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【高橋国博のブログ「目」】 2023年8月9日 こんな傷かしく、悲しい話はない・・・。

一昨日「国立科学博物館」が1億円の「クラウドファンディング」を挙げて、一日で達成したとニュースが流れた。
このニュースを見ながら、涙が出るほど口惜しかった。
この問題は沢山の悲しい問題が潜んでいる。
そもそも「国立科学博物館」は日本で最も入館者が多い博物館である。
※収蔵作品数
500万4,294点(2022年度時点) うち常設展示は約1万4千点(2011年度時点)
※来館者数
206万5,342人(2022年度、分館等含む) 184万2,929人(2022年度、上野本館)

本当に悲しいニュースだ。
「クラウドファンディング」1日で1億円を達成したと言うニュースを岸田総理はどう受け止めたのか。
文科省はどう受け止めたのか。
17兆円もの予算が使われず繰り越しされた。
繰り越しされた。と言うより使い切れずに余らした。
国家予算の組み方、有り方、が与野党も含めて問われてしかるべき。
国家予算は単年度予算。
その年に使い切れなければ・・・。
自衛隊の装備品ほんの一部をとおもう。

「国立科学博物館」が1億円の「クラウドファンディング」を挙げること事態、日本人として恥ずかしさを覚える。
「国立科学博物館」のスタッフの方々の心境を思うとき、とても遣るせない気持が募る。
日本の文化の貧困さを露呈している出来事だ。

岸田総理は外遊に良く出かけている。
どの面をして日本国のことを語るのだろうか。

1984年(昭和59年)に東京都中央区の東京国立近代美術館(現在の国立映画アーカイブ)(フィルムセンター)で発生した火災である。
担当者が電気代を節約するため「冷房」を止めフィルムが自然発火をした火災を起こした。
日本政府よりも、いち早くフランス政府とロシヤ政府が「声をあげ」貴重な映画フイルムをコピーして送ってくれた。
そのお陰で現在の「国立映画アーカイブ」がある。

国として「芸術」に素直に向き合って欲しい。
「芸術」もまた国家戦略の一つだと思う。
国家に期待出来なければ、我々一人ひとりが「アート」に向き合い楽しめる機会を増やしたい。

オーガナイザー白岩砂紀氏・キュレター高橋国博、下記在廊日です。
8月8日・22日・24日を除きAM11〜19時在廊致します。

※8月25日(金曜日)PM6時〜18時 クロージング(ワインを呑みながら・・・。)をさせて戴きます。
 是非ご参加下さい。

※8月9日 ・14時〜17時=「H・J」写真集 凸版印刷入稿。
 ギャラリー冬青2Fにて。

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