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ツインレイを考える。

 最近、目から鱗がまたひとつ落ちた。
 
 『ツインレイは恋愛ではありません』
 
  
         🖤🖤🖤
 
 
 確かにそうかもね。
 
 最近は冥王星が水瓶座に入ったからか、世はスピリチュアルブームで、みんながそれぞれのツインレイ(いわば魂の片割れ)に会いたがったり、アセンションしたがったりと忙しい。
 
 私は最初、このツインレイもアセンションもさっぱり理解できなかった。
 
 ツインレイなんか思い込みかもしれないじゃん。てか、いい塩梅に不倫の言い訳に使われてるような印象すら受けたよ。
 『私たちはツインレイなのよ!』って言ってしまえば、全てが赦されてしまうような、そういう免罪符的な感じ。
 
 ストーカーの免罪符にもなり得るよね。
『ボクたちはツインレイなのに、どうしてキミは分かってくれないんだ!』ってねwww
 もう何にだって使える。
 相手を縛りつける言い訳。自分勝手の都合で別れを告げる言い訳(また会える!ってね)
 
 アセンションもそう。
 現実を離れてどこ行くの?異世界?
 ベーシックインカム?それってそれ用の予算が税金にのせられるんじゃないの?
 
 それとも良い宇宙人がきて『闇の勢力』ってやつを根こそぎ攫ってくれるの?そしたら今度は、その宇宙人に頭が上がらなくね?
 逆に私たちがどっか行くの?
 それもそれで、連れてってくれた宇宙人に頭が上がらんよね。
 なんかさー、そういうの聞いてると、全てが現実逃避に思えちゃってた。
 
 今は国でさえ信用できない世界なんだから、なにが本当に正しい情報なのかなんて解らない。
 そんななかで、みんなが何か縋るものを探していて、それがツインレイだったり、アセンションだったりしてるんだと思う。
 
 かなり辛口なことを書くけど、そんなことを考えているようじゃ、ツインレイもアセンションも、まだまだ遠い世界の果ての存在なんだろうなぁ。

 『縋る』のはそれに支配されること、依存することとほぼ同義だと私は思う。
 
 縋って何が悪い、と言われるかもしれないけれど、それって相手や状況の全てに自分の『幸せ』を委ねてるのと一緒なわけでしょ?
 相手が自分の望む行動を取らなければ、たちまち不幸になる。
 状況が自分の望むものと一致しなければ、たちまち不幸になる。
 
 それって、今、この次元にある状況と何も変わらないし、アセンションする意味もないし、そんな縋って束縛し続けて言いなりになってもらうような相手って、ツインレイなの?と。
 
 結局のところ、今、ここにある世界を変えるのは良い宇宙人でもツインレイでもなくて、自分なんだよってことだと思う。
 
 今が望まない現実なら、望む現実に近づけていくしかないし、ツインレイが全てを何とかしてくれるわけでもない。

 もしかしたら良い宇宙人はインスピレーションをくれるかもしれない。
 ツインレイだってそうだ。
 勇気をくれるかもしれない。明日を生きる元気をくれるかもしれない。

 だけど最後に、実際に、動くのは。 
 この目の前の現実を変えていくのは。

 私なんだ。 
 
 
          🖤🖤🖤


 ツインレイが恋愛ではないときいて、私は良かったと思う。
 
 もう誰かに縛られるのも型に嵌められるのもウンザリな自分で、そういう自分は人間として冷たいのかも、と思い始めていた時期だったから、ちょっとほっとした。
 
 私は私の好きなひとには自由でいてほしい。
 夢を追いかけてほしいし、私を好きでいては欲しいけど、縛られないでほしい。
 自由に生きて、ときどき間隙を埋めるように抱き合って。
 また翌日からは、風のように自由に生きていく。
 
 それが理想の私にとって。 従来型の恋愛をみっちりと煮詰めたような『ツインレイ』は重苦しすぎる。
 その重苦しいものが永遠なのか。
 それは正直、怖かった。

 私たちは自由なんだ。
 お互いに束縛し合うことが愛の証ではない。
 誰かに依存して、自分の弱さを埋めてもらうことが義務でもない。

 私たちはありのままで完全な存在だ。
 だって、ここに私がいる。
 この世界の ── 時空の彼方かもしれないけど、あなたがいる。
 あなたがそこにあなたらしく在ること。
 それだけで、私は満たされて。強く優しくなれるんだ。
 果敢にこの世界に立ち向かっていけるんだ。
 
 それならば私は。
 もう誰かに寂しさを埋めてもらう必要もない。 
 誰かに自己を肯定してもらう必要もない。
 
 何処へだって行ける。
 何者にだってなれる。
 あなたがこの世に存在してくれた。
 ただそれだけで。

 たとえそれが、私だけの想いだったとしても。


         🖤🖤🖤 


 もう一度、ここに書く。
『ツインレイは恋愛ではありません』

 触れ合わなければ、お互いに身を焦がすような恋に堕ちなければ得られないインスピレーションとは、どれほどのものなんだ?
 それなら、そんな恋をしなかった人たちは何のインスピレーションも得られないことになるよ。
 
 この恋愛至上主義になりがちな世界だからこそ。 敢えて言ってやるんだ。

 ── そんな決まりごと、誰が決めたわけ?

 もう覚悟は決めた。 あとには戻らない。
 
 
       
 読んで下さってありがとうございます。
 どうぞ善き夜がありますように🌟        

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