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㊲「最悪だと言っているうちは、まだ最悪ではない」 

ウィリアム・シェイクスピア

「最悪だ…」と思うことは人生に何度も起こる。

日曜出勤した時のことだ。
PASMOで改札を通り職場へ向かった。残高が300円ぐらいしかなかったが、あとでチャージすればいいと思っていた。仕事を終えチャージしようとしたら…バッグの中を捜しても捜しても財布がない!!よりによってPASMOは残高100円ほど。これでは家に帰れない…。慌てて娘にLINEをした。
「助けて!!財布を忘れた!!」
「今どこにいるの?」
「茅場町駅。」
「まだ勉強会2時間ぐらい終わらないから、そのあとでもいい??」
こっちは財布もカードも何もないので2時間も待っているところがない…。

最悪だ…

その時この言葉が浮かんできた。

「最悪だと言っているうちは、まだ最悪ではない」 
 『The worst is not, So long as we can say, ‘This is the worst.』[ウィリアム・シェイクスピア]
(16~17世紀イギリスの劇作家・詩人、1564~1616)『リア王』

・・・・・・
恥を忍んで
「お恥ずかしながら…財布を家に忘れてきてしました。家に帰れなくて困っています。なんとか助けて頂けないでしょうか?」
と思い切って駅員さんに相談してみた。

駅員さんは黄色い切符を私に手渡しながら、
「この切符を下車駅で見せて事情を話してください。」
黄色い切符をもらい電車に乗った。電車に乗りながら感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
下車駅の駅員さんに切符を見せて財布を忘れたことを話した。
「僕は1時間ぐらい交代までここにいます。それまでに支払いに戻って来れますか?」
「大丈夫です。15分ぐらいで戻って来れます!!」

走って家に戻り財布を持って再び駅へ急いだ。
駅員さんに200円を渡すと
「ありがとうございます。」
とにっこり微笑んでくれた。

自分に対しては情け無いかぎりだったが、人の優しさに触れて心はあたたかだった。
助けて頂き
感謝✨

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