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YouTubeがわたしに、 aiko をおすすめしてくる理由

 たしか、今から7年前。遠くに住んでいるほうのおばあさんから、とある幼稚園生(現とある少女)の誕生日に、「カラオケランキンパーティー」というおもちゃが届きました。
 テレビにマイクをつないで歌うと、採点してくれるおもちゃのカラオケです。当時のとある幼稚園生は、アイドルを目指す主人公がアイドル活動でスターになっていくというテレビアニメにはまっていて、本物の(っぽい)マイクに、なかなか目を輝かせていました。そんな頃もありました。

 このおもちゃは、わが家で大流行し、とある幼稚園生にプレゼントされたものであるにもかかわらず、とある少年も、わたしも、けっこう、というより何度も使わせてもらって、とある少年とわたし、同じ曲でどっちが先に100点を出せるか(おもちゃなので採点があまい)競争していました。
 子どもの歌からかなり古い歌(未来予想図Ⅱとかスピッツの「チェリー」とか)まで、いろいろ入っていましたが、その中に、aikoの「もっと」が入っていました。
 多分、「カラオケランキン・・・」に入っているくらいなので、とても有名な歌なんだろうと思うのですが、aikoの歌といえば、「花火」「カブトムシ」「ボーイフレンド」くらいまでは知っているのだけれど、その後だんだん人生が忙しくなって、「もっと」は、聴いたことがありませんでした。
 当然、とある幼稚園生も、とある少年も知りません。
 じゃあ、わたしが、試しに歌ってみようかな?





 全然聴いたことのない歌をカラオケで歌ったことってありますか?
 そんなこと、はじめてやりました。
 メロディガイドと、画面の音階と、リズムを表す線だけを頼りに歌うのだけど、「どうやってこの歌詞をこのメロディにのせるの??」
 前半は、分からなすぎて、ほぼラップ。しかも、がんばっても、一文字二文字はみ出してしまって、何弁か分からない訛ったような妖精語のような、不思議な語尾になってしまう。……全然歌えない……






 あまりに下手くそすぎて、とある幼稚園生には逆に大ウケでした。
 「もっと」歌って、歌って、と、何回もリクエストされ、あまりに何度も何日もリクエストされたので、とうとう、訛ったまま、無理やり当てはめて歌って、ちゃんと100点を出せるようになってしまいました。(おもちゃなので、採点はあまい)














 さて、それから数年たちました。その間に、わたしは学校に勤めるようになり、パソコンを手に入れ、ときどきYouTubeで音楽も聴くようになりました。
 「もっと」って本当はどんな歌なんだろうね?あるとき、思い出の「もっと」を、とある少女と、YouTubeで検索してみました。

 あっ、あった!
 で、聴いてみると、……

 思わず吹き出すわたしたち。
 いろんなところが微妙に違って、やっぱり本物は断然かっこいい。訛っていない!まあ、メロディはある程度正しいにしろ、この違いが分からないなんて、これでよく100点なんて出しますね、カラオケランキンパーティーさん。


 どこがどう違うのか研究するために、何度もYouTubeで聴いてしまったので、以来、aikoの曲を次々にYouTubeからおすすめされる今日この頃。わたしの知らない曲もいっぱいありますが、よく巷で聴いた懐かしい曲もあって、懐かしく聴くようになりました。
 で、続きはまた今度😊


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