちに都合よく変えられる「技術」を持ったことです。
この「技術」を適切に使えば、この先も(あるいは宇宙空間にまで生息域を広げて)繁栄を続けることが可能でしょう。

なのに、その「技術」に溺れ、ついに「遺伝子改編」という越えてはいけない一線を越えてしまったようです。

「遺伝子疾患の難病治療」を限定的に行うことには反対しません。むしろ賛成です。
ですが、特に問題のない遺伝子を「理想像にデザインする」ことは話が別です。これは、整形アイドルがみな同じ顔になってしまうのと同じで、「価値観の均一化」ひいては種の保存に不可欠の「多様性の否定」につながってしまうからです。
「自殺行為」以外の何物でもありません。


ホモ・サピエンスは地球史上初めて、「環境の激変」ではなく

単なる思い上がり

によって絶滅する種となるかもしれない。

そんなことを思う今日このごろです。

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