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新しい学校の話

勤務先が一校増える。4月からは二校を掛け持ちになる。

新しく行くほうの学校に、初顔合わせに行った。

「新しい」と言っても、この学校は、
古くは、わたしの母校であり、
最近では、とあるもうすぐ予備校生😊(元とある若者)の母校でもある。
(つまり、わたしは先日までは「保護者」だった。変な感じです。)



初対面が苦手なわたしとしては
とても緊張しながら、初登校(?)。





ところが。


ここからが、妙な違和感のオンパレード








校長室に入ると、
出迎えてくださった校長先生は、
わたしが正規の教員だった最後の学校の
社会科(たしか日本史?)の先輩で、ソフテニ部のK先生。
(18年ぶり。いや、とある若者の卒業式でお見かけしてました。)
「先生は全然変わらんね?オレは変わったけど!」



そこに、あらわれた教科主任は、
一人しかいない同期の女性社会科の
Tさん(専門は世界史。思い出せないが、18年以上ぶり。)
お互いに「あー😮!!」「あー😮!!」
「えー!雲子先生って、☆☆さん(←旧姓)のことだったの?!」
気持ちと話し言葉が20代に戻ってしまうわたしたち。
(校長K先生と、同期世界史Tさんが、同じ場所にいる……。
 そればっかり気になって、校長K先生のお話が
 耳に入って来ないわたし。)


職員室の机の場所を見せてもらいに
同期世界史Tさんに連れられて、
校長室→→職員室へ  👞👞  👞👞  👞👞……




→→職員室に到着
教頭先生にご挨拶したあと、
お若い先生がやって来て、「こんにちは!!」
あら! とある若者の3年間連続の担任のM先生!
「こんにちは😊😊お世話になります😊」
と、保護者モードに入るわたし。
わたしより、先生のほうが微妙に気まずそうなご様子
(そりゃそうですよね~。)

同期世界史Tさんと、担任M先生が、
「お知り合い??」
「とある若者くんのお母さんなんですよ。」
と、話している。
「えっ😮!!とある若者くん?!」
と、頭を後ろにピンと反らして、
息子の存在に気づいて驚く同期世界史Tさん。
(これまた、わたしの中では、
 同時に居るはずのない二人が、
 なぜか、とある若者の話をしている
 不思議な光景)


職員室→→社会科準備室へ  👞👞  👞👞  👞👞……



途中、先生たちの一行に遭遇
その中から、
「あ~、お久しぶり~😊😊」
と、また誰かに見つかる
よく見れば、幼稚園から高校までずっとの、昔の同級生!
そう言えば大学院に行った後、英語科教員になったと
昔、風の噂に聞いていたNさん。
「あら!お久しぶり~😊😊😊」
(だんだん、誰に会っても驚かなくなってくる。)

と、思いきや、

  👞👞  👞👞  👞👞……




→→社会科準備室に到着
教科や学校の様子について説明を受けていると
また、だれかやってきた。
そちらを振り向くと、
「あ~~~!」みたいに叫んでいる人がいる。

誰?

よく見れば、
結婚する前に勤めていた遠くの学校にいらっしゃった、
男バス部のA先生。ちなみに、わたしは女バス。
A先生はもともと野球専門なのに、
その年、バスケ部に回っていた。
同期世界史Tさんに、
「知り合いなんですか?」と訊かれて
「○○高校で一緒やったんよ~。
 バスケットボール教えてもらったんよ~😄😄。」
と、謎の嘘で、謎のからかい。
(教えてません。
 わたしが教えたのは、試合の申し込みの手続きだけ。
 20年ぶりなのに、なんだろう?これ。)

その話し声に、数学科なのに、
たびたび社会科準備室にあらわれて
ソフトボール部顧問の地理のY先生と
仲良くたばこを吸いながら
話していた姿を思い出す
(そう言えば、そのころは準備室がまだ禁煙じゃなかった!)

部活での関わりは、生徒と先生もだけど、
先生同士も深くなる
でも、深くなるとは言っても、
20年ですよ?
よくわたしだと分かったなあと、
うれしいような、懐かしいようなで
一気に、若い頃の記憶があふれ出しそうになる



野球バスケ部のA先生の登場をきっかけに、
わたしが仕事を辞めた話になって、同期世界史Tさんが、
「雲子さんが辞めたときには、みんな言ってたよ?
 雲子さんに何があったんだ??って。」




あーー、まあね。






18年前の3月。
勤務校の卒業式から家に帰る途中、
人生で初めて事故に遭ってしまった。
小さな事故だったけど、
ただ、お腹に、とある胎児が。
で、入院。




突然、
ぱたん。
と、学校という世界の扉が閉まってしまった
戻れなくなってしまった


あの卒業式でもらった
最後に担任していたクラスの寄せ書きが書かれた色紙
最後に担当していた部活の子たちの寄せ書きが書かれた
                   バスケットボール……







(ちょっと、暗い話でスミマセン……。)










それなのに、この状況はなんだろう?

まるで夢の中のように、
同時に居るはずのない人たちが
ぐちゃぐちゃに混じり合って
楽しそうに話している……



これって、
まるで、
まるで、
まるで、
……




そうだ! 朝ドラの最終回


そうだとすれば、
これから先はもしかして、
最終回のその後、ということでしょうか。

閉まったと思っていた扉が、少し開いた
この後の話は、楽しいものになるのか、つらいものなるのか?
過去を思えば、ちょっと心配にもなる……





どっちにしても、転勤後の初年度は、
まあ、間違いなく忙しくはなるだろうから、覚悟は必須、です。

でも、どんな高校生に出会えるのかな😊
楽しみでもある。

(まさか、「とある若者風」がたくさんいたりするんだろうか??)

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