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選んだ道を正解にする

国家公務員総合職に受かった先輩が部誌の最後のページに書き綴っていた。

「後輩の皆には、選んだ道を正解にしてほしい。」

「なぜ学閥もないのに国家公務員になるのかと問われたことも自問したこともある。
しかし最終的には、学閥がないなら最悪俺が作るか・・・と思って、進路を決めた」

入学し、挫折していた僕はこの言葉にとても感銘を受けて、そして今、挫折しかかっている。

厳しいとされる入試を突破して、入学から二年と、数か月。

部活に打ち込み
筋トレをして
専門書を読み
ゼミをリードし
学内表彰され
単位を取り
起業を目指して
かけがえのない友を得た
誰にも渡せない思い出を得た
誰にも替えさせない想いで生きた
高スコアを狙って

そして、そうして。
手に残ったものは、
やはり醜悪な形をした二年前の妄念

ぼくは、あの大学に入りたかった

18年、それだけを目指して生きた
欠陥に生まれついた脳では、なしえなかったこと

僕はいつまでも、これを引きずって歩かねばならないのだろうか
明るく、体育会系で、マッチョ気質な、知的傭兵を

学歴エンタメ論を知りながら、それでも桎梏から逃れられずに
演じて、鬱と、バグったこの体を引きずって。

歩いていかねばならないのか。

僕は、選んだ道を正解にしてきたと思う。

でも、でもでもでも、明確に

正解の道を歩む方が、楽だ。
ままならなさを抱えて生きていくのはしんどい。
跳ね返す逆境なんて、ないほうがいいに決まっている。
逆境の中で人は成長する、生存してラクになったやつはみんなそういう。
成しえなかった者の屍の山の上で。

前述の先輩は偏差値72の付属校の出身で
うちの大学に来ることは決まっていたから
高校在学中に国家公務員の勉強を始めたそうだ。

違うじゃん、前提。ポジショントークしてんじゃねーよ成功者。
成しえたものが、為しうるものが、偉そうに。
成しえぬものの、怨嗟も知らず。

しかし、それでも。
それでも、凡人として生きていかねばならないのなら。
認めよう。畜生と、大きな声で叫んで。
こんな社会クソだと言い放ち、足下に踏みつけるために。
10年後、20年後、片足をなくし腕をちぎられどこもかしこも壊疽していたとしても

僕がかたわの王となり
僕を見下してきたやつらを踏みにじるために。

前を向いて、言おう。

この道が

僕の、あなたの、正解だ。





それではいい一日を。

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