闘病するパン屋さん①

死んだかと思った

急性期病院で治療を終えこちらのリハビリ病院に来てから2ヶ月経ちました。急性期と合わせると4か月も入院してることになる。
20歳くらいにバイク事故で入院していらい怪我や病気もなく身体の丈夫さを親に感謝していたが、くも膜下出血という私にとってまさかの病気で入院しています。唐突過ぎて自分の身に何が起こったのか理解するのに発症から2ヶ月くらいかかりました。倒れた当日の記憶もなく病院にいることも理解できてませんでしたね。脳の病気を発症して入院すると置かれた状況が理解できないことはよくあるようですが私の場合は酷かったように思います。ベッドに縛られ手にはミトンをつけられていましたが理由が分からず頸管を抜いたりしてました。頭がはっきりしない中で入院していることが分からず会社に行ったり家に戻ったりしてるつもりでした。頭がはっきりして理解できるまでとても不安でキツい期間でしたね。臨死体験ではなく現世で色々な場所に出向き妄想を募らせるというような不思議な体験でした。人間突然死すると簡単には成仏できないことを身をもって知りましたのでちょっと人生観が変わったようなことはあります。

くも膜下出血とは?入院中リハビリ以外やることもないのでネットで色々調べたところによると、くも膜下出血を発症したら6割くらいは亡くなるらしいです。原因は喫煙や食生活、遺伝もあるようですが"なる人はなる"というかんじで若い人もけっこう多いようです。私と同部屋のA君は私より10歳くらい若い人で若さもあり回復が早くもうじき退院になります。あと同部屋では私と齢の変わらない方もおり、こちらは障害が多く残ってしまいとても気の毒に感じます。私の場合は職場で倒れたのですがもし発見が遅れていたら私もこの世にはいなかったでしょうね、運良く命は取り留めましたが障害はいくつか出ました。(よく見えていた左眼もとても見えづらくなってしまいました)脳の損傷場所によってさまざまであるようで人によっては高次脳機能障害で言葉がでなかったり、手や脚が麻痺し動かせなくなったりします。脳硬塞の1つだと知りました。

―つづく―







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