見出し画像

既婚者でも恋愛したい/セクシー田中さんの原作者自殺と死んでもいいと思える不倫

セクシー田中さんの原作者、芦原妃名子さんが亡くなりました。
自死との話です。
僕は個人的に、ドラマのセクシー田中さんを毎週楽しみに見ていたので、ショックを受けている一人です。

亡くなる前にXでドラマとの意思の相違について、ご自身の気持ちを吐露していたので、苦悩は感じていましたが、まさか自死を選ぶとは。
それほど作者は、自分の作品に思い入れがあり、自分の命と引き換える覚悟を持って、それこそ魂を捧げて作っているということなのでしょうね。
ご冥福をお祈りいたします。

そんなわけで、僕の本題なんですが
既婚者でも出会いたい、恋愛したい、なんて気持ちは誰しも
心の中に隠し持っていると思います。
僕も既婚者ですが、複数の女性と陰で恋愛をしてきました。

生きてきた中で、たくさんの恋をしてきて
この人のためなら「死んでもいい」と思える女性と出会えたことってありますか?
僕はありません。
ただ、その場その場で「今、死んでもいいかな」「今死んだら幸せなんだろうな」と思うことはありました。

今から10年ぐらい前の話です。
僕の会社にメールが来ました。送り主は某有名大学生の女の子でした。
「御社の事業に興味を持ちました。インターンなどは募集してませんか?」
と。

とりあえず僕は、面談をしようと会社に呼びました。
きた女の子は、想像以上に可愛い子で、大学3年生、21歳の朱里(仮名)という子でした。
僕は後日、直接メールを入れて就職相談に乗るという名目で会うことにしました。
食事に行ったり、ワインバーに行ったり、何度か会っているうちに
男女の関係になっていました。

朱里との関係は、彼女が大学を卒業して就職して1年目ぐらいまで続きました。
そう考えると、彼女も現在もう30歳ぐらいになるのか、なんて。
3年ぐらいの関係の中で、僕としては心が通わなかった気がしています。
会って、ごはんを食べて、お酒を飲んで、ホテルに行って体を重ねて。
女子大生としては贅沢だと思うような、プラダの財布やクロエのバッグ、ティファニーのネックレスなど買ってあげたり。
旅行に行ったりもしましたが、なんか心が通った感じは最後までなかったです。

朱里と会った中で一つだけ強く覚えてる出来事があります。
ある日、大学の女友達も一緒にご飯連れて行ってもいいかと言われて、OKしまして、渋谷の焼肉バルに行きました。
一通り楽しく飲んで食べて、落ち着いたころにその友達が
「ねえ、こんな人とどこで出会たの?」
と。
彼女は満面の笑みを浮かべながら
「それが、出会っちゃんだよねー」
と。

見てきた中で、本当の笑顔だなと感じたのはこと時だけでした。
彼女がどういう気持ちで言ったのかわかりません。
高学歴の大学の同級生の前で
「私、こんなに愛されてるのよ」
とアピールしたいのか
「同い年の貧乏学生と付き合ったら、こんな生活できないでしょ」
とでも言いたいのか
僕にはわからない、友達同士のヒエラルキーがあるのかもしれません。
とにかく、その本当に笑顔は
勝ち誇った清々しい顔にも見えました。

朱里と最後に会ったのは、彼女が卒業して就職してから半年ぐらい経ったぐらいでした。
お寿司を一緒に食べながら近況を聞いて
そのあとホテルに行きました。
「結婚はしたくないけど、なんか子供がほしい」
って笑いながら言ってました。

いまになって振り返ると
当時、朱里と一緒に泊まっているときに、思ったことがありました。
その当時は僕は40代のおじさんです。
彼女は21歳の現役の可愛い女子大生。
これって、僕の人生のピークかなって。
このまま、ピークの夜に突然死でもしたら、それはそれで幸せな死に方なのかなと。
そう思いながら、僕は隣で眠る朱里を見ながら何度か思いました。

誰かのために死んでもいい
なんて思ったことありません。
しかし
いまこの瞬間に死んだら幸せなのかもな
って。
そう思えるのが不倫なのかなと。


この記事が参加している募集

恋愛小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?